ベラが小児がんでノースダコタ州の病院に入院した時、治療の一環として音楽療法を受けました。音楽を聴くと気分が良くなることは昔から多くの人が経験しています。今では音楽の臨床における効用は研究者たちによって論文にまとめられています。音楽療法は現在、ベラのようながん患者だけでなく、パーキンソン病や認知症、心的外傷の患者たちに有効とされています。

サウル王も心の癒やしを音楽に求めました。家来たちは王の苦しみを見て、竪琴を弾く人を探そうと提案しました。琴の音で王の症状が良くなると思ったからです(Ⅰサム16:16)。そしてエッサイの息子ダビデが召し出されました。サウルはダビデを気に入り、そばで仕えさせました(22節)。ダビデはサウルが不安になると琴を弾き、苦悩から解放しました。

私たちは最近になって、神が昔からご存じだった音楽の効用を科学的に発見しました。私たちの身体も音楽も神の被造物です。神は、時代を超え、医療提供体制の違いも超えて、皆の健康に役立つものを下さいました。音楽を聴く術がないときは、神に向かって自ら歌うことができます。喜びや悩みの只中で、自らの音楽を神にささげることができます(詩59:16、使16:25)。