寄稿者

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Dennis Fisher

Dennis Fisher

デニス・フィッシャー氏は、2005年に「デイリーブレッド」の著者に加わり、以来、歴史や科学、文学に触れる例話を多く取り入れてきました。フィッシャー氏には、ふたりの成人した子どもと孫がひとりあり、妻のジャネットとともにミシガン州デウィットに住んでいます。

寄稿一覧 Dennis Fisher

終わりの時に

多くの人は歴史上最悪の紛争のひとつに、第一次世界大戦を挙げます。これは多くの国を巻き込んだ近代兵器による初めての戦争で、数千万の人命が失われました。そして1918年11月11日午前11時(注:英語では、11番目の時という表現に、終わりの時という意味がある)に休戦協定が成立しました。この瞬間、世界の各地では多くの人々が黙祷をささげ、戦没者に哀悼をささげ、戦争がもたらした非常な苦しみに涙したのです。そして、この大戦が名目どおり、「諸戦争を終わらせる戦争」になることを心から願いました。

うっかりして

遊びに来ていた孫のアレックスを送って行ったとき、ひどい渋滞に巻き込まれました。私の車は巧みに割り込んできた車に押しやられて、高速道路料金を前払いしている車だけが通ることのできる車線に入りこんでしまいました。アレックスによると、私のナンバープレートの写真が撮られ、違反チケットが後日送られてくるのだそうです。私はおもしろくありませんでした。意図的に違反したわけではないのに、罰金を払わなければなりません。

調和

私は5弦バンジョーを弾くのが好きですが、この楽器にはひとつ欠点があります。5番目の弦は、限られた単純なコードとしか音が合いません。他の楽器と合奏してより複雑な音楽を弾くとなると、バンジョー奏者は他の楽器に合わせて弾かなくてはなりません。うまく合わせることができたなら、ジャムセッションにバンジョーの彩が添えられるのです。

天国の視点で

ファニー・クロスビーは、幼少期に視力を失ったにもかかわらず、人々に愛唱される賛美歌を数多く作詞した人です。長い人生で何と9,000曲以上の賛美歌を作りました。「罪とがをゆるされ」や「主なる神にさかえあれ」は、そんな彼女の代表作です。

上等だ

第一次世界大戦中のマルヌ川の最初の戦いで、フランス軍のフェルデナン・フォッシュ中将は次のような声明を発しました。「我が中央部隊は崩壊し右辺部隊は退却している。上等だ。私は攻撃をつづけている。」ここに彼の、難しい状況にあっても希望を捨てない、積極的な態度が見られます。部隊はそれによって最後には勝利しました。

子どもへの手紙

人生が終わるときでさえ、C.S.ルイスは若い人の信仰の成長に心を砕いていました。フィリップという男の子の手紙に、病いを押して返事を書きました。フィリップの文章には表現力があると褒め、ナルニア国物語のライオン、アスランがイエス・キリストを象徴していることに気づいてくれたのはうれしいと書きました。その翌日、C.S.ルイスはイギリスのオックスフォード市キルンスにある自宅で息を引き取りました。65歳の誕生日の1週間前のことでした。

難を避ける

中世の時代、農民は畑仕事をしていて略奪軍が地平線に見えると、城壁で囲まれた都市に家族とともに逃げ込み、自分たちの生命を守りました。

良いものと悪いもの

私たちを練り、より良いものに変えるために、神は私たちに試練と祝福の両方を与えられます。反抗的な預言者ヨナの物語は、そのことを教えてくれます。ヨナ書を読むと、神は5つの状況をヨナに与えられたことがわかります。それは良いものも悪いものもありました。

ユーリカ石

南アフリカの農村で15歳のエラスムス・ジェイコブズが、太陽の光に輝く石を見つけました。1867年のことです。近所の人が話を聞きつけて、その石を買いたいと言ってきました。エラスムスの母親は、その価値も知らず、「欲しいのなら差し上げます」と言いました。