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寄稿一覧 Kenneth Petersen(ゲスト寄稿者)

神のために歩み出す

映画『ドリーム』は、宇宙飛行士ジョン・グレンの地球周回軌道飛行を支えた「計算手」の物語です。1962年、黎明(れいめい)期のコンピューターは誤作動を起こしがちで、グレンは発射の間違いを危惧していました。同時に、実力のある聡明(そうめい)な女性が計算室にいることも知っていました。「あの人が数値を良しと判断するなら、私は信頼して飛び立てる」と語りました。彼女の名は、キャサリン・ジョンソン。元教師で3人の子どもの母親。教会奉仕にも勤しむキリスト者でした。彼女は、NASAが1950年代の終わりに「人間コンピューター」として雇ったスタッフの一人でした。

『わたしはある』

ジャックは哲学と文学の教授で才気に富み、15歳で無神論者だと宣言し、成人後もその「信仰」を堅持しました。キリスト者の友人たちの説得を「だれもかれも、何もかもが相手側と結託していた」と語ります。しかし、聖書が他の文学や神話と違うことは認めざるを得ませんでした。「もし神話が事実となり、受肉されたならば、まさしくこのような表現になっただろう」と福音について述べました。

イエスの血

真っ赤な色はどうやって作るのでしょう。古代エジプトでは粘土や岩から、弥生時代の日本ではアカネという植物から赤い顔料を作りました。1400年代、アステカ人はカイガラムシから色素を採り出す方法を発明しました。これは今日でも使われる製法です。

神に献げる

ジャドソン・バン・デーフェンテルは美術教師になりました。しかし、教会での働きに感心した人たちが伝道者になるべきだと言い、彼も召命を感じました。でも美術教師の仕事が大好きなのです。彼は葛藤の末、次のように記しました。「ついに、人生の転換点が来た、私は全てを献げた」と。

赦して忘れる

ジル・プライスは超記憶症候群で生まれました。自分に起こった出来事を細部まで全て覚えていて、頭の中で正確に再生する能力があるのです。

灰の代わりに頭の飾りを

コロラド州のマーシャルで発生した州史上最悪の火災の後、ある団体が被災者の大切な物を探し出す活動をしました。しかし、被災者たちの願いもむなしく、ほとんど何も見つかりませんでした。ある男性は静かに結婚指輪の話をしました。2階の寝室の鏡台の上に置いたそうです。家は焼失し、中の物は焼けるか溶けるかして、地下室のあった辺りでがれきになっています。寝室があった辺りを捜索班が探しましたが、成果はありませんでした。

秘められた傑作

台湾の国立故宮博物院は世界屈指の中国美術の収蔵を誇ります。作家のアーサー・C・ブルックスは、そこで「まだ着手されていない作品と聞いて、何を想像しますか」とガイドに尋ねられたと『アトランティック』誌に書いています。「真っさらなキャンバスかな」と答えると、「別の見方も可能です。傑作はすでに存在していて、芸術家の仕事はそれを表出させることかもしれません」と言われました。

最もなさそうな

ハリウッド映画のスパイは高級スポーツカーを乗り回すかっこいい人ですが、実際は真逆だと元CIA長官のジョナ・メンデスは語ります。スパイは影が薄いそうです。平凡で目立たなく、人の記憶に残らない人が望ましいと言います。最高の諜報(ちょうほう)員は全然それらしくない人です。

千の光

アラバマ州北西部のディズマルス渓谷は人気の観光地ですが、特に5月と6月、ツチボタルがふ化する季節には多くの人でにぎわいます。ツチボタルは、夜、青白く光ります。無数の光の集合体が、息をのむような光景を作り出します。