苦しい時に祈る
神学者のラッセル・ムーアは、ロシアの孤児院から養子を迎えました。その孤児院は、不気味なほど静かだったそうです。その理由は、どんなに泣いても何もしてもらえないので、やがて赤ん坊たちは泣くのをやめるからだと説明されました。
嘆きから賛美へ
モニカは息子が神に立ち返るように熱心に祈りました。彼の自堕落な生活を嘆き、外国まで彼を追いかけることさえしました。息子の状況は救いようがないように見えました。しかし、ある日、それは起こりました。息子が神と劇的に出会ったのです。やがて彼は、偉大な神学者になりました。その人はヒッポの司教、聖アウグスティヌス(354-430年)です。
贖い主
礼拝説教に合わせてライブペインティングがありました。牧師の私が、出来上がった美しい絵に黒い線を引くと、会衆はギョッとしました。一方、画家は涼しい顔で筆を取ると、それをすばらしい絵画に作り変えました。
日々、より頼む
ある土曜日の朝、早く起きた幼い子どもたちは、自分たちで朝食の準備をすることにしました。私たち夫婦は、忙しかった1週間の疲れもあり、7時までは寝ていようと思っていたのです。ところが、突然、大きな音がしたのでベッドから飛び起き、急いで1階に降りてみると、床一面に割れた食器のかけらとオートミールが散らばり、5歳のジョナスが、必死で床を拭いていました(かえって汚れが広がっていました)。子どもたちは、お腹を空かせていましたが、助けを求めず、自分たちで何とかすると決めたのです。依存ではなく自立を選択しましたが、今回はうまくいきませんでした。
賢明な判断
クリスチャンのミュージックグループのアルバムを、教会の友だちから借りて持ち帰りました。父はヒンズー教の家庭に育った後にイエスを救い主と信じた人で、私は当時10歳でした。父は、我が家では賛美歌だけだと言って、それを聴くことを認めませんでした。私は、クリスチャンのバンドだと説得しましたが無理でした。しかし父は、やがて次のように提案しました。その音楽を1週間だけ聴いて、自分が、より神に近づいたか、その反対かを試してごらん。父の助言は知恵に富んだ有益なものでした。
神の摂理
オンラインのDVDレンタルサービスの新興企業が、2000年、当時の業界最大手ブロックバスターに5000万ドル(約50億円)で自社の売却を持ちかけましたが、断られました。しかし、買収されなかった結果、その企業、ネットフリックスは、加入者1億8,000万人以上、時価総額20兆円を超える巨大企業となりました。一方のブロックバスターは倒産。未来の予測はできないものです。
交響曲のように
妻が行きたがっていたコンサートに出かけました。標高約1900メートルのレッドロックス公園の高さ90メートルの岩石層に挟まれた野外円形劇場で、才能豊かな歌手とコロラド交響楽団が共演しました。彼らは、馴染みのクラシック音楽や民謡を演奏し、最後の曲は、賛美歌「アメイジング・グレイス」で、調和のとれた美しい編曲は圧巻でした。
暗やみと対峙する
やみが人に与える影響に関する1960年代の研究報告があります。 2名の被験者がそれぞれ別の洞穴に入り、研究者は彼らの食事や睡眠を観察しました。完全な暗やみの中で、ひとりは88日間、もうひとりは126日間、生活しました。自分たちがやみの中にいた期間に対する感覚は、ふたりとも月単位で狂っていました。ちょっと居眠りをしたつもりが、実は30時間も眠っていたりしたのです。暗やみは見当識を失わせます。
朝であるかのように
飛行機で時差のある土地に移動するとき、時差ボケを避けるために色々なことを試しました。そのひとつは、食事の時間を到着地の時間に合わせることです。他の乗客と一緒に機内食を食べず、映画を見たり、目を閉じて休んだりしました。着陸直前の朝食だけでは、お腹は満たされませんが、人と違うことをしたおかげで、私の体内時計は新しい時間に適応しました。