フォード劇場で狙撃された1865年のあの夜、アメリカ大統領アブラハム・リンカーンのポケットには、ふたつの眼鏡とレンズ拭き、折りたたみナイフ、懐中時計袋、ハンカチ、皮財布(中に南軍の5ドル紙幣が一枚)、そして新聞の切り抜きが8枚入っていました。その中のいくつかは、彼の政治を称賛するものでした。

なぜ南軍の紙幣を持っていたのかは分かりませんが、自分を評価する新聞記事を持っていた理由は明白です。誰もが励まされたいのです。リンカーンのような偉大な指導者も例外ではありません。悲劇の直前、それらを妻に読み聞かせていたかもしれません。

皆、自信がありそうに見えて、そうでもありません。ちょっとしたことで、自信はすぐに揺らぎます。だから、誰もが励まされたいのです。

みんなが「隣人を喜ばせ、その徳を高め、その人の益となるようにすべき」(ロマ15:2)という神の命令を守ったらどうでしょう。「たましいに甘く、骨を健やかにする」発言だけをすると決めたらどうでしょう(箴16:24)。このような言葉を書いて、友人同士で送り合ったらどうでしょう。私たちは、それを何度も読み返すために、ポケットに忍ばせたり、スマホに保存したりするかもしれません。このような生き方は、ご自分を喜ばせることをなさらなかったイエスの生き方に倣うものです(ロマ15:3)。