洋裁好きの友人には、いつも服を仕立ててくれた祖母がいました。子どもの頃、ミシンの音を聞くと、祖母が何を作ってくれるのかしらとワクワクしたと言います。今、母になった彼女は、洋裁を楽しみ、娘にもそうなって欲しいと願っています。娘はまだ5歳ですが、興味を持たせるために、生地の店に行くときは一緒に連れていきます。技術や商売、または信仰を、代々伝えていくことは当たり前という文化もあります。

使徒パウロは、テモテに宛てた手紙の中で、テモテの祖母ロイスと母ユニケの純粋な信仰を覚えていると語ります。彼女たちは恐らく、テモテが幼い時分からキリスト者になる決心をするまで、聖書を教えつづけたことでしょう(Ⅱテモ3:15)。

あなたは次の世代の信仰のために何をしていますか。私たちは、神の力と愛と慎みの霊に動機づけられ(Ⅱテモ1:7)、自らの言葉と行動を通して福音を表現し、キリスト者になるとはどういうことかを示すことができます(Ⅱテモ2:2)。実用的な技術を伝えるだけでなく、大切な信仰を伝えることができます。