神に仕え、人に仕える
ブラッドは引っ越した町で見つけた教会の礼拝に何度か出席した後、どんなことでもよいから奉仕したいと牧師に伝えました。そして、礼拝のために椅子を並べたり、トイレ掃除をしたりしましたが、やがて、彼の賜物が発覚しました。それは聖書を教えることでした。それなのに、何でも喜んでやったのです。
今、神の愛を
ジェリーと私たちは、彼女の短い昼休みに一緒にランチをしようとファストフード店に急ぎました。ほぼ同時に若者6人グループが店に着き、私たちの前に並びました。私は時間が無いので「もう!」と苛立ちました。彼らは自分たちが先に注文できるように、両方のレジに並びました。そのときジェリーの独り言が聞こえました。「神の愛を見せる時だ」。私たちのことも考えてほしいと思いましたが、彼女のささやきは、人のことを優先する姿勢を確認させてくれました。
神の皿
その女性は、成人した娘が、有効なメンタルクリニックの治療を受けられるように、祈りつつサポートしていました。しかし、「そう」と「うつ」を激しく繰り返す娘を心配するあまり、自分も疲れ切っていました。そして、自分の健康も大切だと気付いた時、友人がある提案をしました。ベットの横に「神の皿」を置き、自分の力ではどうにもならない心配事を小さな紙に書いて、その皿に置くというものです。それでストレスが解消したわけではありませんが、それらの心配事は「自分の皿」ではなく「神の皿」にあると気付くことができると言いました。
真に生きる
米国のエド・ドブソン牧師がALSと診断されると、非常に多くの人が彼の癒やしを祈り、信じて祈ればすぐに癒やされると思っていました。しかし、進行性の病気と闘い続けて12年、亡くなる3年前のことです。ある人が「なぜ癒やされないと思いますか」と尋ねました。彼は言いました。「それは健全な答えのない質問です。ですから、私は問いません」。妻ローナも「答えを求めることに執着すると、真に生きることはできません」と言いました。
あなたは愛されている
少女アリーは「ほんとに悲しい。誰も遊んでくれない。たった一人の友だちもいなくなった。毎日泣いてる」と公園の木片に書き残しました。それを見つけた誰かが、チョークを側に置いて、「アリーへのメッセージを書いて」と記しました。近所の学校の生徒たちが、「愛しているよ」「神さまは愛しているよ」「あなたは愛された者!」など、たくさんの応援メッセージを書きました。校長は言いました。「これはちょっとした行為ですが、彼女に手を差し伸べ、心の空洞を埋める一助になるかもしれません。アリーとは私たちのことです。誰もが、どこかの時点で、悲しみを経験するのです」
さあ家に帰ろう
友人のアルとキャシー・シファー夫妻は、第2次世界大戦時の象徴的な戦闘機を航空ショーで飛行させました。その様子を、年老いた元兵士たちが感無量で見上げていました。彼らは当時をしのんで語り合うために来たのです。人々は目に涙を浮かべて戦地の体験を語りました。多くの人たちは、国に奉仕する中で聞いた最高の知らせは「戦いは終わった。さあ家に帰ろう」だったと言いました。
場所の変更
友人のジョアンは、2020年の新型コロナウイルス感染症が広がり始めた頃に脳梗塞で亡くなりました。家族は当初、教会で葬儀をする予定でしたが、参列者の数を制限できる葬儀場の方がよいと考え、オンラインで次のように通知しました。「ジョアン・ワーナーズ:場所が変更されました」
天使に守られて
次から次へと検査の予定が組まれ、ベブは圧倒され、疲れ切っていました。身体のどこかにがん細胞が潜んでいることが危惧されていたのです。神は毎日、ご臨在の約束をもって彼女を忠実に励ましてくださいました。みことばを読んで主を仰ぎ見ると平安に包まれました。彼女は先の見えない心もとなさと戦い、「もし……」という不安を主に預けることを繰り返し学びました。大きな手術を控えた朝に出エジプト記23章を読んでいると、「わたしは、使いをあなたの前に遣わし、道中あなたを守り……」(20節)という神の約束の一節が紙面から飛び出して来たかのようでした。
キリストの共同体
バハマ諸島の南にラギッド島という小さな島があります。19世紀には塩業が盛んでしたがやがて廃れ、多くの人が近くの島に移住しました。その結果、2016年には住民が80人以下になりました。島には教派の違う三つの教会がありましたが、皆は毎週1カ所に集まって礼拝をささげ、交わりをしました。過疎の島で、共同体意識は不可欠だったからです。