寄稿者

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Marvin Williams

Marvin Williams

マービン・ウィリアムス氏は、2007年に「デイリーブレッド」の寄稿者として加わりました。ウィリアムス氏は、ミシガン州ランシングにあるトリニティ教会の主任教育担当牧師です。妻トニアとの間に3人の子どもがあります。

寄稿一覧 Marvin Williams

痛みの役割

人間の脳は1.2から1.5kgと非常に小さい器官ですが、ストレスにより、さらに小さくなるそうです。最近の研究によると、ストレスの蓄積で前頭前皮質が萎縮するといいます。この部分は、感情や衝動、社会性をつかさどっており、萎縮は、不安やうつ病につながります。これは、長年のストレスが与える悪影響を示しています。一方、朗報は、脳には可塑性(しなやかさ)があり、運動や瞑想、質の高い人間関係によって、再生・再編する、ということです。

イエスが土台のつながり

人生が8分で変えられるでしょうか。無縁社会とさえいわれる今の世の中ですが、作家のジャンシー・ダンは、「8分の電話」を提唱します。こんな短時間でも電話で会話していれば、家族や友人と疎遠にならずに済むと言います。週に2、3回、数分の会話を電話ですると、うつや孤立感、不安が軽減される、という研究結果もあります。また人間関係における小さな調整が、自分や相手の幸福感に大きな影響を与えるという別の専門家の研究もダンは引用しています。

神は追い求められる

デービッド・ウタールは、人や動物の移動に関わる認知を研究する科学者ですが、彼自身は俗にいう方向音痴です。13歳の時、ハイキングで道に迷い2日半さまよったといいます。大人になった今でも変わりません。一方、生まれつき方向感覚が優れている人もいます。この人たちは、自分の位置や目的地までの道筋をイメージできます。他方、ウタールのような人たちは、道案内があっても迷いがちです。

人に譲る

電気自動車の急速充電設備は、先を急ぐドライバーが継ぎ足し充電をするためのものですが、ここで長居するドライバーが米国中で見られます。この節度を欠いた行為を防ぐために、全国で営業する充電ステーションの会社は、混雑する店を対象に充電率85%で、次の人に譲るという厳格な規則を設けました。

信仰の大ジャンプ

アラスカの南にある島の港、ダッチ・ハーバーからカリフォルニア州のサンディエゴに向けて飼い猫と共に航行していたフランス人のヨットが大波を受けて転覆しました。ヨットは起き上がりましたが、かじや艤装(ぎそう:帆とマストを支えるロープや滑車など)が水没しました。船乗りは、沿岸警備隊に遭難を報告し、船は「死んだも同然だ」と伝えました。近くを航行中の石油掘削船が救助に急行することになり、船が到着すると、遭難した人は信仰の大ジャンプをしました。つまり、猫を抱き、意を決して、自分のヨットから救助船に飛び移ったのです。

イエスは私たちを救う

南極のアムンゼン・スコット基地に勤務していた隊員2人が、暗闇と極寒の時期、命に関わる病気になりました。その時期は通常、空輸は行いません。しかし、パイロットたちはリスクを承知で離陸し、危険な2日間の航行を耐え抜き、隊員たちの命を救いました。

オーセンティック

オンライン英語辞典のメリアム・ウェブスターは、2023年、今年の単語に「authentic(オーセンティック)」を選びました。「虚偽や模倣ではない」および「個の性質、精神、特質を忠実にあらわしていること」を意味する言葉です。しかし編集者ピーター・ソコロフスキー氏は語ります。「このレポートは本当にその学生のものか、この発言は本当にその政治家のものか……。自分で見聞きしたからといって、必ずしも信頼できません。今や『オーセンティック』自体、それっぽく作ることができます」

追い求める神

スコットランド、ブローラ村の海に面した断崖絶壁に、1頭の羊が取り残され、2年もの月日が経ちました。何度か救出が試みられましたが、捕獲に失敗しました。しかしある日、農夫のキャミー・ウィルソンと4人の友達が、危険な救助作戦を敢行しました。3人が約250メートルの崖を慎重に下って羊を捕まえ、その後、巻き上げ機で引き上げたのです。

神の視点

牧師のタン・フリッピンは、2018年、サイクリング中の事故で股関節を骨折し、入院しました。そして、脳のCT検査をしたところ、何と前頭葉に大きな悪性腫瘍が見つかったのです。その後、別の腫瘍も見つかり、骨髄移植を含む長期の闘病が始まりました。フリッピン牧師は「脳腫瘍が発見されるために、神は事故を許された」と信じています。