恵みを維持するお方
昔、ボストンで巨大な糖蜜の貯蔵タンクが爆発しました。1919年1月15日、約870万リットルの糖蜜が、高さ約5メートルの波となって時速50キロ以上の勢いで街路を襲い、建物や市電、人や動物を押し流しました。糖蜜自体は良いものでも、この事故の被害は甚大で、21人が亡くなり、150人以上が負傷しました。
見つかった喜び
海岸を散歩していると、金属探知機を使っている人と出会いました。「私は『指輪の達人』と呼ばれています。今年は、すでに167個見つけました」とのこと。名前入りもあって、遺失物として届けた後にネットに投稿し、引き取り手があったか確認します。何年も前に失くしたという人が来たこともあるそうです。彼は、そういう時の持ち主の顔を見るのがたまらないと言います。私も金属探知の経験はありますが、めったにしません。そう言うと、彼は「やらなければ、醍醐味は味わえませんよ」と言いました。
祈りは神の宝物
ハイイロホシガラスは毎年、冬に備えて数種類の針葉樹の種を毎時500個ほども隠します。そして数ヵ月後、それを掘り出します。大雪に埋もれていてもそれを見つけるのです。この鳥は種を隠した場所を1万カ所も記憶しているというから驚きです。人間が車の鍵や眼鏡を置いた場所をよく忘れることを思うとなおさらです。
みことばを離さない
ミネソタ州で牧場を営む大叔父の家のドア枠には、厳冬にも耐える丈夫な鋳鉄の輪が付けられています。30メートル以上離れた牛舎にも、同じ輪がしっかり固定されています。大叔父は、吹雪の前には、綱を二つの輪に通し、前が見えないほどの吹雪の中でも母屋と牛舎を行き来できるようにしていました。綱をつかんでいれば、道を見失うことはありません。
心の故郷
迷子犬のボビーは、飼い主が夏の休暇を過ごした時にはぐれてしまいました。家から3500キロ以上離れた土地です。一家は必死で探しましたが見つからず、傷心のうちに帰宅しました。
想像力豊かな信仰
嵐の前ぶれの強風に白樺の若枝がなびいています。「ほら、おじいちゃん。木が神様に手を振ってるよ!」と、はしゃぐ孫の姿に笑みがこぼれました。同時に、自分にもあんな想像力豊かな信仰があるかしらと自問しました。
ろうそくを灯して
ニューイングランドの暗黒日、1780年5月19日は、朝から暗く、正午になっても太陽は見えなかったそうです。カナダの大規模な森林火事の煙が原因と言われていますが、多くの人は、最後の審判の日が来たのかしらと思ったそうです。コネチカット州の議会では、一時休会が提案されました。しかし、アブラハム・ダベンポート議員は、次のように言いました。「休会に反対です。最後の審判が近づいているのかもしれませんが、そうでない場合は、休会の理由はありません。また、そうであった場合は、務めを果たしている時に、審判を仰ぎたいです。ろうそくを持ってきてください」
天地を揺るがす祈り
グリーンバーグ博士の撮った世界の砂浜の砂の拡大写真は驚くほど色彩豊かです。砂には鉱物、貝殻、サンゴの破片などが含まれています。砂粒の鉱物含有量を顕微鏡で分析すると、侵食や海浜流の海岸線に及ぼす影響など、多くのことが分かります。小さな砂粒には非常に価値のある情報が詰まっています。
急ぎつつも待つ
経済学者のケインズが1930年に出版したエッセイの主題は、空いた時間の使い方です。彼は、技術と経済の発展によって、人間は100年以内に日勤3時間、週に15時間働けば十分生活できるだろうと予想しました。