寄稿者

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Anne Cetas

Anne Cetas

アン・セタス氏は、2004年から「デイリーブレッド」の著者として加わり、現在は編集長を務めています。夫のカールとともに都市部の貧困問題に取り組むミッションの顧問をしています。ふたりは散歩とサイクリングが趣味です。

寄稿一覧 Anne Cetas

つづける希望

太陽エネルギーを燃料とする飛行機のソーラーインパルス号は、燃料無しで昼も夜も飛ぶことができます。発明者のベルトラン・ピカールとアンドレ・ボルシュベルクは、2015年には世界一周をしたいと願っています。この飛行機は日中、太陽エネルギーで飛びます。同時に、夜間飛ぶためのエネルギーも蓄えます。ピカールは言います。「朝日は、この旅をつづけていける、という新しい希望をもたらしてくれます。」

待つだけではない

電化製品が壊れて修理を依頼すると、私が住んでいる地域では、「修理の者は午後1時から5時の間に伺います」と言われます。そういうわけで、私にできるのは、待つことだけです。

希望はあるか?

私は父の墓のそばに静かに座って、母の納骨式が始まるのを待っていました。司式者が母の骨壺を運んで来ました。私は放心状態で、感じることも考えることもできません。たった3ヶ月の内に父母を相次いで失い、どうすればよいのか分かりませんでした。深い悲しみの中で喪失感と孤独感が募り、ふたりのいない今後に不安を感じていました。

あるがまま我を

ある演奏会で「あるがまま我を」が紹介されたとき、私は懐かしい思い出に包まれました。昔、教会で牧師はメッセージの後に、「キリストがくださる罪の赦しを受け取りたい人は前に来てください」と言い、会衆はこの賛美歌を歌いました。「あるがまま我を 血をもて贖い イエス招き給う み許にわれゆく。」

不安について学ぶ

水の入った大きなコップを渡されて、「胸の高さで持ってみて」と友人に言われました。ところが、時間が経つほどに腕がだるくなって、コップはどんどん重くなり、ついに手をおろしてしまいました。友人は言いました。「心配は、これに似ていると分かったの。いつまでも心配していると、心がどんどん重たくなっていくわ。」

硬い岩

悲しいことに「オールドマン・オブザ・マウンテン(山の老人)」が、2003年5月に崩落しました。これは米国ニューハンプシャー州ホワイトマウンテンにあった高さ12メートルほどの自然の岩で、老人の顔のような形をしていました。昔からの観光名所で州の紋章のデザインにもなり、付近の住民にとっては心のよりどころのような存在でした。ホーソーンの短編小説「人面の大岩」の題材にもなっています。

何を求めて いるのか?

友人のメアリーは礼拝で賛美するとき、一部の歌詞やサビの部分を歌わないといいます。彼女は言います。「本当はあれこれ欲しがっているのに、『イエスは私のすべて』などと歌うのは、正直ではないと思うの。」神の前に正直でいたいという彼女の姿は、素晴らしいと思いました。

嵐の中の碇

マットとジェシカはヨットで航行していました。ハリケーン・サンディが近づいたのでフロリダの入り江に避難しようとしましたが、浅瀬に乗り上げてしまいました。大波が打ち寄せる中、彼らはすぐ碇(いかり)を下ろしました。そのおかげでヨットは動かず、彼らも救助されました。もし、碇を下ろさなかったら、容赦なく押し寄せる波に翻弄され、ヨットは海岸に打ち付けられてバラバラになっていたでしょう。

お心ひとつで

モリーはパパに助けて欲しかったのですが、言い出せませんでした。パパはパソコンで仕事をしているときは、邪魔されたくないのです。今、話しかけると機嫌をそこねるかもしれないと思って、できませんでした。