極め付きの驚き
映画『フィールド・オブ・ドリームス』の主人公のレイ・キンセラは、若き野球選手時代の亡き父に会います。初めて彼を見た時、レイは妻アニーにこう言います「僕は人生に疲れた父さんしか見たことがなかった。ねぇ……何て声を掛けたらいいんだ」。亡くなった大切な人の元気だった時の姿に会えるとしたら、それはどんな感じでしょう。
再出発は神から
ダイナマイトを発明したアルフレッド・ノーベルが、人生の軌道修正をしたきっかけは、彼の死を誤って報じた新聞記事だったかもしれません。「死の商人、死す」。実際に亡くなったのは兄のリュドビックでした。彼はこの時、自分は多くの人命を奪う発明をした人物として世に知られていると気付きました。そして、人類に貢献した人々をたたえる団体を設立するために、ほとんどの財産を寄付しました。それが、現在の「ノーベル賞」です。
父の宝物
それは何の変哲もないポケットナイフで、古くて変色し、劣化もしています。刃は欠け、持ち手もぐらつきますが、父の宝物でした。私の手に渡るまでは、箱に入れて実家の戸棚に大事にしまってあった祖父の遺品です。私の父は、若い頃に自分の父親と死別しました。父親が大好きだったので、思い出の品を大切にしたのです。
神に関する誤解
ミケランジェロが1515年に完成させたモーセ像には、額の上から突き出る2本の角があります。それは多くの中世やルネッサンス期の芸術家に共通の描写ですが、その理由は当時の聖書の訳です。ヘブル語で「角」は「光線」を意味します。神の前に出た後、モーセの顔は輝いていました(出34:29参照)。それを、ラテン語のウルガタ聖書は「角」と直訳したために、モーセは誤解されたのです。
神は御顔を向ける
ジョアニーの夫は、妻と幼い子どもたちを捨てて、他の女の元に去りました。「時々、透明人間みたいって思う」。彼女の言葉は空しく響きました。「人生の最も良い時を彼にささげた。今では、私のことを見たり、時間を取って知ろうとする人もいないでしょう?」友人は気の毒に思うと答え、こう続けました。「私の父も私が6歳の時に出ていったからつらかった。特に母は。でも、ある夜、私を寝かしつけながら『神さまは決して目を閉じないよ』って言ったことを、決して忘れない。少し大きくなると、神は私を愛していて、常に、私が眠っている時でさえ、見守ってくれていることを教えようと思った、って説明してくれたのよ」
神との新しい始まり
レンブラントが1633年に描いた『キリスト昇架』には、イエスがはりつけにされた十字架を立てようとする4人の男が描かれています。その一人に光が当たっていますが、彼の服装はイエスではなく、レンブラントの時代のもので、彼が好んだ帽子をかぶっています。顔立ちもレンブラント自身のようで、「私の罪がイエスを殺した」と言わんばかりです。
元気をあげる
作家のJ・R・R・トールキンは、作家仲間で友人のC・S・ルイスから「純粋な励まし」を受けたと語ります。彼は3部作の長編「指輪物語」を執筆中でしたが、この作品は徹底した正確さと緻密さを要求し、長編の原稿は2度以上、タイプの打ち直しをしました。完成した作品を送ると、ルイスは「長年の労苦が報われましたね」とねぎらいました。
計り知れない親切
ノートパソコンを買おうと友だちと店に入った人が、バスケットボールの有名選手シャキール・オニールに出会いました、彼らは、オニールが、最近、妹と元チームメイトを亡くしたと知っていて、心からお悔みを言いました。二人がパソコン選びに戻ると、オニールがそばに来て、気に入ったパソコンを選ぶように言いました。つらい時に、一人の人として自分を思いやってくれて感動した、お礼にプレゼントさせてほしいとのことでした。
障害を乗り越える愛
テリーは「神は本当に良くしてくださいました。この結婚記念日を感謝します」と言いました。彼女の涙は、誠実な心の表れです。スモール・グループの皆は感動しました。この夫婦の過去を知っていたからです。彼女の夫はキリスト者でしたが、重度の急性精神疾患を発症し、4歳の娘の命を奪いました。そして、数十年も施設で暮らしていましたが、テリーは面会に行き、神の癒やしの業のおかげで夫を赦(ゆる)すことができました。心に深い傷を負いながらも、互いに対する愛は育ったのです。