寄稿者

すべて見る
James Banks

James Banks

ジェームス・バンクス博士は、ノースカロライナ州ダラムのピースチャーチという教会の牧師です。彼と妻には、ふたりの成人した子どもがいます。著書に、「The Lost Art of Praying Together」「 Praying the Prayers of the Bible」「 Prayers for Prodigals」「Prayers for Your Children」があります。

寄稿一覧 James Banks

神の見守り

天使の絵は、そこにずっとあったのに、近年、誰も見たことがありませんでした。ボストンのオールドノース教会には、高いアーチや壁から見下ろす何体かの天使が描かれていましたが、百年以上前に、ペンキを塗り重ねて見えなくされていたのです。1730年、教会堂の建設中に、1人の教会員と壁画制作の契約を結んでいたことが、教会の古い記録から分かりました。2017年に始まった改修工事によって、それらの絵が発見されました。

羊飼いの心

ティムは自宅の庭で迷子の子鹿を見つけました。その後、森から出てきた鹿の群れに出くわしました。1頭の雌鹿は特に周囲に神経を尖らせているようでした。子を見失った母親なのでは、と考え、子鹿の助けを求める鳴き声をスマホで検索し再生しました。すると雌鹿がついて来たので、茂みでじっとしている子鹿のところに案内してあげました。子鹿は乳を飲み始めました。不安からの解放。母子の再会。全てはティムの思いやりのおかげでした。

輝く顔

獣医が「まあ!この子はシュガーフェイスね」と声を上げました。我が家のレトリーバーの子犬のことです。彼女によれば、顔が早く白くなるのは、心の内側が優しい証拠だそうです。

見送る愛

子供の頃、母は私に言いました。「見えなくなるまで手を振って見送るのは、その人を愛しているしるしよ」。確かに、両親は、訪ねてきた親族を見送る時は、外に出て、その人が見えなくなるまで手を振っていました。時には長々と外に立っていましたが、気にしていないようでした。実家を離れた後、私はその言葉の意味を実感しました。

誠実さと赦し

映画『スターウォーズ:帝国の逆襲』の中で、ハン・ソロは「俺のせいじゃない!」と叫びました。宇宙船の修理を怠ったために、敵の攻撃をかわせない状況になった時にです。見ている人は、自分に責任の一端があることを認めないのかしらと思ったことでしょう。

神は良いお方

何ということでしょう! 巣箱の蜜蜂が全部、死んでいます。たくさんの蜜を集める元気な蜂たちだったのに。私は注意深く越冬の世話をして、暖冬の今年は、採蜜を早く再開できると期待していました。しかし、一時的な寒波で全てが台無しです。

愛が現れる時

災害支援ボランティアが「なぜ泣いているのですか」と自宅を失った人に尋ねました。すると、「全てを失ったからではありません。こうして来てくれた、あなたがたの愛に感謝して泣いているのです」と答えました。

見えざる思いやり

ずっとありましたが、見えませんでした。ジョシュア・レイノルズは、1789年、シェイクスピア劇の登場人物を題材とした『ボーフォート枢機卿の死』を描きました。彼は臨終の男性の背後に「しきりに責め立て、苦しませている悪魔」の顔を描きましたが、それを嫌った人がいたのです。1792年にレイノルズが亡くなると、悪魔の顔は塗りつぶされ、忘れ去られました。ところが最近、文化・自然遺産の保全団体によって、塗り重ねられた絵の具とニスの下にあった部分が修復されました。

神の目に貴い

ある家の壁に長年、何気なくかかっていた絵が落ちて損傷したので、家人が修復しようと専門家に見せました。すると、それはレンブラントの『東方三博士の礼拝』の真作だと判明しました。この作品の真作は行方不明で、現存するのは複製のみと思われていたのです。当然、その価値は数億円に跳ね上がりました。