いのちを選ぶ
ネイサンはイエスを信じる両親のもとで育ちましたが、大学生の頃に酒や遊びを覚え、信仰から離れました。しかし、彼は言います。「神に見捨てられて当然だった私を、神は引き戻してくださいました」。やがて彼は、夏の間、米国各地の都市で、道行く人にイエスを伝えました。もうすぐユース・パスターの資格を取得します。彼の目標は、イエスから離れて人生の時間を無駄にしないように、若い人たちを助けることです。
神は見ておられる
ミシガン州は毎年、巨木探しコンテストを開きます。地元の140億本の中で最も古くて大きい、ランドマークとして誇れる木を見つけるのです。優勝すると、ただの木は、特別な木に格上げされます。その木は、その辺の林で、気付かれるのをじっと待っているのです。
正義の神
ライアンは10代の時に母親をがんで亡くし、やがてホームレスになり、学校を中退しました。いつもお腹を空かせ、絶望していました。長い年月の後、彼は子どもたちの自立を支援するNPOを設立しました。自分たちで野菜を育て食事を賄う力を養うのです。その信念は、食べられない人を作らない、持つ人が持たない人を助けるべきだというものです。ライアンの思いやりは、神の正義とあわれみと共鳴しています。
見えない王
ミュージカル『Pilgrim』(巡礼者)は、キリスト者の歩みを寓話(ぐうわ)化した『天路歴程』を基に作られました。ここでは、霊の世界の目に見えない力が、観客に見える形になっています。神を象徴する役者は、白い服を着ていて、敵の攻撃を阻止し、悲しむ人を優しく抱き締め、人々を善行に駆り立てます。しかし、それほど重要な存在にもかかわらず、主な登場人物たちは、王の姿を見ることはできません。見えるのは、王がした行為の効果だけです。
善行に富む
洗濯婦のオセオラ・マッカーティは、衣類を手洗いし、天日に干し、アイロンをかける、という70余年の重労働の後、86歳にしてようやく引退しました。そして地域の人が驚くことをしました。わずかな稼ぎの中からこつこつ貯めた預金、約2千百万円を、貧しい学生のための奨学金基金を創設するために近くの大学に寄付したのです。その無私の行動に数百人が触発されて寄付に加わり、総額は当初の3倍になりました。
祈りは大切
私は「カード・ミニストリー・チーム」の一員です。毎週、色々な祈祷課題がやって来ます。「次の検査のために」「子どもたちが教会に戻りますように」「最近、妻を亡くしたデイブが慰められますように」などです。私たちは祈り、課題の送り主に手書きのカードを届けます。課題は山積み。我々の努力は大海の一滴のようです。そんな気持ちが変わったのは、デイブから心のこもった礼状が届いたからです。そこには、亡くなった妻に対する敬愛の言葉が記されていました。私は改めて、祈りの大切さを認識しました。
キリストの共同体
ジョードンは言いました。「成功する唯一の方法は、妻や子どもたち、家のことを忘れることだと分かっていた。でもそれはできない。僕の心には、彼らが刻まれているのだから」と言いました。ジョードンは、人里離れた極限の環境で、誰が一番長く持ちこたえるかというリアリティーショーに参加していました。彼を離脱させたのは、熊でもいてつく寒さでもけがでも空腹でもありません。圧倒的な孤独感と家族を恋しく思う気持ちでした。
キリストを身に着けて
新しい眼鏡にワクワクしましたが、数時間後には放り出したくなりました。目は疲れ、耳の後ろが痛く、頭痛がします。翌日、眼鏡をかけるべき時には、ため息が出ました。しかし、毎日かけて慣らさねばなりません。それまでに数週間かかりましたが、その後は、眼鏡をかけていることをほとんど意識しないまでになりました。
愛に動かされて
ジムとレイニーダは大学生時代に恋に落ち、結婚して幸せに暮らしていました。ところが、レイニーダの様子がおかしくなったのです。迷子になったり約束を忘れたりします。彼女はわずか47歳で、若年性アルツハイマー病と診断されました。主たる介護者として10年間彼女の世話をしたジムは次のように語りました。「僕は、結婚式で誓いを立てた時には思いもよらなかった形で妻を愛し、彼女に仕えることができた。認知症がその機会をくれたんだ」