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Bill Crowder

Bill Crowder

ビル ・ クラウダー氏は、コンテンツ部門の責任者です。Discovery Series (探求の書シリーズ) や Discovery House Publishers に数多くの著書があります。クラウダー氏と妻マーリーンには 5 人の子どもと数人の孫があります。

寄稿一覧 Bill Crowder

意外性

夫婦でアメリカ南部を旅行しました。暑い真夏の昼さがり、アイスクリームを買った店の壁に「スノーモービル絶対禁止」という看板がありました。その意外性に思わず吹き出しました。

堅く立つ場所

ジョージア州サバンナの歴史的風致地区の川岸は、雑多な玉石で舗装されています。地元の人によるとその石は、何百年も前に大西洋を渡ってきた船を安定させるための底荷だったそうです。ジョージアの港でたくさん船荷を積むと不要になるので、埠頭周辺の道路の舗装に使われました。これらの石は、自分の主要な仕事、すなわち、危険な大海原で船を安定させることをやり終えた石でした。

本当に大切なこと

ふたりの男性が、いっしょに行った出張の成果について話し合っていました。ひとりは、取引先に新しいコンタクトを紹介してもらって、その人たちと有意義な関係を結べたので、この出張は行く価値があったと言いました。もう一人は、「関係作りも良いけれど、売上げが何よりも大切だ」と言いました。ふたりの目的の違いは明らかでした。

神の住まい

ジェームズ・オグルソープ(1696-1785)は、イギリスの軍人で下院議員、そして、都市建設のビジョンを持っていました。それで、北アメリカジョージア州の入植地の統治を任されると、自分の構想にそってサバンナという町を建設しました。緑地帯を備えた一連の広場と教会や商店が並ぶエリア、そして住宅地です。オグルソープの先見性が、今も残るこの南部アメリカの美しい町を作りました。

理解できるはず

私はロンドンのナショナル・ギャラリーや、モスクワのトレチャコフ美術館が大好きです。そこには、息をのむほど素晴らしい作品が多数展示されていますが、まれに戸惑うようなものもあります。例えば、キャンバスの上に絵の具をぶちまけたような絵は、巨匠の作品だったとしても、何のことだかわかりません。

偉大なる犠牲

英国で20世紀初頭に革新的ジャーナリストと言われたW.T.ステッドは、論争を起こすような社会問題を取り上げることで知られていました。彼の記事には、十分な数の救命艇を装備しないまま運航されている、客船の危険を問い正したものもありました。ところが皮肉なことに1912年4月5日、北大西洋で氷山に接触して沈没したタイタニック号に乗りあわせたのです。報告書によると、ステッドは女性や子どもたちの救助を手伝った後、自分は救命艇に乗ることを辞退して他の人を助けたといいます。

知恵と恵み

インディアナポリスのアフリカ系アメリカ人たちは1968年4月4日、ロバート・F・ケネディ氏の演説を聞こうと集まっていました。公民権運動の指導者、キング牧師がその日に暗殺されたことを群衆はまだ知りません。ケネディ氏がこの悲報を伝え、兄のケネディ大統領が暗殺された悲しみに通じると語りました。しかし、古代ギリシャの詩人アイスキュロス(BC526-456)の詩を引用して、冷静さを保つようにと訴えました。

決して見捨てられない

ロシアの作家ドストエフスキーは、「その社会の文明の程度は、刑務所に入るとわかる」と語りました。それを念頭に置いて、「世界の劣悪刑務所ワースト8」というオンライン記事を読むと、受刑者全員を独房に監禁している刑務所がありました。

オリーブ搾りの石

ガリラヤ湖畔のカペナウムの村を訪れると、古いオリーブ搾りの石を見学することができます。玄武岩で掘られたこの石は、二つの部分、土台の臼とぐるぐる回す輪から成り立っています。臼は大きくて丸く、内側が削り取られて桶のようにくぼんでいます。このくぼみにオリーブの実を入れ、その上に重い石の輪を転がして、油を搾ります。