負債の免除
カリフォルニア州のロサンゼルス郡が、犯罪者の収監費用を、その親に課すことを辞めたのは、2009年のことです。しかし、法令が変わった時点で未払いだった分については、まだ支払う義務がありました。しかし2018年、その義務も免除されました。
賞をめざして
アメリカ映画「フォレスト・ガンプ」(1995年日本公開)のフォレストは、走ることで有名になりました。この道の行き止まりまで、と 思って始めたものが、結局、3年2ヶ月14日と16時間走りつづけました。自分で決めた目的地に着くと、次の目的地を定め、もう走る気がなくなるまで、アメリカをジグザグに横断したのです。何となく走りたいと感じたことがそもそもの動機でした。フォレストは語ります。「あの日、特に理由もなく、僕は、ちょっ と走ろうと思った。」
路上チームの一員
サンフランシスコ市の保健所職員は、麻薬依存症に苦しむ路上生活者に薬を提供するために街に出ていきます。この活動はホームレスの薬物乱用者が増加したことを受けて始まりました。通常、患者が診療所にやって来ます。しかし、医療従事者の方から患者のもとに出向くことで、患者側のハードルを下げています。患者は、交通手段の確保をしたり予約を忘れないように努力したりしなくてもよいのです。
真理は苦いか甘いか
鼻にしみができて一年近くたって医者に行きました。生体検査の結果が数日後に出ましたが、皮膚がんでした。手術は可能で、生命の危険はないと言われましたが、苦汁をなめる思いでした。
青い線
アルペンスキー滑降の競技用コースには、真っ白な雪の上に青色のスプレーで線が引かれています。観客の目に美しいものではありませんが、選手の成功と安全のために必要です。それはゴールまでの最短ルートを選手に示します。また、雪の白さと青のコントラストは、選手が斜面に出来た窪みの深さを察知するのに役立ちます。斜面を高速で滑降する選手の安全にとって、その線は不可欠なものなのです。
その良さは持ち主に聞け
パッカード社は20世紀初頭のアメリカで創業した自動車メーカーで「その良さは持ち主にきけ」という力強いキャッチコピーで消費者を引き付け、その時代を代表する名門高級車メーカーに成長しました。この会社の人たちは、友人の満足に裏打ちされた製品、という口コミの説得力をよく理解していたのでしょう。
頭の後ろに目が
私は子どもの頃、どこにでもいるいたずらっ子でした。いたずらをすると、叱られないように隠すのですが、大概、母に見つかりました。なぜ、そんなにすぐバレるのか不思議だったことを覚えています。理由を尋ねると、母はいつも、頭の後ろに目があると答えました。当然、母が後ろを向くたびに目を凝らしましたが、成長するにつれ、その探索はあきらめました。結局、自分は思っていたほどの策士ではなかったのです。母は注意深く私の様子を見ていて、それは我が子を心配する愛の表れでした。
分け合う
退役軍人で62歳のスティーブはホームレスで、野外でも凍えず眠れる場所を求めて移動する生活をしていました。ある晩、少しでも稼げたらと自作の絵を展示していると、若い女性がピザを差し入れてくれました。スティーブは感謝して受け取り、そばにいた他のホームレスに分けてあげました。彼の分かち合いの姿を見て、同じ女性は、すぐに次のピザを届けました。
どうぞ使ってください
世界中の大都市と同様、パリの街はずれでも、住民が地域のホームレスを支援しています。防水袋に「これは落とし物ではありません。寒い方はどうぞ使ってください」と書いたラベルを貼り付け、暖かい衣類を入れて指定された場所に吊り下げています。このような活動は、家の無い人々に暖を取ってもらうだけでなく、貧しい人を援助することの重要性を地域住民に教えています。