Month: 5月 2025

塩味の効いた答え

バートは食事の支払いをしようとデビットカードを差し出しました。レストランのスタッフは、それを受け取ると、「失礼ですが、この『わたしは道であり、真理であり、命である』と言った人は何者ですか。自信過剰ですね」と言いました。バートのカードは、キリスト教系の金融会社が発行したもので、表面にはヨハネによる福音書14章6節が印字されていたのです。バートは笑顔で、その人が「何者」で、私たちのためにどう犠牲になられたかを説明しました。

キリストにあって神と一つ

キリスト者はキリストを通して神と一つにしていただける。人は、この驚くべき神秘の理解と説明に取り組んできました。12 世紀のフランスの修道士クレルヴォーのベルナルドゥスは、この真理を身近な例で説明しました。ワインに落ちた水の滴はワインの色に染まる。光が差すと周りの空気は照らされて明るくなる。といった具合です。

イエスはご自身に従う者の内に住むと約束されました。弟子たちを友と呼び、惜別の言葉を語られました。彼らを孤児にはしない、必ず戻って来ると安心させました(ヨハネ14:18)。 主が生きるので彼らも生きるとも言われ、「かの日には、わたしが父の内におり、あなたがたがわたしの内におり、わたしもあなたがたの内にいることが、あなたがたに分かる」(20 節)と語られました。 イエスと御霊が父と共におられるように、私たちもこのお方と共にあり、主は私たちの内におられます。

神が、キリストと御霊を通して私たちの内に住まわれる。つまり、神と一つになる。人の理解を超えた論理ですが、日常の事象になぞらえて何とか説明しようとしたのです。この真理が自分にとって何を意味するかが、あなたの生き方の全てに関わります。イエスが内におられるので、不安なときも安らげます。嫌味な言葉や礼を欠く態度にも過剰に反応せず、受け流すことができます。その一方、見過ごされている人のためには、代弁者となり、愛と勇気をもって声を上げられます。

イエスが自分の救い主だと信じるなら、キリストの霊が内におられます。今日、この真理に思いをはせ、主が内から変えてくださるのを待ち望みましょう。

デイリーブレッド寄稿者 Amy Boucher Pye

今月は、キリストと一つになることについて考えました。キリストは御霊によって私たちの内に住まわれ、私たちは主と一つにされています。
【このテーマは今月の以下のエッセーでも取り上げています。】
1日 神の声を聴く
8日 キリストに根を張る
15日 栄光なる啓示
22日 自分を献げる価値がある

神の声を聴く

車や路面電車、高架を走る電車の音、慌ただしく行きかう人々の足音や新聞売りの叫び声。20世紀初頭のニューヨーク市は、騒々しい場所でした。ところが、チャールズ・ケロッグという男性が友人に「聞いて、コオロギが鳴いている!」とブロードウェイと34番通りの交差点で言ったのです。