クリスマスが終わって年末が近づくと、新しい年について考えます。子どもたちが冬休みに入って生活のペースがゆっくりしてくると、その年に起こったこと、来年の目標について思い巡らします。自分の失敗を思い出し、心が痛んだり、後悔したりもします。しかし、新しい年を迎えると思うと、やはり期待に胸が膨らみます。去年はどうであれ、再出発のときだと感じるからです。

イスラエルの民は70年間のバビロン捕囚の後、ペルシャ王クロスによって解放され、故郷のユダへ帰ることができました。その時の希望は、新年に向けた私の期待とは比べ物にならないほど大きかったでしょう。彼らはネブカデネザル王によって捕えられバビロンに移されました。しかし、神は新しい王クロスの心を動かし、捕囚の民を帰還させ、主の宮を再建させようとされました。クロス王は主の宮から奪った宝物も返したのです。イスラエルの民は己の罪を刈り取ってバビロンで長い間、苦渋をなめましたが、神の約束の地に戻り、神に選ばれた民としての生活を再出発させました。

過去に何があったとしても、自らの罪を告白して悔い改めるなら、神は赦してくださり、再出発させてくださいます。何と素晴らしい希望でしょう。