英国の詩人ウィリアム・クーパー(1731-1800年)は、自分の教会の牧師で元奴隷商人のジョン・ニュートン(1725-1807年)と友だちになりました。クーパーは、不安とうつ症状に悩み、自死を試みたことも一度ではありませんでした。2人は共に散歩し、神について語り合いました。ニュートンは、目的をもって詩を作ることが良い影響になると思い、賛美歌集の作成を思いつきました。クーパーは『かみのみむねはいともくすし』をはじめ、多くの詩を書きました。2人の友情は、ニュートンが別の教会に赴任してからも続き、クーパーが亡くなるまで、頻繁に手紙のやり取りをしました。

クーパーとニュートンの強い絆は、旧約聖書のダビデとヨナタンのようです。ダビデがゴリヤテを倒して凱旋(がいせん)したとき「ヨナタンの心はダビデの心に結びついた」のです。ヨナタンは、自分自身のようにダビデを愛しました(Ⅰサム18:1)。彼は王子でしたが、父であるサウル王の妬みと怒りからダビデを守り、なぜ彼を殺すのかと問いました。すると、父に槍を投げつけられました(20:33)。ヨナタンは、それをかわし、父がダビデを侮辱していたことを悲しみました(34節)。

彼らは、神を愛し、神に仕えようと励まし合う生涯の友でした。あなたも同じように友を励ましますか。今日、具体的に何をして励ましますか。