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Monica La Rose

Monica La Rose

モニカ・ラローズ氏(旧姓ブランズ氏)は、イリノイ州パロス・ハイツにあるトリニティークリスチャン大学で英語学と神学を専攻した後、ミシガン州グランドラピッツにあるカルヴィン神学校で神学修士号を取得しました。2019年10月に、ミュージシャンでありエンジニアでもあるベン・ラローズ氏と結婚しました。ふたりは、家族や友人、そして二匹の猫と過ごす時間を大切にしています。

寄稿一覧 Monica La Rose

偉大な知恵

教父と慕われたヨハネス・クリュソストモスは、人を霊的にケアすることの複雑さについて「牧会者にはあらゆる角度からたましいの状態を検証できる偉大な知恵と千の目が必要だ」と述べました。心癒やされよと強制することは誰に対してもできないので、手を差し伸べるには、大きな共感と思いやりが必要です。しかし、それは痛みを伴ってはならないという意味ではないと言います。「深い部分を手術すべき人を大目に見て浅くしかメスを入れないなら、がんを見逃してしまうかもしれない。一方、どんなに必要なメスであっても、情け容赦なく切り込めば、患者は苦痛に耐えかねて全てを捨て……身を投げてしまうかもしれない」。

ラブラドールの愛

キャップ・ダッシュウッドは、2019年、愛犬のブラック・ラブラドールのチェイラと共に、驚くべき記録を達成しました。一年365日、毎日、山頂を制覇したのです。ダッシュウッドは、16歳の時に家を出ました。悪い家庭環境から逃れるためだったと話す以外は、多くを語りません。しかし、彼は心の癒やしを求め、「人間に失望したら、別のところに目を向けるでしょう?」と語ります。彼にとって、「別のところ」は登山であり、チェイラがくれる無条件の愛でした。

話し、信頼し、感じる

作家で神学者のフレデリック・ブフナーは、回顧録『秘密を語る』で、「話すな、信頼するな、感じるな、が、私たちが守ってきた規則でした。それを破れば悲惨でした」と語りました。悪いことが起こったときに守る家族の暗黙の規則がそうだったのです。この規則によると、ブフナーは父の自殺について話したり、悲しんだりしてはならず、心の痛みを打ち明けられる信頼できる人を求めてはいけなかったのです。

ホテルコロナ

エルサレムのダンホテルは2020年、新型コロナウィルス感染者の療養場所に指定され、「ホテルコロナ」と呼ばれて、良い意味で有名になりました。そこにいる人たちはすでに感染しているので、ともに歌い踊り笑う自由があり、実際そうしました。政治や宗教の対立が顕著な国でも、共通の危機のもとでは、互いを同じ人間ととらえて、友情さえ育めると学んだのです。

恐れに負けない愛

今は亡き英国のダイアナ妃が、笑みを浮かべて無名の男性と握手している姿が忘れられません。それは一見平凡な写真でしたが、背景には驚くべき物語がありました。

神による修復の方法

ミュージカル「グレイテスト・ショーマン」の「フロム・ナウ・オン」という歌は感動的です。家族や友だちをどれほど傷つけていたかを悟った主人公が、古巣に戻り、自分は本当に幸せだったのだと喜び祝う歌です。

神のご加護

針、牛乳、キノコ、エレベーター、出産、蜂、ブレンダーの中の蜂。これはTVドラマ「名探偵モンク」の主人公エイドリアン・モンク刑事の数々の恐怖症の一部です。しかし、積年のライバル、ハロルド・クレンショーとともに車のトランクに閉じ込められると、モンクは閉所恐怖症を克服することができました。

適切な言葉

ここ1年ほどの間に、信仰を語る言葉を見つめ直すよう勧める文書が増えました。ある作家は、神学的に豊かな意味を持つ言葉でも、使い過ぎてしまうとインパクトが薄れ、福音の意味や神の必要性がぼやけてしまうと言います。そして、そんなときは、信仰を語る言葉をゼロから学び直そうと勧めています。初めて福音を聞いたときのように、分かっているという思い込みを捨てるのです。

最悪に嫌な私

ダーシーは「まずまずだ。だが、ぼくの気をそそるほど美しくはない」と語りました。この台詞のおかげで、ジェーン・オースティンの小説『高慢と偏見』は決して忘れられない本になりました。ダーシーを最悪だと思った私は、登場人物のエリザベス・ベネットと同様、彼の本当の姿を知ろうとしませんでした。己の嫌悪感に固執したかったのです。しかし、徐々に、また不本意ながら、考えを変えざるをえませんでした。そして、読後には、私が実生活で同じ間違いをした相手は誰だっただろう、嫌いと決めつけて、逃してしまった友情があったかもしれない、と思いました。