しばらくとどまる
指輪物語の三部作について話していたとき、10代の男の子が、映画より本の方が好きだと言いました。理由を聞くと「本ならば、その世界の余韻に好きなだけ留まれるから」と答えました。本の余韻に浸る、特に聖書の場合は、みことばを思い巡らし、そこに記されている物語の中に入り込むことは有益です。
嘆きのミニストリー
私は姉夫婦を2002年に事故で亡くしました。数か月後、悲しみを通して成長する」と題したワークショップが教会で開かれました。私は友人に誘われて仕方なく参加しましたが、初回だけにするつもりでした。ところが、神と仲間の助けを受けて、大切な人を失った痛みと向き合おうとしている誠実な人たちに出会い、毎週、その会合に引き寄せられました。そして、悲しみを互いに語り合うことで喪失を受け止め、平安を取り戻していきました。
静まりなさい
ダニエル・レヴィタンは、著書「頭の整理-情報過多時代の正しい考え方」の中で、人類がこの5年間に生み出した情報は、それ以前の情報の総量を超えていて、洪水のように向かって来ると語ります。また、私たちは過度の刺激を求める中毒にかかっているとも述べています。人の心は、色々なメディアから炸裂する情報や知識によって支配されがちです。絶え間なく情報があびせかけられる今日の状況の中で、静まって考えたり、祈ったりすることは、益々困難になっています。
すべての人の必要に応じて
雑誌「ザ・ニューヨーカー」によれば、有名人は商品で、約150万円で某人気歌手と会ったり、約120万円で著名なシェフの家で12人の友人と昼食を食べたりすることができると言います。
主の愛を示す
ゴルフのマスターズ・トーナメントが1934年に始まって以来、連続優勝した選手は3人だけです。2016年4月10日、22歳のジョーダン・スピースが4人目になるかと思われましたが、第9ホールで失速し、結局2位タイに終わりました。しかしスピースは、優勝したダニー・ウィレットを祝福し、彼の第一子の誕生にも「ゴルフより大切」とお祝いを述べました。
様々な世代
私の両親は世界恐慌のただ中の1933年に結婚しました。私たち夫婦は第二次世界大戦後の団塊の世代です。4人の娘たちは70年代、80年代に生まれ、ジェネレーションXとかYとか呼ばれる世代です。私たちは皆、クリスチャンですが、違う時代に育ったので人生経験や価値観は当然異なります。しかし、ファッションや音楽の好みは違っていても、私たちの霊によるつながりは違いを超えます。
驚くべき現象
聖書のみことば:詩篇8
私たちの主、主よ。あなたの御名は全地にわたり、なんと力強いことでしょう。—詩篇8:1
ある8月の日、私は午前3時に起床しました。皆既月食を見るためです。月食は予報された時間ぴったりに始まり、予報された通りに進行していきました。皆既月食は周期的に起こる自然現象ですが、ある意味では、神の力と栄光を垣間見せてくれます。
満月の輝きが地球の影にゆっくり覆われていくのを見ていると、ダビデの言葉が心に浮かびました。「あなたの指のわざである天を見、あなたが整えられた月や星を見ますのに、人とは、何者なのでしょう。あなたがこれを心に留められるとは。人の子とは、何者なのでしょう。あなたがこれを顧みられるとは。」(詩8:3-4)
地球という惑星は人間そのものではありませんが、人間を巻き込んで存在するようにと神が設計されました。ダビデは天を仰いでその不思議に驚きましたが、それ以上に、偉大な創造主に驚嘆しました。天よりも栄光に満ちた神の壮大なご計画の中に、自分が加えられていたからです。
神によって造られたものを拝むことは、それを造ったお方の栄光を奪うことです。聖書は、すべての造られたものは神の栄光をたたえているということに目を留めなさいと教えています。この神の愛と恵みが、私たちに降り注いでいます。
「私たちの主、主よ。あなたの御名は全地にわたり、なんと力強いことでしょう。」(詩8 : 1)
神の栄光は、つくられた物を通して輝く。
持ち帰るもの
ジョン・F・バーンズ氏は40年間、ニューヨークタイムズ紙の記者として世界の出来事を伝えました。2015年、定年退職の際に書いた記事で、「決して忘れるな。どれだけ遠くに行ったかではなく何を持ち帰ったかだ」という、死の床にいた記者仲間の言葉を回想しています。
レッテル貼りを越えて
私の町にユニークな新来者カードを配る教会があります。「もしも、あなたが…聖者、罪人、失敗者、成功者、依存症患者、偽善者、うそつき、臆病者、嫌われ者…等々ならば、大歓迎いたします」と書かれているのです。これは神の愛と恩寵を正しく表しています。牧師は「私たちは毎週の礼拝で、このカードをみんなで音読します」と言いました。