小さな奇跡
内気なデーブが、結婚式を控えた私たちにプレゼントをくれました。二人で包みを開けると、木目のそろった楕円の板に「神の奇跡には小さなものもある」と手彫りの文字。それは、45年間、我が家に飾られ、神が小さなものの中で働かれていることを何度も思い出させてくれました。家賃や光熱費が払える、食事ができる、風邪が癒やされる。それは全て、我が家の必要に応え続けてくださった神の大きな御業の一部です。
歓迎する
ホームセンターで「Welcome」の文字入りの玄関マットを購入しました。それを家で広げながら、我が家は人々をイエスに倣って歓迎しているかしらと自問しました。例えば、学校の募金活動の子どもたち、困っている隣人、遠くの親戚が、突然、インターホンを鳴らしたらどうでしょう。
神の意向によって仕える
アンドリュー・カードは、ブッシュ米大統領の首席補佐官でしたが、ホワイトハウスにおける自身の役割について次のように語りました。「各スタッフの部屋には『大統領の意向によって仕える』という額が掛かっています。『仕える』とは、歓心を買うという意味ではありません。大統領が職務を遂行するために必要なことを知ってもらうために奉仕するという意味です」。大統領の職務とは国の統治です。
聖なる者へ
娘は、幼い頃、昼食時によくスイスチーズで遊びました。淡い黄色のチーズの穴から瞳を輝かせて私をのぞき見ながら「ママ、見て!」と言います。私には、そのチーズのお面は、自分の子育ての奮闘、つまり、純粋にささげつつも非常に不完全な母の愛、を代弁しているように感じました。私は聖なるものではなく、欠けだらけなのです。
家族は大切
姉と兄、そして私は、それぞれ別の州から飛行機で伯父の葬儀に駆け付け、その後、90歳の祖母を見舞いに行きました。祖母は脳梗塞のために身体が不自由で、言語障害もあります。彼女はベッドの周りに集まった私たちの手を、唯一動く自分の右手で取り、自分の胸の上に引き寄せました。そして3人の手を重ねると、その上を軽く叩きました。祖母は言葉ではなくしぐさで、私たちのどこかよそよそしい関係に向かって語ったのです。「家族は大切だよ」と。
人を愛して神を愛する
アルバ家はまれな体験をしました。13カ月の間に2組の一卵性双生児が生まれたのです。仕事と育児の両立はどうなったでしょう。家族や友だちが助けてくれました。夫婦の親が1組ずつ預かってくれたので、彼らは仕事を続け、健康保険料も支払えました。1年分のオムツを無償で提供してくれた会社もありました。同僚は自分たちの有給休暇を提供しました。夫婦は「みんながいたから何とかなった」と語りました。実際、インタビューの最中も、司会者の1人が走り回る幼児の世話をしていました。
分かれ道におられる神
数日体調が悪かった夫が高熱を出したので病院に行くと、即入院になりました。日が経つと徐々に回復しましたが、退院できるほどではありません。私は選択を迫られました。大きな仕事のために出張する予定になっていたからです。夫は大丈夫だと言ってくれましたが、私の心は彼と仕事の間で揺れ動きました。
教会になろう
新型コロナ感染症の流行で人との接触が制限された頃、デイブとカーラは教会探しに苦労していました。カーラの「教会を見つけるには大変な時です」というメールを読んで、私も自分の教会の家族が恋しくなりました。そして「教会で『いる』のは大変な時です」と返信しました。コロナの時期、私たちの教会は形を変えて活発に動きました。近所で食料品を配給し、オンラインで礼拝し、一人一人の教会員に電話もして必要に応えたり祈ったりしました。私たち夫婦は、それらに関わる一方で、変わってしまった世の中で「教会でいる」ために、もっとできることはないかと考え続けました。
神に力を頂く
グレンジャー・マッコイは、鳥を観察して作品にする彫刻家です。鳥の優雅さ、繊細さ、力強さを見事に表現します。例えば、『リカバリーストローク』という作品は、垂直に伸ばしたオナガガモの右の翼だけです。その下には、鳥のリカバリーストロークは「飛ぶ力が一番弱い瞬間だが、前進する力を集める瞬間でもある」と説明書きがあります。そして「わたしの恵みはあなたに十分である。わたしの力は弱さのうちに完全に現れるからである」(Ⅱコリ12:9)という聖書のみことばが添えられています。