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Lawrence Darmani

Lawrence Darmani

ローレンス・ダーマニ氏は、 ガーナ人作家です。 彼の処女作 「悲しみの子」は、 英連邦作家賞アフリカ部門にて新人賞を受賞しました。 ダーマニ氏は家族とともにガーナ ・ アクラに住んでおり、 Step Publishers の代表および編集者です。

寄稿一覧 Lawrence Darmani

「じっと」の中の強さ

クリスチャンとして歩み始めた頃、古い生き方に戻ってしまうのに一年もかからないのではないかと不安でした。そんな時に「主があなたがたのために戦われる。あなたがたは黙っていなければならない」(出14:14)というみことばに助けられました。エジプトでの奴隷生活から逃れ、パロに追跡されていた時、モーセが民に告げた言葉です。彼らは気落ちして恐れていました。

きしむ車輪

英語には、「きしむ車輪は油をさしてもらえる」という有名なことわざがあります。私は自転車通学をしていたので、その意味がよく分かります。

優しく正しなさい

ケニアのナイロビで開催された国際会議が終わって、私たちは宿泊先に移動しました。翌朝、帰国の予定です。ところが宿舎に到着すると、会議場に忘れ物をした、という面倒な人がいました。その人が会議場に戻って行くと、いつも非常に几帳面なグループのリーダーが、彼女を鋭く批判しました。

さあ行け!

アムステルダムの大ホールで1986年、世界的に著名なビリー・グラハム師が、1万人以上の伝道者や牧師に向かって講演しました。私もそこにいて彼の体験談に耳を傾けていましたが、「メッセージを語るために神の民である会衆の前に立つたびに、震えて膝ががくがくします」と語られるのを聞いておどろきました。

それは、わたしのもの

ナイル川は、全長6,650キロメートルという世界最長の河川で、アフリカ大陸の幾つもの国を通りながら北へ向って流れます。数十世紀もの間、河畔に暮らす膨大な数の人々に生活の糧を与え、人生の営みを支えてきました。現在、エチオピア政府がアフリカ最大の水力発電用ダムを建設中で、将来、この地域に多大な益をもたらすと思われています。

確かな選択

父は先祖を拝む文化の中でイエスを信じた人でしたが、90歳になって人生の最後を迎えたとき、次のように言いました。「私の死後、教会の葬儀以外のことはしないでくれ。どんな供養もダメだ。私の命はイエス・キリストの御手の中にあったし、私の死もまたそうだから。」

凶器

ボクシングの英雄モハメッド・アリは、リングで敵を打ち負かすためにいくつかの戦術を使いましたが、そのひとつは、相手を挑発することです。1974年のジョージ・フォアマンとの戦いでは、相手に「おい!もっと強く打て。そんなんじゃこたえないよ。お前は凄いって話だったのにな」と悪態をつきました。苛立ったフォアマンは、怒りにまかせパンチを繰り出し、エネルギーを無駄に消耗し、自信も失いました。

神に近づく

神に引き寄せられるほど、自分の罪がより大きく感じられて、思い悩んだ時期がありました。そんなとき、目からうろこの出来事がありました。窓に掛けているカーテンの隙間から部屋に光が差し込んでいたのですが、その光線の中にほこりが浮遊していました。もし光が差し込んでいなかったら見えなくて、自分の部屋はきれいだと思っていたでしょう。しかし、光によって、部屋にはほこりがあると分かりました。

神を指し示す国歌

ガーナの国歌は、「神よ、我らの故郷ガーナを祝福してください」で始まります。他のアフリカの国を見ても、「ああ、ウガンダ。神の加護があらんことを」、「主よ、我らの民をお守りください」(南アフリカ)、「創造主、神よ。我らの高潔な理念をお導きください」(ナイジェリア)など、国歌に神への祈りが織り込まれています。建国の父たちは、神が彼らの国と国民を祝福してくださるように願い求めました。アフリカだけではありません。世界の多くの国の国歌は、神が創造主であり助け主であると表明します。また、民族、政治信条、社会層の違いによって分断された人々に、和解と改革、そして希望がもたらされるようにと叫び求める歌詞が含まれます。