寄稿者

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Karen Pimpo

Karen Pimpo

シカゴ育ちのカレン・ピンポ氏は、現在、ミシガン州グランドラピッツに住んでいます。マーケティングコミュニケーションの分野で働き、企業やNPO団体が、その理念を広く人々に伝えていけるように取り組んでいます。「デイリーブレッド」およびYMI(若年層向けサイト ymi.today)の寄稿者であり、グランドラピッツシンフォニーコーラスのメンバーです。午前中のティータイム、森林散策、新しい音楽との出会いが大好きです。

寄稿一覧 Karen Pimpo

イエス私たちの王

世界で最も暑くて乾燥した国で石油探査をしていたチームが、驚くなかれ、地中に眠る大量の地下水を発見しました。そして1983年、人工大運河プロジェクトが始まりました。上質な淡水を大都市などに運ぶパイプラインの建設事業です。起点近くの記念碑には「ここから命の川が流れ出す」と記されています。

義の都

デトロイト市で、2000年大みそか、100年前のタイムカプセルが開かれました。そこからは未来の繁栄を思い描く当時の市長の書簡が現れると予想されていましたが、実際は、次のとおりでした。「どんな希望にも勝るこの希望を表明しましょう……国として、民として、また市として、より正しく善良なものに成長していってください。国を高めるのは、このことだからです」

イエスは最終的に勝つ

第2次世界大戦の時、ヨーロッパ戦線の数カ所にユニークな配給がありました。国が恋しい陣営の兵士たちのために小型のピアノが空輸されたのです。金属部は通常の10%、防水仕様の接着剤で組み立てられ、防虫加工が施された特別仕様でした。粗削りで簡素でしたが、故郷の歌を歌おうと集まった兵士たちの士気を高める娯楽を提供しました。

関係を損なうものは何?

私はワクワクしながら家庭菜園を始めましたが、最初の実は食べ頃間際にこつ然と消えました。そしてある日、大きないちごの株が根こそぎにされ、干からびているのを見て、がくぜんとしました。そういえば小さな穴が地面にありました。ウサギが巣を作っていたのです。警告のサインに目を留めていればと悔やみました。

国々が一つとなる

アメリカとカナダの国境線は水陸合わせて8千800キロメートル以上あり、世界最長です。国境線を明確に示すため、そこから両側に3メートルの幅で木を定期的に伐採します。この細長い伐採地は「スラッシュ」と呼ばれ、8千以上の石碑が点在しており、どこが境界線かは一目瞭然です。

永遠のいのち

映画『エバーラスティング~時をさまようタック~』の中で、アンガス・タックが言います。「ウィニー、恐れるべきは死ではなく、実りのない生だ」。この台詞の肝は、タック一族は不老不死で、アンガスは死ねないという点です。青年ジェシー・タックはウィニーと恋に落ち、ずっと一緒にいたいから「君も不死になって」と懇願します。しかし、賢明な父アンガスは、死ななければ幸せというわけではないと悟っていました。

その日は必ず来る

サラは14歳で母を亡くし、兄弟たちとホームレスになりました。それで自分の子には財産を残したいと若い時から必死で働いて家を買いました。そういうわけで、彼女自身は得られなかった安定した家が、彼女の家族には備えられたのです。

神にある平安な休息

集中治療室の患者の睡眠を向上させようと、中国福建省の研究者たちはまず、集中治療室に似せた環境を作りました。明るい病院仕様の照明の部屋に医療機器の機械音や看護師の会話を録音した音声を流しました。そして、被験者たちにアイマスクや耳栓などを装着すると、彼らの睡眠が向上したとの結果が出ました。一方、実際の集中治療室の重病患者にとって、安らかな眠りというのは、なかなか得難いものだということも分かりました。

身に余る贈り物

私が仕事で大変だと聞いた友人から贈り物が届き恐縮しました。とても良い品だっただけでなく、彼女自身、親の介護、子どもの問題、激変する職場、ぎくしゃくした夫婦関係など、相当なストレスを抱えていたからです。自分のことを脇に置いて私の心配をしてくれたのですから、身に余る親切に涙が出ました。