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Cindy Hess Kasper

Cindy Hess Kasper

シンディ・ヘス・キャスパー氏は、RBCミニストリーズで40年以上勤続しています。Our Daily Journey(若者向けデボーションガイド)の副編集長です。キャスパー氏は2006年に「デイリーブレッド」の著者に加わりました。キャスパー氏と夫トムには、成人した子ども3人と孫が7人あります。

寄稿一覧 Cindy Hess Kasper

あなたの目的

ある暑い日。テキサス州西部の町で姪が見たという女性は、意外なことが書かれた板を持って信号の脇に立っていました。

新たな出発

モンゴメリ著の「赤毛のアン」は、私が子どもの頃に愛読した本です。その中に、ケーキ作りをしていたアンが、バニラ・エッセンスと間違えて皮膚に塗る薬を入れてしまう場面があります。しかしアンは、にらみつける親代わりのマリラに向かって明るく言います。「明日という失敗の混じっていない新しい日があるのは、素敵だと思わない?」私はこれを読んで、いつも大笑いしたものです。

セルフケア

手術をした夫に付き添っていたとき、美容室の予約があったことを思い出しました。ぼさぼさに伸びた髪を手でかきあげながら、「キャンセルしなくちゃ」と言うと、娘が行ってくるようにと言います。私は「だめよ、カットなんて。ここに居なくちゃ」と答えました。すると娘は「私が付き添っているから」と言い、「ママ、セルフケアよ。自分の世話をきちんとしていた方がパパの役に立つのよ」と説得しました。

隠された宝

私たち夫婦はそれぞれ、本の読み方が違います。夫は英語が母国語でないためか、一語一語ゆっくり読む傾向があります。一方、私は斜め読みをしがちです。内容を忘れないのは、彼の方です。彼は一週間前に読んだ内容を引用できますが、私は本から目を離したとたんに忘れてしまいます。

預金残高

大きな旅客機が2009年の冬、ニューヨーク市のハドソン川に緊急着陸しました。ひとりのけが人もなく、飛行機を安全に着陸させたチェズレイ・サレンバーガー機長は、生死を分けたその瞬間について尋ねられ、「ひとつの見方ですが…」と前置きしてこう言いました。「私は42年間、経験、学び、訓練という銀行に、少しずつ定期的に積立預金をしてきました。それであのとき、大きな額を引き出せる残高があったのでしょう。」

賢者の言葉

姪の夫が最近、ソーシャルメディアのサイトに次のような書き込みをしました。「やめておきなさい、とささやく小さな声がなければ、私はオンライン上でもっとたくさんのことを言うでしょう。クリスチャンならば、その小さな声は聖霊だと思うかもしれませんが、それは妻のハイディの声です。」

最初に愛がある

ある夜、居間に飾る予定だという三つの壁かけのひとつを見せながら、「ほらね、『愛』はもうあるの。『信仰』と『希望』も注文してあるのよ」と友だちが言いました。なるほど。まず「愛」が来て、「信仰」と「希望」はすぐ後にやって来るのだと、私は思いました。

私を支える

親と車で旅をしなくなってからは、遠方に住む祖父母を訪ねることがなくなりました。しかしある年の連休、飛行機で行こうと決めて、ウィスコンシン州の田舎町にある祖父母の家に行きました。そして帰る日のことです。空港まで送りに来た祖母が不安気に言いました。「あんなに小さな飛行機に乗るのかい。誰かが下で支えているわけじゃないのに、あれで空を飛ぶなんて、恐ろしいねえ…。」祖母は飛行機に乗ったことがないのです。

スイッチを切る

子どもたちがまだ小さかった頃のことです。ウィスコンシン州の田舎に私の祖父母を訪ねました。そこにはテレビの電波があまり来ていませんでしたが、祖父母にとって、テレビはどうでも良いことでした。