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Kirsten Holmberg

Kirsten Holmberg

カーステン・ホルムバーグ氏は、西海岸北西部在住の講演家、執筆家、講師です。Advent with the Word: Approaching Christmas Through the Inspired Language of God の著者で、バイブルスタディのテキストも手掛けています。教会、ビジネス、コミュニティイベントの講演では、みことばからイエスの愛を知り、イエスに近づくよう人々を励まします。詳しくは、www.kirstenholmberg.comをご覧ください。(サイトは英語のみ)

寄稿一覧 Kirsten Holmberg

信じて任せる

結婚記念日にロマンチックな冒険を楽しもうと、夫がふたり乗りの自転車を借りてきました。ところが、ふたりでペダルをこぎ始めるとすぐ、私は前が見えないことに気づきました。私の視界は、夫の広い肩幅に遮られています。おまけに私のハンドルは固定されて動かず、私の上半身を支えているだけです。前の自転車のハンドルだけが、方向を操作できるのです。私は選択を迫られました。ハラハラしたりイライラしたりするか、夫を信じて自転車のかじ取りを任せ、この旅を楽しむかです。

見えないところで

娘はSNSで友だちの返事を待っていました。スマホの画面には既読マークがついています。まだ数分しか経っていないのにイライラし、その苛立ちはやがて「返事が来ないのは、嫌われちゃったから?」という不安に変わりました。そして、やっと返事が来ると、ホッと胸をなで下ろしました。娘に返答するために先ずやらなければならないことが、その友だちにはあったのです。

抱かれて安らか

友人が生後4日の大切な娘を抱かせてくれました。ところが赤ちゃんは間もなくぐずり出しました。胸に引き寄せたり、頬をくっつけたり、揺らしたり…。必死にあやしましたが、どんどん機嫌が悪くなります。私はキャリア15年の母親ですが、そんなものは少しも役立ちません。ところが、居ても立ってもいられない友人の腕に戻すと、赤ん坊はすぐに泣き止みました。安心した顔つきになり、身体もリラックスしました。母は我が子の不安を和らげる方法を知っているのです。

こぼれる

カフェのカウンターで食事をしていて、うっかりコップを倒してしまいました。流れ出た液体がカウンターの内から床に落ちていきます。私は恥ずかしくて慌ててしまい、流れ落ちる液体を両手で受け止めようとしましたが、無駄な努力です。私の手のひらには大さじ一杯分の飲み物が残っただけ。床は水浸しでした。