白旗を振る
最近、南米のある教会の礼拝の様子を映像で見ました。牧師は教会員たちに、自分の人生のすべてをイエスに明け渡しなさいと熱く語っていました。そのとき、教会ではまったく見たことのないことが起こりました。ひとりの教会員がポケットから白いハンカチを取り出し、手を上げてそれを振り始めました。すると別の人たちも次々とハンカチを振って、涙を流しながらキリストに「白旗を揚げる」(完全に降伏する)ことを表明しました。
名前の力
ニックネーム(あだ名)といえば、その人の性格や身体的特徴を表すことがよくあります。私の小学校時代のあだ名は、ひどいことに「タラコ唇」でした。その当時、私の唇は他の顔のパーツに比べてアンバランスに大きかったからです。このあだ名で呼ばれるのが長続きしなくてよかったと思うのは、言うまでもありません。
道で 助けてくれた人
英国王室の別荘のあるバルモラルの近くで、私の知人は友人たちと趣味の狩猟を楽しんでいました。ところが、うっかりして足首をひねり、歩けなくなってしまいました。そこでその知人はみんなに、自分はここで待つと言って道端に座っていました。
にっこりして!
最近読んだ研究レポートによると、にっこりすることは健康に良いそうです。それによると、にっこりすると心拍数が下がって、ストレスが軽減するといいます。
気前の良い神
数年前まで家族でシカゴに住んでいました。シカゴ在住の利点は色々ありましたが、私にとって嬉しいことは、優秀なレストランが何軒もあって、料理の味だけでなく分量をも競い合っていたことです。あるイタリア料理店などは、お気に入りのパスタをハーフサイズで注文して夫婦で食べても十分に余り、残りを家に持ち帰って翌日の夕食にできるほどでした。気前の良い大盤振る舞いの料理は、まるで故郷に帰って、愛情たっぷりのおばあちゃんの手料理を食べるような気分にさせてくれました。
盗まれた宝物
トールキンの『ホビットの冒険』は、盗まれた宝物を奪回するために、小人たちが「スマウグ」という獰猛(どうもう)な竜に立ち向かうという話です。恐ろしく危険なミッションであるにもかかわらず、小人の副司令官バーリンはリーダー「トーリン」に対する絶大な信頼を「彼こそが私が従うことのできる人、王と呼ぶことのできる人」と言い表しました。リーダーに対する信頼が、この任務にすべてをささげようという堅い決意を生み出しました。
身に余る
調子はどうですかと聞かれたので、「身に余るほど良くしてもらっている」と答えたところ、ある親切な人が「身に余るなんて、そんなことはないよ」と言ってくれました。それで私は、その真意を伝えました。自分の身の丈に合ったものを受ける、というのならば、私が受けるべきものは当然、神のさばきだからです。
出口
最近ロンドンに行きましたが、滞在中、地下鉄を使って行動することにしました。料金を払って地下に下りていき、電車に乗りました。しかし、慣れない人にとっては、降車駅に着いてからが大変です。出口を見つけられないと地下道で迷ってしまい、ちょっとした恐怖を体験します。
決して裏切らない
子どもの頃、私は近所の公園のシーソーで遊ぶのが好きでした。シーソーの板の両端にそれぞれ子どもがひとりずつ腰掛けて、上下に跳ねる遊びです。ときどき、下に降りている方の子がじっと動かないので、もうひとりが宙ぶらりんになり、降ろしてよ、とわめくことがあります。一番ひどいのは、相手が上がっているときにシーソーを降りて逃げるいたずらで、それをされたなら、ガタンと地べたに落とされて痛い思いをするのです。