騒ぐ心、誠実な祈り
キング牧師の自宅は、1957年1月、爆破されました。その3日前、彼の一生を変える出来事が起こりました。彼は脅迫電話を受け、公民権運動からの撤退を思い巡らしていました。その時、心の底から祈りが湧き上がってきました。「私は正しいと信じることのために立ち上がりました。しかし今は怖いです。何も残っていません。もう独りでは立ち向かえません」。祈りの後、静かな確信が生まれました。キング牧師は述べています。「ほぼ即座に恐怖が消えていきました。疑念も消え、どんなことにでも立ち向かう準備ができました」
神が良くしてくださった
私たちの教会では礼拝の最中に証しの時間がありました。神がどのように自分の人生に働いてくださったかを教会員が会衆の前に立って語る時間です。皆に「おばちゃん」または「ラングフォード姉」と呼ばれていた女性は、神をほめたたえつつ語ることで有名でした。自分が救われたいきさつについて話すときは、礼拝時間の大半が取られることを皆が知っていました。恵みをもって人生を大きく変えてくださった神への感謝が溢れ出るからです。
入口は一つ
近所の食堂は人種差別的な風習に染まっていました。1950年代後半から1960年代のことです。コックのメアリーや洗い場担当の私など、キッチンスタッフは黒人でした。店内で飲食できるのは白人だけで、黒人の客は食べ物を注文した後、それを勝手口で受け取らなければなりません。このような規則は、その時代の不平等を助長していました。あの当時から状況はずいぶん改善されましたが、神の似姿に創造された人同士として両者が人間関係を築いていくためには、まだまだ前進が必要です。
この上ない恩情
ファストフード店で働くケビン・フォードは、27年間、無遅刻無欠勤です。勤労27周年に粗品を受け取る彼の謙虚な姿勢が、ネットの動画で公開されると、多くの人が感動して、彼を応援しようとしました。彼のためにクラウドファンディングをし、約1週間で3千万円余りが集まったのです。ケビンは「夢のようです。夢が現実になりました」と述べました。
苦しみと希望
礼拝の終わりに紹介され、あいさつした新来者、ラトリースの言葉の深さは思いがけないものでした。彼女は2021年12月の壊滅的な竜巻に家族7人の命を奪われ、ケンタッキー州から引っ越してきたのです。彼女は「今でも笑顔を見せられるのは、神が私と共におられるからです」と言いました。傷つきながらも神を証しする彼女の言葉は目下の困難と戦っている人たちにとって、大きな励ましとなりました。
洗ってください
融雪剤のせいで車がひどく汚れたので洗車場に向かいましたが、多くの人が同じことをしたようです。そこは長蛇の列でした。しかし、待っただけのことはありました。車はピカピカ、長く待たせたおわびにと、代金は無料でした。
メール、トラブル、勝利
世情不安や治安の悪さ、不衛生も何のそのと、ジミーは世界の最貧国で働く宣教師夫婦のもとに出かけました。悪戦苦闘は地元の仲間に届くショートメールから分かります。「みんな、祈って! この2時間で10キロしか進んでいない……車は10回以上もオーバーヒートした」。車のトラブルで、聖書の話を待っていた人たちのもとに到着したのは日付の変わる直前でした。彼らは5時間も待っていたのです。次は興奮したメッセージが届きました。「驚くほど素晴らしい交わりだったよ。……祈ってもらうために12人ほどの人が前に出てきた。すごく力をもらった!」
イエスのために戦う勇気
西暦155年、棄教しなければ火刑だと脅されたポリュカルポスは言いました。「私は86年間、主のしもべだが、主に冷遇されたことはない。それなのに、なぜ今、私を救われた王を冒瀆(ぼうとく)することができようか」。私たちも迫害されたなら、この言葉に奮い立つでしょう。
へたったテント
ケニアのナイロビにいる牧師で友人のポールが、「私たちのテントはへたってきた」と書いていました。この教会は、2015年からテントのような場所で礼拝してきました。そして今、「このテントは古くなって、雨漏りがする」のだそうです。