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Kirsten Holmberg

Kirsten Holmberg

カーステン・ホルムバーグ氏は、西海岸北西部在住の講演家、執筆家、講師です。Advent with the Word: Approaching Christmas Through the Inspired Language of God の著者で、バイブルスタディのテキストも手掛けています。教会、ビジネス、コミュニティイベントの講演では、みことばからイエスの愛を知り、イエスに近づくよう人々を励まします。詳しくは、www.kirstenholmberg.comをご覧ください。(サイトは英語のみ)

寄稿一覧 Kirsten Holmberg

先遣隊

友人は1600キロメートルも離れた町に移り住むことになりました。青森から下関に移るようなものです。そこで、夫が新居を探す、妻が引っ越しの支度をする、と夫婦で役割を分担することにしました。私は友人に、住む土地や家の下見にも行かずに引っ越して大丈夫なの、と尋ねました。すると彼女は葛藤が無い訳ではないけれど、何年もいっしょに暮らしていて、自分の好みや必要に夫が配慮してくれると分かっているので信頼していると言いました。

内側が知りたい

友人のエミリーが「中身を見たい?」と尋ねました。彼女の娘が抱いている古いぬいぐるみを誉めた時のことです。とても興味があったので見たいと即答しました。彼女は人形の頭を下に向けて背中のファスナーを下げると、中から宝物を取り出しました。それはエミリーが子どもの頃から20年以上大切にしてきたぬいぐるみでした。外側の人形は単なるカバーでした。内側にある宝物の人形が、芯となり形を整えていました。

再出発

クリスマスが終わって年末が近づくと、新しい年について考えます。子どもたちが冬休みに入って生活のペースがゆっくりしてくると、その年に起こったこと、来年の目標について思い巡らします。自分の失敗を思い出し、心が痛んだり、後悔したりもします。しかし、新しい年を迎えると思うと、やはり期待に胸が膨らみます。去年はどうであれ、再出発のときだと感じるからです。

コミットする

鶏と豚が食堂を始めようとしました。鶏がハムエッグを出そうと言うと豚は「いやだ。僕はコミットさせられるのに、君は手を貸すだけじゃないか」と反対しました。卵を産めばよい鶏に対しハムにされる自分…。この寓話は、豚がコミットの意味を良く理解している点で私に示唆を与えてくれます。神に従うとはコミットすることだからです。

より良く知る

外国の男の子を養子にした時、大切に育てようと思いました。彼は発育不良だったので、栄養のある食事をさせようと頑張りました。しかし、その努力に反して息子は大きくなりません。約3年が経った頃、彼には深刻な食物不耐性があると分かりました。問題の食材を除くと、彼の背丈は数か月で13センチも伸びました。私は息子の発達を妨げる食べ物を知らずに与えていたと知って悲しみましたが、彼の目覚ましい成長を喜びました。

最高の贈物とは

夫が人生の節目とも言える誕生日を迎えました。私はどうやって特別な誕生日を祝ってあげようかと苦心しました。最高のお祝いにしようと、色々なアイディアを出して子どもたちに相談しました。家族にとって彼がどんなに大切な存在かを表現して新たな10年の門出を祝いたかったのです。また、それにふさわしいプレゼントをあげたいと思いました。

はるかにまさる

私の誕生日は、母の誕生日の翌日です。10代の頃、小遣いで買えるプレゼントを探すのに苦労しましたが、母はいつも喜んでくれました。そして翌日、母がプレゼントをくれるのですが、それはいつも、私のプレゼントよりずっと良いものでした。それは当てこすりではありません。母は自分のお金を惜しみなく使って、私に贈り物をくれました。母のお金は、私の小遣いよりずっと沢山あったのです。

十分

家庭を解放して聖書の学びを導かないかと言われた時、無理だと思いました。我が家は狭くて、全員が座れるだけの椅子もありません。私たち夫婦にディスカッションが導けるでしょうか。料理は苦手でお金もないので、期待されると困ります。家庭集会のホストに必要なものが、私たちに備わっているとは思えませんでした。しかし、神と地域の人々に仕えたいとは考えていたので、不安ながらも承知しました。それ以来5年間、我が家の居間に聖書を学ぶ人たちを迎えるのは、大きな喜びとなりました。

空っぽが一杯に

子ども向けの人気本に、帽子を脱いで王様に礼をした貧しい少年バーソロミューの話があります。彼は何度も帽子を脱ぎますが、そのたびに別の帽子が頭に現れ、王様を怒らせてしまいます。彼は処罰のために連行され、その途中も帽子を脱ぎつづけますが、そのたびに別の帽子が現れます。その上、帽子はだんだん上等になり、最後には、高価な宝石や羽飾りまでつきました。すると、500個目の帽子を王様が気に入りました。バーソロミューは赦され、帽子を金貨500枚で王様に譲りました。ついに少年の頭から帽子は無くなり、彼は家族を養うお金を持って家に帰りました。