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Mike Wittmer

Mike Wittmer

マイク・ウィトマー氏は、グランドラピッツ神学校の組織神学教授です。ウィトマー氏の著書には、「Heaven Is a Place on Earth, Don’t Stop Believing」「The Last Enemy」 (Discovery House)「Despite Doubt 」(Discovery House)「Becoming Worldly Saints」があります。ウィトマー氏と妻ジュリーには十代の子どもが3人あり、子育てに忙しくて趣味を楽しむ時間はないと言います。時間があるときは、クリーブランドのスポーツチームの応援、アジア料理を食べること、神学に関する執筆を楽しみます。

寄稿一覧 Mike Wittmer

孤独問題担当国務大臣

ベッツィーは夫の死後、ほぼ毎日、自分のアパートでテレビを見たり、お茶を飲んだりし、ひとりで過ごしてきました。彼女だけではありません。英国では人口の15%に当たる900万人以上の人が、常に、あるいは頻繁に「孤独を感じる」と言っており、イギリス政府は支援策を講じるために孤独問題担当国務大臣を任命しました。

最も小さい者に仕える

山火事が迫る中、男性が高速道路の脇にひざまずき、手を打って必死に何かを呼んでいました。犬を呼んでいるのかなと思った瞬間、ウサギがピョンと跳び出しました。男性はおびえたウサギを抱き上げ助けてあげました。このような小動物の救出シーンが、全国ニュースになるのはなぜでしょう。人は小さなものをいとおしむことに心惹かれます。しかし、小さなものを慈しむには大きな心が必要です。

選ばれなかったとき

プロジェクトが完了したと、友人がフェイスブックに投稿しました。皆がおめでとうと応答するのを見て、私は傷つきました。それは、私が担当するはずのプロジェクトでした。なのに、理由が分からないまま、外されたのです。

神の物語に生きる

ヘミングウェイは、英単語6つで人の心を動かす物語が書けるかと質問され、「未使用のベビー靴、売ります」と答えました。この迫力の理由は細部を読者に想像させるからです。元気な赤ん坊のいらない靴でしょうか。それとも、神の深い愛と慰めを必要とする悲劇的な死の結果、靴が不要になったのでしょうか。

神の子とされた

慈善家が孤児院を作ると聞くと感謝します。しかし、その人が孤児を養子にすると聞くと嬉しくなります。孤児の多くは、支援者があるだけでもありがたいでしょう。しかし、その人が、自分を助けたいだけでなく、我が子にすることを願っていると知ったなら、どれほど嬉しいでしょう。

もしあなたが神の子どもなら、その気持ちが分かるはずです。自分の体験なのですから。神は私たちが「滅びることなく、永遠のいのちを持つため」(ヨハ3:16)に、御子を遣わしてくださいました。それほどに愛されただけでも、私たちにとっては十分でしたが、神にとっては不十分でした。神が、ご自分の御子を遣わし、私たちを贖い出されたのは、それ自体が目的ではなく、私たちが神の「子としての身分を受けるようになるため」(ガラ4:4-5)だったのです。イエスを信じる信仰に生きる人は皆、神の子どもであり、平等で完全な相続人です(ガラ4:7)。

神は単にあなたを救いたかっただけでなく、あなたを養子にしたいと望まれました。神は私たちを家族の一員とし、御名を与え(黙3:12)、自分の子だと誇らしげに言われます。これ以上に愛される体験は無く、これ以上の偉大なお方に愛されることもありません。単に恵まれているだけではありません。あなたは神の子で、父に愛されています。