有名な讃美歌「静かに眠れるベツレヘムよ」(教会福音讃美歌75番)は、「罪のとばりにおおわれても、もとめる心に主は来られる」と歌います。これはまさに、暗い世に住む私たちを罪から救うためにイエスが来られ、主を信じるなら、誰もが神と親しい関係を結ぶ、というクリスマスのメッセージです。

この歌の作詞家フィリップ・ブルックスは、後年、感動的な手紙をつづっています。「神との関係が、どれほど深められてきただろう。神はここにおられ、私をご存知だ。私も神を知っている。比喩ではなく、まさに、現実なのだ。そして日々、その実感は深まる。歳月を重ねるなら、この絆は、どこまでも深くなるだろうと、私は喜びに打ち震えている。」

自分の人生に神が臨在されるというブルックスの確信は、イザヤが預言したイエスの御名の反映です。聖書は語ります。「処女がみごもっている。そして男の子を産み、その名を『インマヌエル』と名づける」(イザ7:14)。マタイの福音書によれば、インマヌエルは「神は私たちとともにおられる」という意味です(1:23)。

神はイエスを通して私たちに近づいてくださいます。私たちが神を個人的に親しく知るためです。神の愛に満ちた臨在は、万民にとって、何ものにも勝る贈り物です。