救うために生まれた
テロ攻撃によって、ニューヨークシティのツインタワーが崩壊しました。2001年9月11日のことです。その直後、シンシア・オットーは探索救助犬の世話をしました。数年後、彼女は「使役犬研究センター」を設立しました。あらゆる使役犬訓練のノウハウの研究やデータ集積を行う施設です。
記憶喪失
困難な状況に直面すると、霊性が記憶を失ったかのように、神の恵みが思い出せなくなることがあります。こんなとき、感謝に満ちた心を取り戻す良い方法があります。まず、邪魔の入らない自分だけの時間を作りましょう。そして、神が必要を満たしてくださったときのことを思い出して感謝をささげるのです。
私たちの土台
バイエルン州のネルトリンゲンはちょっと変わった町です。それはリース・クレーターの真ん中にあります。リース・クレーターとは、大昔に巨大隕石が激突してできた大きな丸い窪地です。途方もなく大きな衝撃の影響によって、多くの微小なダイヤモンドと特異に結晶化した岩ができました。13世紀には、このたくさんの斑点のついた石を用いて、聖ゲオルグ教会が建てられました。そこを訪れると、教会の土台や壁に沈殿した美しい水晶を見ることができます。ある意味で、この教会の土台は「天国の土台」だと言えるかもしれません。
気難しい人々
著書「被告席に立つ神」の中でC.S.ルイスは、うまく付き合うのが難しいのはどういう人たちなのかについて語ります。自己中心、怒りっぽい、嫉妬深いなど、ねじれた性質が良好な人間関係を阻害します。私たちは時々、こういう難しい人たちと争わなくてよいならば人生はもっと楽なのに、と思います。
信頼して近づく
モン・サン=ミシェルは、フランスのノルマンディー沿岸から0.8キロほど離れた場所に位置する小島です。何世紀も前に大修道院が建てられ、修道士たちが隠遁(いんとん)生活を送ってきました。そこはまた、多くの巡礼者たちのあこがれの地でもありました。しかし、土手道が建設される前は非常に危険な道とされ、落命した巡礼者もありました。干潮時には島のまわりに砂洲が現れますが、満潮時には海水に取り囲まれます。島へ行くことは恐怖を伴いました。
縛られていると感じますか
ボエティウスは6世紀のイタリアの有能な政治家で、王室に仕えていました。ところが不幸なことに王の不興を買い、反逆罪で死刑宣告を受けて投獄されました。彼は刑の執行を待つ間、筆記用具を求めて回顧録を書きました。この書は霊的な課題を取り扱った不朽の名作だと評価されています。
思いやりある世話
マックスは趣味で小さな牧場を営んでいますが、最近、知らないうちに子牛が生まれていてびっくりしました。牛を買ったとき、妊娠中の雌牛がいるとは知りませんでした。悲しいことに、母牛は産後の肥立ちが悪く、まもなく死んでしまいました。マックスはすぐに粉ミルクを買い、ほ乳瓶を使って自ら子牛にミルクを飲ませました。彼は、「子牛は僕が母親だと思っているみたいだ」と言いました。
害を与えない
古代ギリシアの医師ヒポクラテスは、西洋医学の父であると考えられています。彼は、医療従事者は道徳的な原則を重んじることが重要である、と理解していました。彼は「ヒポクラテスの誓い」を書いたとされていますが、これは今日に至るまで医師の倫理指針として使われています。この誓いの重要な教えのひとつに、「害を与えない」というものがあります。つまり、医者は患者にとって「益となる」と考えられることだけをすべきだ、というのです。
小羊の光
人は太古の昔から、太陽の光が昼を、月の光が夜を照らしてくれると考えて、その光に頼ってきました。足元を照らすためであれ、豊かな大地の恵みを受けて育った作物を収穫するためであれ、人間にとって光は不可欠です。神は、太陽と月という素晴らしい器を用いて、私たちに光を供給しつづけてくださいます。創世記は、神は「大きいほうの光る物には昼をつかさどらせ、小さいほうの光る物には夜をつかさどらせた」と語ります(創1:16)。