狭い囲い
クラスメートが、子犬を産ませるには年を取り過ぎたという血統書付きの犬をくれました。美しいコリーでしたが、かわいそうに、生まれてからずっと狭い囲いの中にいたことは明白でした。小さな円をたどるようにしか歩けず、真っ直ぐに走って物を取って来れません。広い庭にいても、柵の中にいるようでした。
リンカーンのポケット
フォード劇場で狙撃された1865年のあの夜、アメリカ大統領アブラハム・リンカーンのポケットには、ふたつの眼鏡とレンズ拭き、折りたたみナイフ、懐中時計袋、ハンカチ、皮財布(中に南軍の5ドル紙幣が一枚)、そして新聞の切り抜きが8枚入っていました。その中のいくつかは、彼の政治を称賛するものでした。
なぜ南軍の紙幣を持っていたのかは分かりませんが、自分を評価する新聞記事を持っていた理由は明白です。誰もが励まされたいのです。リンカーンのような偉大な指導者も例外ではありません。悲劇の直前、それらを妻に読み聞かせていたかもしれません。
皆、自信がありそうに見えて、そうでもありません。ちょっとしたことで、自信はすぐに揺らぎます。だから、誰もが励まされたいのです。
みんなが「隣人を喜ばせ、その徳を高め、その人の益となるようにすべき」(ロマ15:2)という神の命令を守ったらどうでしょう。「たましいに甘く、骨を健やかにする」発言だけをすると決めたらどうでしょう(箴16:24)。このような言葉を書いて、友人同士で送り合ったらどうでしょう。私たちは、それを何度も読み返すために、ポケットに忍ばせたり、スマホに保存したりするかもしれません。このような生き方は、ご自分を喜ばせることをなさらなかったイエスの生き方に倣うものです(ロマ15:3)。
人生を無駄にする
ヘロイン中毒は悲劇的です。患者は耐性のせいで量を増やさなければ快楽が得られません。それで致死量さえも摂取するのです。強い薬物で誰かが死んだと聞くとき、彼らの心にまず浮かぶのは恐怖ではなく「どこでそれが買えるのか」という問いでしょう。
賢明な援助
赤信号で車を止めると「食べ物を買うお金がありません。少しでもめぐんでください」と書いた紙を持つ人が立っていました。私は、ため息をつきました。困っている人を見過ごしてよいのでしょうか。
弔辞
ある女性の葬儀で感動しました。彼女は普通の人でした。しかし、イエスを愛し、7人の子どもと25人の孫をいつくしみました。よく笑い、積極的に人助けをし、ソフトボールが上手だったそうです。
孤独問題担当国務大臣
ベッツィーは夫の死後、ほぼ毎日、自分のアパートでテレビを見たり、お茶を飲んだりし、ひとりで過ごしてきました。彼女だけではありません。英国では人口の15%に当たる900万人以上の人が、常に、あるいは頻繁に「孤独を感じる」と言っており、イギリス政府は支援策を講じるために孤独問題担当国務大臣を任命しました。
最も小さい者に仕える
山火事が迫る中、男性が高速道路の脇にひざまずき、手を打って必死に何かを呼んでいました。犬を呼んでいるのかなと思った瞬間、ウサギがピョンと跳び出しました。男性はおびえたウサギを抱き上げ助けてあげました。このような小動物の救出シーンが、全国ニュースになるのはなぜでしょう。人は小さなものをいとおしむことに心惹かれます。しかし、小さなものを慈しむには大きな心が必要です。
選ばれなかったとき
プロジェクトが完了したと、友人がフェイスブックに投稿しました。皆がおめでとうと応答するのを見て、私は傷つきました。それは、私が担当するはずのプロジェクトでした。なのに、理由が分からないまま、外されたのです。
神の物語に生きる
ヘミングウェイは、英単語6つで人の心を動かす物語が書けるかと質問され、「未使用のベビー靴、売ります」と答えました。この迫力の理由は細部を読者に想像させるからです。元気な赤ん坊のいらない靴でしょうか。それとも、神の深い愛と慰めを必要とする悲劇的な死の結果、靴が不要になったのでしょうか。