高校3年生のゲイブは、カリフォルニア州で2018年に発生した大規模な森林火事で被災し、クロスカントリーの州大会予選に出場できませんでした。州大会を目指して4年間頑張ってきたのに、そのチャンスを失ったのです。大会委員会は状況を考慮し、ゲイブが出場資格時間内で走れるかを審査するという救済措置を講じました。しかし、彼は、ライバル校の校庭でひとりで走らなければなりません。その上、競技用シューズは火災で黒焦げになっていたので、普通の運動靴で走らなければなりませんでした。

ところが、ゲイブは競技場に着いて驚きました。ライバル校の選手たちがシューズを準備してくれた上、出場資格を得るのに必要なペースを保てるように伴走してくれました。

ライバルたちにすれば、自分のことに集中した方が、勝利の確率は高くなります。彼らには、その自由があったし、それが普通です。しかし、彼らは、自分たちに与えられた自由を仕えるために用いました(ガラ5:13)。パウロは生き方を通して御霊の実を示すよう促しています。つまり「愛をもって互いに仕え」、「親切」「善意」を形にして表しなさいと語ります (13節、22節)。私たちも御霊に助けていただき、普通の感覚だけに頼らないなら、周囲の人たちをもっと愛することができるでしょう。