状況認識
クリスマス休暇に家族でローマに行きましたが、これほどの混雑に身を置くのは初体験でした。人混みをかき分けてバチカンやコロッ セオを見学したとき、私は「状況認識」を怠らないようにと子どもたちに度々注意しました。つまり、自分の位置と周りの人や状況に気を配るように言ったのです。このご時世、世の中が安全とは言えません。その上、 イヤホンをつけて音楽などを聞いているのですから、周りの状況はますます分かりづらくなります。
私たちとともに
その女性はスーパーの棚の最上段を見上げていました。隣にいる私に全く気づいていません。手の届かない商品にどうしたものかと、没頭している様子でした。私は背が高いので「手伝いましょうか」と声をかけました。するとびっくりした様子で「あらまぁ、あなたに全く気付きませんでした。お願いします」と言いました。
手紙を送る
ルビーは4歳の女の子で、歌ったり踊ったり、遊んだり走ったりするのが大好きでした。ところがある日、両膝が痛くなり医者に見てもらうと、神経芽細胞腫というがんでステージ4だと診断され、直ちに入院しました。
耳は聞くために造られた
女優のダイアン・クルーガーは、スターの仲間入りが約束される役をオファーされましたが、それは若くして夫と子どもを亡くす女性の役でした。彼女は、そのように大きな喪失を経験したことはありません。リアリティー豊かに演じることができるだろうかと思いました。しかし思い切って引き受け、役作りの準備に深い悲しみを抱えている人たちの自助グループに出席しました。
イエスは後ろにおられる
学校へ行く支度が早く終わったので、途中でドライブスルーに寄ろうと娘が言い、私は「いいよ」と答えました。車をレーンの入り口に入れて「今朝は喜びの種をまく気分?」と尋ねると、娘は「もちろん」と言いました。私は二人分のコーヒーを注文して受け取り窓口で車を止め、「後ろの車の若い人の分も払います」と言いました。娘は満面の笑みを浮かべていました。
尋ねよう
父はすごい方向感覚を持っています。本能で東西南北が分かるという感じです。父が方向を誤ったことはありませんでした。あの夜が来るまでは…。