ブラザー・アンドリュー
国境警備兵が近づいて来る間、アンドリューは度々した祈りを再びささげました。「主よ、あなたは盲目の目を開かれました。今、見える目を盲目にしてください」。兵士は車内を調べましたが、荷物の中の聖書には手を出しませんでした。彼は国境を通過し、聖書を届けました。「ブラザー・アンドリュー」と呼ばれたアンドリュー・ファン・デル・バイエルの活動は、神の力を信じ、キリスト信仰が非合法の国々に聖書を密輸する至難の業でした。しかし、彼は、自分は高い教育も豊富な資金も持たない普通の人で、「私のしたことは誰にでもできます」と語りました。彼の「オープン・ドアーズ」の働きは広がり、今日も世界の迫害されているキリスト者に仕えています。
信仰による承諾
新しい仕事を打診されましたが、気が進みませんでした。難しくて力不足だと思ったからです。しかし、祈ってみことばや信仰の友の助言を求めると、神のみこころは引き受けることのようでした。神の助けがあることも、みことばで再確認しました。それで承諾しましたが、まだ不安でした。
一つのからだ
アラスカ州ウィッティアの人口は約300人、そのほとんどが1棟の大きな共同住宅に住んでいるので、この地は「一つ屋根の下にある街」と呼ばれます。エイミーはそこに住んだことがあります。「建物の外に出なくてもいいのです。スーパー、学校、郵便局、役所の窓口が1階にあって、エレベーターで降りるだけです」と語ります。一人暮らしは快適で、誰の助けもいらないと感じていたそうです。しかし、住民はとても温かく、互いのことを気に掛けていました。彼女は「私たちは互いが必要だということを、そこで学びました」と述べています。
おいしいおかゆ
ジョセリンの屋台で一番人気はおかゆです。食感が滑らかになるようによくかき混ぜて作ります。ある日、常連客に「味が違う。食感がなめらかでない」と言われて驚きました。その日は、新しく雇った見習いの人に任せてみたのです。話を聞いて子細が分かりました。見習いは言いました。「レシピのように長くかき混ぜませんでした。ごま油も多めに加えました。家ではいつもこうしています。その方がおいしいと思います」。彼女はレシピを無視して、自分のやり方で調理したのです。
インパクト
学校の皆が参加する昼食会でのことでした。リー教授は、清掃員のベンジーが遅れて来ると知ると、彼のためにバイキング料理を皿に盛り付けました。私たち神学生がお喋りしている間に、なくなりそうなデザートも一切れ取って、ココナツフレークをたっぷりかけました。この著名な神学者の行為には、神に対する溢れる愛と献身が如実に現れていました。その時の感動を、20年経った今でも、はっきりと覚えています。
私の避け所
妻を亡くした後、フレッドは月曜日に仲間と朝食をとることで、悲しみを乗り越えられると思いました。その交わりは楽しかったので、気持ちが落ち込むと、次の集まりを考えるようにしました。その店の角のテーブルは、彼にとって、悲しみから解放される安全な場所でした。
何の関わりがありますか
幼いめいが「あの子はぶどう味のあめなのに、どうして私はいちご味なの?」と尋ねました。子どもは自分のもらった物と他人のもらった物を比較しがちです。それをずっと前におい、めいから学び、彼らを溺愛する叔母として、適切な判断をしなければと考えています。
新しくて確かなもの
友人のスーザンは3年間、生活必需品以外は自分のために何も買いませんでした。新型コロナウィルスの大流行のために収入が激減し、質素な暮らしを余儀なくされたのです。ある日、部屋を掃除していると、何とみすぼらしく、色あせた物ばかりかしらと思ったそうです。彼女は言います。「その時、新しいものを手にしたときのワクワク感が欲しい、と思ったの。くたびれて生気がないものに囲まれて、この先、楽しみは何もないかのように感じたのよね」
あわれみの示し方
教会役員のハロルドと妻のパムの家に招かれ、嬉しくも不安でした。聖書に反することも教える大学の聖書研究会に行ったからです。叱られるのかしらと思いました。