寄稿者

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Elisa Morgan

Elisa Morgan

モーガン氏はこれまでに、子育て、霊的人格形成、伝道をテーマに15を超す著書を手がけました。代表作に、「ママのためのデボーション聖書」「満ち満ちた美しさ~神がご覧になる私」などがあります。現在、「本当に」というタイトルでブログを公開中です(elisamorgan.com注:英語のみ)。MOPSインターナショナルという小さな子を持つ母親のサポートネットワークで20年間取締役を務めました。モーガン氏の夫エバンはデイリーブレッド・ミニストリーの国際部の重役のひとりでます。ふたりはコロラド州デンバー在住で、近所に成人した子どもふたりと孫ふたりがいます。

寄稿一覧 Elisa Morgan

家族は大切

姉と兄、そして私は、それぞれ別の州から飛行機で伯父の葬儀に駆け付け、その後、90歳の祖母を見舞いに行きました。祖母は脳梗塞のために身体が不自由で、言語障害もあります。彼女はベッドの周りに集まった私たちの手を、唯一動く自分の右手で取り、自分の胸の上に引き寄せました。そして3人の手を重ねると、その上を軽く叩きました。祖母は言葉ではなくしぐさで、私たちのどこかよそよそしい関係に向かって語ったのです。「家族は大切だよ」と。

人を愛して神を愛する

アルバ家はまれな体験をしました。13カ月の間に2組の一卵性双生児が生まれたのです。仕事と育児の両立はどうなったでしょう。家族や友だちが助けてくれました。夫婦の親が1組ずつ預かってくれたので、彼らは仕事を続け、健康保険料も支払えました。1年分のオムツを無償で提供してくれた会社もありました。同僚は自分たちの有給休暇を提供しました。夫婦は「みんながいたから何とかなった」と語りました。実際、インタビューの最中も、司会者の1人が走り回る幼児の世話をしていました。

分かれ道におられる神

数日体調が悪かった夫が高熱を出したので病院に行くと、即入院になりました。日が経つと徐々に回復しましたが、退院できるほどではありません。私は選択を迫られました。大きな仕事のために出張する予定になっていたからです。夫は大丈夫だと言ってくれましたが、私の心は彼と仕事の間で揺れ動きました。

教会になろう

新型コロナ感染症の流行で人との接触が制限された頃、デイブとカーラは教会探しに苦労していました。カーラの「教会を見つけるには大変な時です」というメールを読んで、私も自分の教会の家族が恋しくなりました。そして「教会で『いる』のは大変な時です」と返信しました。コロナの時期、私たちの教会は形を変えて活発に動きました。近所で食料品を配給し、オンラインで礼拝し、一人一人の教会員に電話もして必要に応えたり祈ったりしました。私たち夫婦は、それらに関わる一方で、変わってしまった世の中で「教会でいる」ために、もっとできることはないかと考え続けました。

神に力を頂く

グレンジャー・マッコイは、鳥を観察して作品にする彫刻家です。鳥の優雅さ、繊細さ、力強さを見事に表現します。例えば、『リカバリーストローク』という作品は、垂直に伸ばしたオナガガモの右の翼だけです。その下には、鳥のリカバリーストロークは「飛ぶ力が一番弱い瞬間だが、前進する力を集める瞬間でもある」と説明書きがあります。そして「わたしの恵みはあなたに十分である。わたしの力は弱さのうちに完全に現れるからである」(Ⅱコリ12:9)という聖書のみことばが添えられています。

休みの許可

岩に波があたり、しぶきが弧を描くのをスージーと一緒に眺めていました。次から次へと打ち寄せる波を見て、彼女は「海が大好き。私が何もしなくても、動いているから」と言いました。労働を一旦止め休息するためには「許可」が必要だ、と感じる人が多いのは興味深いことです。その許可は「神」が下さいます。神は6日間働いて、光や大地、動植物や人間を造られ、世界を完成されると、7日目には、すべての労働を止められました(創1:31-2:2)。十戒は、神に栄光を帰す健康的な生き方の箇条書きですが(出20:3-17)、「安息日を覚え……よ」 (出20:8-11)は、その一つです。安息日は休みの日という意味です。イエスは、町のすべての病人を癒やされると(マコ1:29-34)、翌朝には祈るために寂しいところに退かれたと(マコ1:35)、新約聖書は語ります。私たちの神は、目的をもって働かれ、目的をもって休まれました。

ピンクのコート

ショッピングモールを歩いていると、ブレンダの目にピンク色が飛び込んできました。「綿菓子色」のコートです。「ホリーは絶対、気に入るわ!」同僚のホリーは、シングルマザーで家計は大変です。暖かいコートが要るようでしたが、自分のために高い買い物をする人ではありません。ブレンダは迷うことなく、財布を開きました。そして、「あなたは最高に愛されている」という匿名のカードと共に、それが彼女に宅配されるよう手配して、小躍りで駐車場に向かいました。

ファストフードの畑

ファストフード店で昼食のハンバーガーを口に入れた時、マリアは、少し離れた席の青年に気付きました。汚れた服にボサボサの髪、空っぽの紙コップを握りしめ、空腹に耐えていることは一目瞭然です。何かしたいと思いましたが、現金を渡すのは賢明ではありません。何かを買ってあげたら、恥ずかしいと思わせるかもしれません。

感謝と喜び

心理学者のエモンズは、被験者を3つのグループに分けて、日記をつけてもらいました。グループ①には感謝したこと、グループ②には面倒だったこと、グループ③にはちょっとした出来事を、それぞれ毎週5つずつ書いてもらいました。その結果、感謝を書き出した人たちは、他の人たちより、人生を肯定的に捉え、将来について楽観的で、健康上の問題も少なかったという結果になりました。感謝は人生の見方を変え、幸福にさえしてくれるのです。