羊飼いが勇気をくれる
テキサスA&M大学のキッカー、セス・スモール選手が位置につくと、スタジアムの大観衆は総立ちでした。全米カレッジフットボールの長年の強豪チームを38対38の同点にまで追い詰め、残り時間は2秒です。このゴールが決まれば大逆転勝利です。スモールがキックすると、ボールはゴールポストを通過しました。スタジアムは大歓声に包まれました。
若枝イエス
アリゾナ州セドナの赤い岩山に「チャペルオブホーリークロス」があります。小さなチャペルに入ると、独特な十字架上のイエス像が目に留まります。イエス像は、伝統的な十字架ではなく、幹が二股に分かれた木の枝にかけられています。片方の幹は切断され、横木にされています。枯れていて、神に逆らった旧約時代のイスラエル民族を象徴しています。縦に伸びた幹は、枝が広がっていて、栄えたユダ族とダビデ王の家系を表しています。
墓なんてない
カントリーミュージック界のレジェンド、ジョニー・キャッシュは、死ぬまで音楽を作ると決意していました。最後のアルバム『American VI: Ain't No Grave(墓なんてない)』は、亡くなる数カ月前にレコーディングされました。タイトル曲は、クロード・エリーの賛美歌をジョニーがアレンジしたもので、復活の希望を歌い、聴く人は彼の最期の思いに触れられます。その有名な深みのある歌声は、病のために弱っていたとはいえ、力強く信仰を証ししています。
天が歌っている
高校の合唱団がアルゼンチンの歌「エル・シエロ・カンタ・アレグリア」を喜びに溢れて歌っていました。素晴らしいと思いましたが、スペイン語が分からないので歌詞は理解できません。しかし、やがて「アレルヤ!」と聞きなれた言葉が高らかに響き、何度も繰り返して歌われました。神をたたえる言葉「アレルヤ!」は、世界中のほとんどの言語で似た発音になっています。私は、この歌の背景を知りたいと思って後からネットで調べました。すると、この曲のタイトルの翻訳は「天は喜びを歌う」でした。
神の恵みの豊かさ
バナナを8本ほど買ったつもりでしたが、配達された袋を開けると、20本入っていました。私はすぐに、英国に来たのだから、食品の重さは、ポンドでなくキログラムだと気付きました。私は、3ポンド(1.35キログラム)ではなく、3キログラムのバナナを注文したのです。
思いやるということ
イザヤは少年野球の地区大会で頭部にデッドボールを受けました。地面に倒れ頭を抱えていましたが、ヘルメットのおかげで幸い大事には至りませんでした。試合再開。しかし、相手チームの投手が危険行為をしてしまったことに動揺しているのは明らかでした。イザヤは、それに気付くと、素晴らしい行動をし、その映像は瞬く間にネット上に拡散されました。彼は投手に向かって歩いていくと「大丈夫」というように、彼をハグしました。けんかになりかねない状況で、イザヤは思いやりを選択しました。
神の優しい愛
父親が定期予防接種を受けている生後2カ月の息子を慰める動画は、2017年の投稿時、父親の愛を示すものとして世界中の人の注目を集めました。ある男性が、看護師に注射された我が子をすぐに抱き上げて頬ずりすると、赤ん坊は数秒で泣き止みました。慈しみ深い親の愛ほど子どもを安心させるものはないのでしょう。
もう一段、進んだ愛
なぜ競合店を助けたのでしょう。ウィスコンシン州のレストラン経営者アドルフォにとって、それは同業者たちを励ますためでした。コロナ禍の営業規制の中、アドルフォ自身、苦境にありました。しかし、地元の会社の太っ腹な行為に触発され、自腹で30万円相当の食事券を買いました。それを来店客に贈り、近隣の別のレストランにも行ってもらうためです。彼の行為は、口先だけでなく行いを伴った愛でした。
神は堅固なやぐら
映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』は、2019年公開の傑作ですが、それを観て原作の感動を思い出しました。特に賢くて優しいママです。私は原作に描かれた彼女の揺るぎない信仰に引かれます。それが娘たちを励ます多くの言葉の土台になっているのです。「問題や誘惑は……たくさんあるけれど、天の父の御力と優しさを感じることができれば全て乗り越えることができるわ」という言葉は特に印象的です。