私はワクワクしながら家庭菜園を始めましたが、最初の実は食べ頃間際にこつ然と消えました。そしてある日、大きないちごの株が根こそぎにされ、干からびているのを見て、がくぜんとしました。そういえば小さな穴が地面にありました。ウサギが巣を作っていたのです。警告のサインに目を留めていればと悔やみました。
雅歌は恋する若い男女の会話の詩です。男性は恋人に愛をささやく一方で、「私たちのために、あなたがたは狐を捕らえてください。ぶどう畑を荒らす小狐を」と、ぶどう畑を荒らす動物を警戒しています。「ぶどう畑」は二人の関係の比喩です(雅2:15)。
彼は、嫉妬や怒り、うそや無関心など、二人の関係を損なう「小狐」の気配を感じたのかもしれません。そして、二人の健全な関係を損なうどんなものも大目には見られない、と思ったのです。この美しい花嫁に魅了されているのですから(14節)。彼女は「茨の中のゆりの花」(2節)のように大切でした。二人の関係を守ろうと決意していました。
私たちにも家族や友人がいます。それは神の賜物ですが、良好な関係を維持するのは簡単ではありません。忍耐や思いやり、また「小狐」を寄せ付けない努力をしつつ、神が美しい実をならせてくださると信頼しましょう。
親しさに甘えて思慮や注意を怠りがちなところはありませんか。あなたが大目に見てしまっている「狐」は何ですか。
イエスよ、こんなに私を愛し、大切にしてくださり感謝します。