レビ記 6:1-7:38
各種の献げ物の施行細則
1主はモーセに仰せになった。
2アロンとその子らに命じて言いなさい。
焼き尽くす献げ物についての指示は次のとおりである。
焼き尽くす献げ物は祭壇の炉の上に夜通し、朝まであるようにし、祭壇の火を燃やし続ける。 3朝、祭司は亜麻布の衣服を着け、亜麻布のズボンをはいて肌を隠し、祭壇の上で燃やした献げ物の燃え滓を祭壇の端にかき寄せ、 4別の衣服に着替え、燃え滓を宿営の外の清い場所に運び出す。 5祭壇の上の火は絶やさず燃やし続ける。祭司は朝ごとに薪をくべ、その上に焼き尽くす献げ物を並べ、更にその上に和解の献げ物の脂肪を置き、燃やして煙にする。 6祭壇の上の火は常に絶やさず燃やし続ける。
7穀物の献げ物についての指示は次のとおりである。アロンの子らはそれを祭壇で主の御前にささげ、 8穀物の献げ物の上に置かれたオリーブ油のかかった上等の小麦粉一つかみと乳香の全部を取り、しるしとして祭壇で燃やして主を宥める香りとする。 9残りの分はアロンとその子らが食べる。それを酵母を入れないパンにし、しかも聖域、つまり臨在の幕屋の庭で食べねばならない。 10このパンは酵母を入れて焼いてはならない。これは燃やしてささげた残りであって、わたしが彼らの分け前として与えたものであり、贖罪および賠償の献げ物と同じく、神聖なものである。 11アロンの子らのうち男子は皆、それを食べることができる。この燃やして主にささげる物の残りは永久に彼らに与えられた分である。これに触れる者はすべて聖なるものとなる。
12主はまたモーセに仰せになった。
13アロンが油注がれて職に任ぜられる日、アロンとその子らが主にささげる献げ物は次のとおりである。上等の小麦粉十分の一エファを日ごとの穀物の献げ物とし、半分を朝、残り半分を夕方にささげる。 14それは鉄板の上でオリーブ油を使って作る。すなわち、よく練り、何個かにちぎって焼き、献げ物としてささげ、主を宥める香りとする。 15油注がれたアロン系の祭司がこれをささげる。これは不変の定めであり、それを主のために完全に燃やし尽くして煙にする。 16祭司自身の穀物の献げ物はすべて完全に燃やし尽くすべきであり、それを食べることは許されない。
17主はまたモーセに仰せになった。
18アロンとその子らに告げてこう言いなさい。
贖罪の献げ物についての指示は次のとおりである。贖罪の献げ物は、焼き尽くす献げ物を屠る場所で主の御前に屠る。これは神聖なものである。 19この贖罪の献げ物は、それをささげる祭司が聖域、つまり臨在の幕屋の庭で食べる。 20この献げ物の肉に触れる者はすべて聖なるものとなる。また、この献げ物の血が、これを振りまく祭司の衣服にかかったならば、その衣服は聖域において洗い清めねばならない。 21また、献げ物を煮るために用いた土鍋は打ち砕く。しかし青銅の鍋で煮る場合は、鍋を磨き、水でゆすぐ。 22祭司の家系につながる男子は皆、これを食べることができる。それは神聖なものである。 23しかし臨在の幕屋で行う、罪を贖う儀式のために血をささげられた動物の肉は食べることはできない。焼き捨てねばならない。
1賠償の献げ物についての指示は次のとおりである。これは神聖なものである。 2賠償の献げ物は焼き尽くす献げ物を屠る場所で屠る。血は祭壇の四つの側面に注ぎかける。 3脂肪は全部切り取ってささげる。それは脂尾、内臓を覆っている脂肪、 4二つの腎臓とそれに付着する腰のあたりの脂肪、腎臓と共に切り取った肝臓の尾状葉である。 5祭司はこれを祭壇で燃やして主にささげ、煙にする。これが賠償の献げ物である。 6祭司の家系につながる男子は皆、これを食べることができる。これは聖域で食べねばならない。これは神聖なものである。 7贖罪の献げ物も賠償の献げ物も指示は同じであって、献げ物は罪を贖う儀式を執行する祭司のものである。 8祭司がある人の焼き尽くす献げ物をささげる場合、その皮は祭司のものである。 9また、かまどで焼いたり、平鍋や鉄板で作られた穀物の献げ物はすべて、これをささげる祭司のものである。 10穀物の献げ物は、オリーブ油を混ぜたものも乾いたものもすべて、アロンの子ら全員のものであり、公平に分け合わねばならない。
