寄稿者

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Anne Cetas

Anne Cetas

アン・セタス氏は、2004年から「デイリーブレッド」の著者として加わり、現在は編集長を務めています。夫のカールとともに都市部の貧困問題に取り組むミッションの顧問をしています。ふたりは散歩とサイクリングが趣味です。

寄稿一覧 Anne Cetas

神は祈りを聞かれる

友人のクリスティンは、最近、進行性のがんだと診断された叔母の家に、夫と共に食事に行きました。食事の前に「何かひと言ある人はいますか」と叔父が言いました。クリスティンは「祈りたい人はいますか」という意味だと分かりました。叔父はキリスト者ではありませんが、クリスティンの信仰を知っているので、こう言ったのです。彼女は、神の守りを感謝し、叔母のために奇跡をと、心から祈りました。

神の道は愛

時間に余裕ができたので、しばらくは可能な限り人に仕えて過ごそうと考えていました。しかし、人の手伝いをしている最中に転倒し、腕を3カ所骨折しました。突然、逆の立場になったのです。いろいろな人が、お見舞いに来てくれたり、電話やメール、カード、花、好物のチョコレートをくれたりしました。祈ってくれたり、食事を持ってきてくれたり、お使いも頼まれてくれました。親族や友人、教会の人たちに、本当にお世話になり、心が温かくなりました。まるで神が「じっとしなさい。あなたは助けが必要です。人を支援するさまざまな形をまず体験しなさい」と言われたようでした。私は、この人たちのおかげで、心から仕えることをさらに知り、そういう人たちの存在や行為を神に感謝しました。

神は守られる

アメリカ全土の裕福な人たちが、小・中・高を通して学業優秀な生徒を後援し、居住する地域の州立または公立大学の4年間の学費を肩代わりするという約束をしました。ある調査によると、このニュースに奮い立つ生徒が、家の経済状態にかかわらず、多数現れたそうです。ある教師は「考え方の大転換をもたらしました。幼稚園児が皆、大学に行くと言います。実際そうなるでしょう」と語ります。近未来の約束が将来の目標と希望をくれたのです。

キリストと共に走る

父が学生時代に陸上競技で獲得したトロフィーが棚で輝いているのを見て、7歳のトムは、自分も一つ欲しいと思いました。「お父さん、トロフィーを一つもらってもいい?」ところが、父は驚いたことに「いや、これはお父さんのものだ」と答えました。「お父さんが頑張った証しだ。お前も頑張って自分のトロフィーをもらいなさい」。そして、トムが一定時間内に近所の一画を走れたら(父が息子に可能な範囲を設定)、トロフィーをあげようと提案しました。トムは父の指導を受けて練習し、1週間後、父の応援を受けて走りました。7歳の少年は自制や努力を学び、父は褒美を与えて息子を祝福しました。

常に準備を

ベティは10代でイエスを信じ、主に仕え、主を喜ばせようと最善を尽くしてきました。教会の礼拝、祈祷会、聖研に出席し、日曜学校で教え、開拓中の教会を訪問し奉仕しました。牧師の妻となると、夫婦で主と教会の人たちに仕え、機会を捉えてさまざまなキリスト者と交わりました。102歳になった今も、神を喜ばせるためなら何でもするつもりです。クリスチャンの集まりに気乗りしない人たちも、高齢のベティが行くなら自分も行こうと思うそうです。そんなベティは、天国で救い主に会う日が待ちきれません。「主に会う準備はできています。主を愛していますから」と語ります。

信仰の歩み

私たちはワトキンス・グレン渓谷で山歩きをしました。途中、60メートルの断崖や滝の数々に畏怖を感じ感動したり、濡れた岩や延々と続く登り坂に足が痛んで、一服したりしました。頂上に近づいた時、下山中のハイカーが「832段の階段もあと10段ですよ」と教えてくれましたが、登り始める前に段数を知らなくてよかったのかもしれません。もし知っていたらこの先大変だと登頂をあきらめて、美しい光景を見られなかったかもしれません。

何をお願いしますか

朝食の時、ジョーは子供たちに尋ねました。「今、イエスさまがここにおられたら、何をお願いする?」息子たちは一番難しい数学の問題に答えてもらおうと思い、宇宙の本当の大きさを教えてとお願いすると言いました。娘は「ハグ(抱擁)してくださいと言う」と答えました。

神に仕え、人に仕える

ブラッドは引っ越した町で見つけた教会の礼拝に何度か出席した後、どんなことでもよいから奉仕したいと牧師に伝えました。そして、礼拝のために椅子を並べたり、トイレ掃除をしたりしましたが、やがて、彼の賜物が発覚しました。それは聖書を教えることでした。それなのに、何でも喜んでやったのです。

今、神の愛を

ジェリーと私たちは、彼女の短い昼休みに一緒にランチをしようとファストフード店に急ぎました。ほぼ同時に若者6人グループが店に着き、私たちの前に並びました。私は時間が無いので「もう!」と苛立ちました。彼らは自分たちが先に注文できるように、両方のレジに並びました。そのときジェリーの独り言が聞こえました。「神の愛を見せる時だ」。私たちのことも考えてほしいと思いましたが、彼女のささやきは、人のことを優先する姿勢を確認させてくれました。