マットとジェシカはヨットで航行していました。ハリケーン・サンディが近づいたのでフロリダの入り江に避難しようとしましたが、浅瀬に乗り上げてしまいました。大波が打ち寄せる中、彼らはすぐ碇(いかり)を下ろしました。そのおかげでヨットは動かず、彼らも救助されました。もし、碇を下ろさなかったら、容赦なく押し寄せる波に翻弄され、ヨットは海岸に打ち付けられてバラバラになっていたでしょう。

安定した信仰生活を送るためにも、碇が必要です。モーセの死後、神はヨシュアを任命し、イスラエル民族を導かせました。そして彼に困難なときの頼れる碇、すなわち「あなたとともにいよう。わたしはあなたを見放さず、あなたを見捨てない…あなたの神、主が、あなたの行く所どこにでも、あなたとともにある」(ヨシ1:5、9)という確かな約束をくださいました。さらに、ヨシュアとイスラエル人に律法を与え、それを学び、それに従うように命じられました(7、8節)。神がともにおられるという真実が、イスラエルの民の碇でした。数々の試練に直面するとき、この真実に頼ることができました。

苦しみのただ中にいるとき、疑いが生じて信仰がぐらつくとき、私たちの碇は何でしょう。まず、ヨシュア記1章5節を読みましょう。私たちの信仰が弱くても、信仰が神の約束と臨在に支えられているかぎり、神は決して私たちを離されません。