塩味の効いた答え
バートは食事の支払いをしようとデビットカードを差し出しました。レストランのスタッフは、それを受け取ると、「失礼ですが、この『わたしは道であり、真理であり、命である』と言った人は何者ですか。自信過剰ですね」と言いました。バートのカードは、キリスト教系の金融会社が発行したもので、表面にはヨハネによる福音書14章6節が印字されていたのです。バートは笑顔で、その人が「何者」で、私たちのためにどう犠牲になられたかを説明しました。
無限の彼方へさあ行くぞ!
アニメ映画『トイ・ストーリー』に登場するおもちゃの一つ、「バズ・ライトイヤ―」というスペースレンジャーは、子どもの寝室を飛び回りながら、「無限の彼方へ、さあ行くぞ!」と決め台詞を連発します。
石の叫びに耳を傾ける
父の葬儀の後、家族は河原に行き、各々が父をイメージする石を拾いました。父の人生には浮き沈みがありましたが、家族思いなことは分かっていました。私は、拾った石の滑らかな表面をなぞった時、父を近くに感じました。
ゾウの助け合い
ある夜、ケニアのゾウ保護施設に、子ゾウが井戸に落ちたと救助要請がありました。救助チームが出動すると、鼻の3分の2をハイエナに食べられた子ゾウが、暗闇の中で絶望の叫びを上げていました。安全な保護区に移送された子ゾウは、ロングロと名付けられました。「切断されたもの」という意味です。ロングロは癒やされ、鼻が3分の1しかなくても保護区で群れの仲間になりました。ゾウは本能的にお互いの必要性を認識しているので、助け合うのです。
神の完璧な保護
ディビッド・べッターの愛称は「バブル・ボーイ」。重症複合免疫不全症で生まれ、12歳で亡くなるまで「バブル」と呼ばれる無菌のビニールテントの中で暮らしました。両親は第一子の赤ん坊を同じ病気で亡くしていたので、第二子は守ると決意し、NASAの協力でバブルと宇宙服を制作しました。宇宙服を着せると、息子を抱くことができたのです。何という愛でしょう。
小さな奇跡
内気なデーブが、結婚式を控えた私たちにプレゼントをくれました。二人で包みを開けると、木目のそろった楕円の板に「神の奇跡には小さなものもある」と手彫りの文字。それは、45年間、我が家に飾られ、神が小さなものの中で働かれていることを何度も思い出させてくれました。家賃や光熱費が払える、食事ができる、風邪が癒やされる。それは全て、我が家の必要に応え続けてくださった神の大きな御業の一部です。
歓迎する
ホームセンターで「Welcome」の文字入りの玄関マットを購入しました。それを家で広げながら、我が家は人々をイエスに倣って歓迎しているかしらと自問しました。例えば、学校の募金活動の子どもたち、困っている隣人、遠くの親戚が、突然、インターホンを鳴らしたらどうでしょう。
神の意向によって仕える
アンドリュー・カードは、ブッシュ米大統領の首席補佐官でしたが、ホワイトハウスにおける自身の役割について次のように語りました。「各スタッフの部屋には『大統領の意向によって仕える』という額が掛かっています。『仕える』とは、歓心を買うという意味ではありません。大統領が職務を遂行するために必要なことを知ってもらうために奉仕するという意味です」。大統領の職務とは国の統治です。
聖なる者へ
娘は、幼い頃、昼食時によくスイスチーズで遊びました。淡い黄色のチーズの穴から瞳を輝かせて私をのぞき見ながら「ママ、見て!」と言います。私には、そのチーズのお面は、自分の子育ての奮闘、つまり、純粋にささげつつも非常に不完全な母の愛、を代弁しているように感じました。私は聖なるものではなく、欠けだらけなのです。