見ず知らずの人を歓迎
ダニエル・ナエリの著書『悲しいことはなかったと同じ』は、彼と母、妹が迫害を逃れ、難民キャンプを経て米国にたどり着いた壮絶な実話です。面識の無い老夫婦が保証人になってくれました。彼は今でも、あの感動を忘れられないと言います。「信じられますか。私たちが悪人だったら、彼らは責任を負わされるのです。これほど勇敢で、親切で、無謀なことはありません」と。
傷痕から学ぶ
再発がんの手術を終え、フェイは腹部の傷痕に手を触れました。今回は胃の一部を切除して、大きな傷痕が残りました。それは事の重大性を物語っています。彼女は夫に言いました。「この傷痕は、これまでのがんの苦痛か、癒やしの始まりかを表すシンボルね。私は後者を選択するわ」
神は十分以上
エレンはクリスマス一時金に大喜びしました。更に、銀行がクリスマス・プレゼントとして1月分の住宅ローンを返金してくれたのです。彼女の家計は自転車操業だったので本当に助かりました。いろいろな支払いができた上に、クリスマス・プレゼントをして他人を祝福することさえできました。
神に迎えられる
マイアミ大学アメリカンフットボール部のシャーマン・スミス監督は、ディランド・マッカロー選手を息子のように愛しました。父親を知らなかったマッカローはスミスを敬愛し、彼のような人になろうと努めました。そして、20年以上が経ちました。生みの母を探し出したマッカローは「父親の名はシャーマン・スミス」と聞かされたのです。スミスは自分に息子がいたことに、マッカローは父のように慕った人が実父だったことに驚がくしました。
3人の王
英国王ジョージ3世は、ミュージカル「ハミルトン」の中で、狂った悪役として滑稽に描かれています。しかし、新しい伝記によれば、そのような暴君ではなかったようです。彼が残虐な独裁者だったなら、苛烈な焦土作戦で米国の独立を阻止したはずです。しかし、「進歩的で温厚」な気質だったので、そうはしませんでした。彼は後悔したかもしれません。もっと厳しくしておけばうまくいったかもしれなかったのにと。
神はあなたの名を呼ぶ
ナタリアは学校に行かせてもらう約束で外国に行きましたが、住み込んだ家の父親から身体的、性的な虐待を受けました。家事と子守りを無給でさせられ、外出も電話の使用も止められました。彼女は奴隷になったのです。
身を避ける場所
フィルとサンディは、難民の子を2人引き取りました。そのような子の話に心を動かされたからですが、空港から帰る途中の車内では沈黙でした。大丈夫でしょうか。この子たちは文化も言語も宗教も違うのです。しかし、彼らが「身を避ける場所」は、この夫婦です。
たましいの自由
彼らにパイロットの資格はありません。大学も卒業していません。ライト兄弟は空を飛ぶ夢と勇気を持った自転車の修理工でした。1903年12月17日、彼らのライト・フライヤー号は4回の飛行に成功。最長飛行時間はたった1分でしたが、世界を変えました。
敵に燃える炭火を積む
ダンは看守に虐待されていましたが、この人を愛しなさいとイエスが命じておられると感じたので、ある朝、殴られる前に、こう言いました。「この先、一生、毎日、会うのなら、友人になりたいです」。看守はごめん被ると言いましたが、彼は「ぜひ!」と、友愛の手を伸ばしました。すると看守は固まり、震え出し、ダンの手をぎゅっと掴みました。彼の頬を涙がつたい、「ダン、私はロゾックだ。友だちになりたい」と言いました。その日を境にロゾックが手を上げることはありませんでした。