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James Banks

James Banks

ジェームス・バンクス博士は、ノースカロライナ州ダラムのピースチャーチという教会の牧師です。彼と妻には、ふたりの成人した子どもがいます。著書に、「The Lost Art of Praying Together」「 Praying the Prayers of the Bible」「 Prayers for Prodigals」「Prayers for Your Children」があります。

寄稿一覧 James Banks

谷をともに歩む

英国の奴隷制度を廃止させたウィリアム・ウィルバーフォースの叔母ハンナは、死の床で知り合いの死について述べた手紙を残しています。「あの親愛なる方が、栄光の内に、彼の愛してきた見えないお方、イエスのご臨在の中に今いるとは、何と幸いなことでしょう。私の心は喜び踊っています」。そして、自身の状況については、「良くても、悪くても、どんなときでも、イエスは、いつも通り素晴らしい」と記しました。

苦い過去さえ

ダリルは有名な野球選手でしたが、薬物依存で人生は破綻寸前でした。しかし、イエスに救われ、何年も真っ当に暮らしています。依存症の人々に手を差し伸べ、イエスを信じるように勧めています。自分の苦い過去さえ、神は用いてくださると言います。

あわれみと恵み

大きなひまわりが1本だけ、国道の追い越し車線のすぐ脇にぽつんと咲いていました。横を通り過ぎながら、周囲に同じ花は見当たらないのに、どこから来て咲いているのだろうと不思議でした。中央分離帯の砂利の中でも育つ丈夫な植物を造られたのは神なのです。その花は、そよ風に揺られて、旅を急ぐ人々に明るく元気に挨拶していました。

耳を傾けて

客船カルパチア号の無線通信士ハロルド・コッタムが、1912年4月15日午前12時25分に受け取ったタイタニック号の通信は、「すぐに来てくれ。氷山に座礁した」でした。彼らは現場に急行し、706名の命を救いました。後日、船長アーサー・ロストロンは米国上院の公聴会で、「すべて神の御業です。無線通信士は仕事を終え自室で着替えながらたまたま聞いていたのです。もう10分遅かったら、眠っていて、私たちが遭難を知ることはなかったでしょう」と証言しました。

率直な会話

ララとデイブの夫婦は、妊娠は難しいと医者に言われました。ララは、気がつくと神さまに率直な気持ちを語っていたといいます。そんな語らいが何度かつづいた後、ふたりが牧師に相談すると、彼が養子縁組の仲介にかかわっていると知りました。1年後、ふたりは男の子を養子に迎えました。

神を頼って

アメリカ独立戦争の初期、イギリス領ケベックに向けて出兵した部隊は、マサチューセッツ州ニューベリーポートで、有名な伝道者ジョージ・ホウィットフィールドの墓を暴いて司祭服の襟と袖口を切り取り、切り刻んで皆で分けました。それが成功のお守りだと信じたからです。遠征は失敗に終わりました。彼らの行為は、神以外を頼るという人間の傾向を表しています。人は、金、力、宗教的伝統などが幸福を運んでくれると信じがちです。

正義の神

罪をなすりつけるものを英語で「贖罪のやぎ」と言いますが、オレアリー夫人の牛は、さしずめ「贖罪の牛」でした。その牛は、1871年のシカゴ大火の原因と言われていました。火は3日間燃えつづけ、300人近くが死亡、3人にひとりが家を失いました。原因は、小屋のランタンを牛が倒したことと長年信じられていました。しかし、後日の検証で、市の警察消防委員会は、126年後に、牛と飼い主の潔白を認め、ある近隣住民の行動を精査すべきだったと結論づけました。

ふさわしいお方

イギリスの医療宣教師ヘレン・ローズベアは、1964年、コンゴ動乱の際、反乱軍に捕らえられ、虐待されました。彼女は、こんな苦痛に耐える価値があるのかと自問しました。イエスに従う代償について考えだしたとき、彼女は神が語りかけておられると感じました。後年、次のように語っています。「神は質問を変えなさいと言われました。『耐える価値があるか』ではなく『ささげるに値するか』と問いなさいと言われました。」

神のあわれみ

ジェームスが6歳のとき、兄のダビデが14歳の誕生日を目前に、スケート中の事故で亡くなりました。母のマーガレットは、ダビデが大人になる大変さを味わわなくてもよいと考えることで、息子を亡くした悲しみを乗り越えようとしていました。その考えは、ジェームス・バリーのファンタジー『ピーターパン』として、数十年後に花開きました。主人公が少年のまま年を取らない、子どもたちが大好きな物語です。想像を絶する心の痛みから、素晴らしいものが生まれたのです。