和解の献げ物の施行細則
11主にささげる和解の献げ物についての指示は次のとおりである。
12それを感謝の献げ物としてささげる場合、献げ物にする動物のほかに、オリーブ油を混ぜて焼いた小麦粉の輪形のパン、オリーブ油を塗った薄焼きパン、上等の小麦粉にオリーブ油を混ぜて練って輪形にした物をささげる。 13奉納者はこの和解と感謝の献げ物のほかに、更に酵母を入れて作った輪形のパンをささげる。 14彼はそれぞれの献げ物から一個ずつを奉納物として主にささげる。これは、献げ物の血を祭壇に注ぎかける祭司のものとなる。 15和解と感謝の献げ物の肉はささげられた日に食べねばならない。一部でも、翌朝まで残してはならない。
16和解の献げ物を満願の献げ物ないしは随意の献げ物としてささげる場合は、ささげた日にそれを食べ、翌日にもその残りを食べることができる。 17しかしこの残りの肉は三日目には焼き捨てねばならない。 18もし三日たった残りの肉を食べるならば、これをささげた者は神に受け入れられない。また献げ物は神への献げ物と見なされず、不浄なものとなる。この肉を食べた者はすべて、その罪を負わねばならない。
19汚れたものに触れた肉は一切食べてはならない。これは焼き捨てねばならない。
清い者はすべて肉を食べることができる。 20しかし汚れた状態にある者が、主にささげられた和解の献げ物の肉を食べるならば、その人は自分が属する民から断たれる。 21人体から生じた汚れであれ、汚れた動物、汚れた爬虫類であれ、何か汚れたものに触れた後に、主にささげられた和解の献げ物の肉を食べるならば、その人は自分が属する民から断たれる。
22主はまたモーセに仰せになった。
23イスラエルの人々に告げてこう言いなさい。牛、羊、山羊の脂肪を食べてはならない。 24自然に死んだ動物や、野獣に殺された動物の脂肪は、いかなる用途に使ってもよいが、食べてはならない。 25燃やして主にささげる物の脂肪を食べる者はすべて自分が属する民から断たれる。 26あなたたちがどこに住もうとも、鳥類および動物の血は決して食用に供してはならない。 27血を食用に供する者はすべて自分が属する民から断たれる。
28主はモーセに仰せになった。
29イスラエルの人々に告げてこう言いなさい。
和解の献げ物を主にささげる者は、その中から次のものを主にささげよ。 30彼は燃やして主にささげる物を自分の手にささげ持つ。すなわち胸の肉に脂肪を載せてささげる。奉納する胸の肉は主の御前に奉納物とする。 31祭司は脂肪を祭壇で燃やして煙にするが、胸の肉はアロンとその子らのものとなる。 32あなたたちはこの和解の献げ物のうち、右後ろ肢を礼物として祭司に与えなさい。 33右後ろ肢は、アロンの子らのうちで和解の献げ物の血と脂肪をささげる祭司のものである。 34なぜなら奉納物の胸の肉と献納物の右後ろ肢は、イスラエルの民がささげる和解の献げ物のうちから、わたしが取り分けて、祭司アロンとその子らに与えたものだからである。これはイスラエルの人々が守るべき不変の定めである。 35これは、アロンとその子らが燃やして主にささげる物のうちから受けるよう定められた分であり、祭司として主にささげられた日に定められたのである。 36これは主が彼らを祭司に任命した日に、これらの分を彼らに与えるようイスラエルの人々に命じられたものであり、代々にわたって守るべき不変の定めである。 37以上は焼き尽くす献げ物、穀物の献げ物、贖罪の献げ物、賠償の献げ物、任職の献げ物、和解の献げ物についての指示であって、 38主がシナイ山においてモーセに命じられたものである。主はこの日、シナイの荒れ野において、イスラエルの人々に以上の献げ物を主にささげよと命じられたのである。