1年で聖書を!
◆ エレミヤ書6-8
聖書のみことば マタイ6:1-4,19-21
 
隠れた所で見ておられるあなたの父が報いてくださいます。―マタイ6:18

私たちは、友人や同僚から認められたいと思います。感謝状や拍手、「よくやった」と肩を叩かれたり、お世辞抜きでほめてもらいたいと思います。しかしイエスによれば、より重要なことは、この世の人生が終わってからどんな褒美をいただけるかです。神の他に誰にも知られず行った行為が、最も意味のある行為だった、というのはあり得ることです。神の国のメッセージとは、ずばり言うなら、人に認められるためにではなく、神にほめられるように生きよということです。

イエスが説明されたように、私たちは積立預金をしているようなものです。各々が天に宝を積み増します(マタ6:20)。天に蓄えた宝は、この世のどんな苦しみをも上回るほどの大きな宝です。死後の世界については、旧約聖書も少しはふれていますが、イエスが端的に語られました。「正しい者たちは、彼らの父の御国で太陽のように輝きます」と言われたのです(13:43)。

イエスの時代のユダヤ人にとって、御国を求めるとは、神に認められているという印が自分の人生に現れることでした。それは主に、富や政治的な権力を持っていることで現されると考えられていました。しかしイエスは、ご自分のメッセージによって人々の焦点を死後のいのちに向けさせ(6章)、目に見える世界での成功を割り引いて捉えるように教えられました。地上に蓄えたものはいずれ、さびたり、盗まれたり、虫に食われたりします(20節)。ですからイエスは、永遠にかかわることに投資しなさいと警告されたのです。

(Philip Yancey)

永遠の報酬が、この世で認められたか否かで決まることはない。