D.L.ムーディーの聖書講座が1800年代後半にマサチューセッツ州で行われたとき、ヨーロッパから牧師たちの一行がやって来ました。当時のヨーロッパの習慣では、ホテルの宿泊客は、寝る前に自分の靴を部屋の外に置きました。ホテルの従業員に靴を磨いてもらうためです。ムーディーはその習慣を知っていたので、外に出してある彼らの靴を見たときに、その必要を他の人に伝えました。ところが、誰も動こうとしません。それでムーディーは靴を全部集め、自ら磨きました。ある日、友人が不意に彼の部屋にやって来て、ムーディーがしていることを目撃しました。するとその話が広がり、持ち回りで靴を磨くようになりました。
リーダーであるムーディーが謙遜さを示したので、人々はその模範に倣おうと鼓舞されました。使徒パウロはテモテに「キリスト・イエスにある恵みによって強くなりなさい。多くの証人の前で私から聞いたことを、他の人にも教える力のある忠実な人たちにゆだねなさい」と促しました(Ⅱテモ2:1-2)。私たちに何かができるのは、神の恵みの結果です。このことを忘れないでいるならば、私たちは謙遜でありつづけることができます。
私たちは謙遜であることによって、神の真理を順送りに伝えることができます。その模範に倣いたいと思う他の人を励ましたり奮い立たせたりします。こうして、神の真理が伝わるのです。
イエスご自身が奉仕の模範です。イエスはご自身のすべてを私たちにくださいました。
謙遜は、神をよく理解し、自分をよく理解した結果として表に現れる。
トピック:
謙遜/傲慢