神に賜った才や業
ヴァン・クライバーンやウラディミール・ホロヴィッツのような超一流のピアニストは、ニューヨークのスタインウェイ&サンズの主任コンサート調律師、フランツ・モアを頼りにしていました。彼のピアノの調律は完璧だったからです。モアは、その長年の経験と知識から、多くの有名ピアニストに慕われました。また、調律の技術は、自分が神に仕える手段だと信じ、自身の信仰をピアニストや公演スタッフたちに語ることもありました。
神の目にかなう人
ドラフト会議に向けて、アメリカンフットボールリーグ(NFL)の監督たちは、多大な時間をかけて新人選手の体力や技術を見極めます。その際、最下位で指名された選手には「ミスター・イレレバント」(適性のない人)というニックネームが与えられます。ブロック・パーディは、2022年、262番目に指名された「ミスター・イレレバント」で、そのシーズンでプレーできるとは思われていませんでした。しかし、彼は2年続けてチームをプレーオフに導く勝利に大きく貢献しました。実際、チームの幹部が選手の潜在能力を必ず見分けられるとは限りません。私たちとて同様です。
わたしの民を去らせなさい
アーロン・ダグラスの絵画『わたしの民を去らせよ』は、薄紫、緑、黄の鮮やかな色彩と伝統的なアフリカのモチーフを用いた作品です。旧約聖書のモーセの物語が、自由と正義を求めるアメリカの黒人の苦闘に結びつけて描かれており、高く評価されています。燃えさかる柴から現れ、エジプトにいるイスラエル民族の窮状を見た、と告げられる神。その神の「今、行きなさい。わたしはあなたをファラオのもとに遣わす。わが民イスラエルの人々をエジプトから連れ出すのだ」(出3:10)という宣託。これらは、光の筋で象徴的に表現されています。
赤子のイエスを迎える
隣家の女性が初めての子どもを出産しました。風習に則って「女の子です!」という待ちに待った誕生の告知が前庭に現れると、私たちは喜び祝って、知り合いにメッセージを送りました。
クリスマス・スピリット
クリスマス祝会を教会で催し、外国の文化で祝いました。私はダラブッカ(打楽器)とウード(弦楽器)の音に合わせて楽しく手をたたきました。バンドは中東の祝歌「レイラット・アル・ミラド」を演奏しました。その意味は「降誕の夜」です。その歌詞は、クリスマスの心は人に仕えること、喉の渇いた人に水を差し出し、泣いている人を慰めるように、と教えます。
神の赦し
米国の祝日である感謝祭の直前、あるセレモニーがホワイトハウスで行われます。大統領が2羽の生きた七面鳥に「恩赦」を与えるのです。そのおかげで、この鳥は感謝祭の伝統料理にされることなく、安心して農場で余生を過ごせます。もちろん七面鳥は自由の付与など理解できませんが、この奇妙な年中行事は「恩赦」には命を与える力があると印象付けます。
羊飼いが勇気をくれる
テキサスA&M大学のキッカー、セス・スモール選手が位置につくと、スタジアムの大観衆は総立ちでした。全米カレッジフットボールの長年の強豪チームを38対38の同点にまで追い詰め、残り時間は2秒です。このゴールが決まれば大逆転勝利です。スモールがキックすると、ボールはゴールポストを通過しました。スタジアムは大歓声に包まれました。
若枝イエス
アリゾナ州セドナの赤い岩山に「チャペルオブホーリークロス」があります。小さなチャペルに入ると、独特な十字架上のイエス像が目に留まります。イエス像は、伝統的な十字架ではなく、幹が二股に分かれた木の枝にかけられています。片方の幹は切断され、横木にされています。枯れていて、神に逆らった旧約時代のイスラエル民族を象徴しています。縦に伸びた幹は、枝が広がっていて、栄えたユダ族とダビデ王の家系を表しています。
墓なんてない
カントリーミュージック界のレジェンド、ジョニー・キャッシュは、死ぬまで音楽を作ると決意していました。最後のアルバム『American VI: Ain't No Grave(墓なんてない)』は、亡くなる数カ月前にレコーディングされました。タイトル曲は、クロード・エリーの賛美歌をジョニーがアレンジしたもので、復活の希望を歌い、聴く人は彼の最期の思いに触れられます。その有名な深みのある歌声は、病のために弱っていたとはいえ、力強く信仰を証ししています。