難題に向き合う
トムは、後先考えず3人の自転車泥棒を追いかけました。彼らは振り返り、そして驚いたことに、自転車を投げ出して逃げて行きました。トムはほっとし、自分を褒めたい気分で、自転車を起こしました。そして振り向くと、筋骨隆々の友人ジェフが駆けつけていたのです。
その道を進む
日没後、私はリー・バオの後について中国奥地の山岳地帯を歩いていました。そこは初めての道。一歩先がやっと見える程度で、谷側の斜面がどれほど急なのか分かりません。私は緊張しつつ、リーにぴったりくっついていました。どこへ向かっているのか、あとどれくらいかかるのか分かりません。ただ、この友人を信じました。私はイエスの弟子、トマスと同じ状況にいたのです。
ただ神を拝する
ホセは良いイベントで有名な教会の牧師でしたが、忙しい教会活動が、商業的になっていないか心配でした。そこで、教会が健全な理由で成長しているのか、またはイベント頼みなのかを確かめようと一年間、これらの行事を廃止しました。そして神を礼拝する生きた宮になることに専念しようと教会を励ましました。
賛美の声をあげよ
地図の真ん中に何があるかを見れば、その地図がどこで描かれたか分かると一般的には言えるでしょう。人は自分のいる場所を世界の中心だと考えがちなので、そこに点を打ち、そこから描き始めるからです。近くの街は北に80キロか、車で南に半日の距離かもしれませんが、すべては自分のいる場所を基準に表現します。ところが詩篇は、旧約聖書に述べられた神の地上の住まい、つまり、エルサレムを中心としました。
行くよー、はい、行った!
いたずら好きのアーティスト、バンクシーは、またもやってくれました。ロンドンのサザビーズ・オークションハウスで、彼の作品「風船と少女」が1億5千万円で落札された時、「落札!」という競売人の大声に続いて警報器が鳴り、絵は額縁に仕掛けられたシュレッダーに滑り落ちて、半分が短冊状になりました。バンクシーは「行くよー、はい、行った!」 とタイトルをつけ、呆然とする入札者たちの写真をSNSに投稿しました。
どちらに向かっているか
タイ北部の少年サッカーチーム、ワイルドボアーズの少年たちが、洞窟探検に出かけました。1時間ほどして引き返そうとすると、入口が洪水でふさがれていました。そして、水位の上昇に伴い、入口から4キロも奥に閉じ込められました。彼らは2週間後、奇跡的に救出されましたが、多くの人々は、どうしてそんな状況に追い込まれたのだろうと疑問に思いました。その答えは「少しずつ」です。
あなたの価値
現在、作家として活躍しているケイトリンは、パワハラと闘う中でうつ病になったと明かしています。心に受けた暴力は肉体のそれ以上に深く人を傷つけます。自分は人に好かれないだめな人間、使い捨てられて当然の人間だと感じてしまうと言います。
神はその体験をご存知です。神は心を込めてイスラエルの世話をしましたが、彼らは、その愛の労苦に対する「賃金として、銀三十シェケルを量った」のでした(ゼカ11:12)。それは奴隷が誤って殺されたときに、その主人に賠償すべき金額でした(出21:32)。神は侮辱的な最低限の値段を「彼らによってわたしが値積もりされた尊い価」と皮肉られました(ゼカ11:13)。
イエスもその体験をご存知です。弟子ユダの裏切りは、侮辱の裏切りでした。ユダヤ人の指導者たちは、キリストを軽蔑していたので、銀30枚という人を売買する最安値をユダに提示し、彼も承諾しました(マタ26:14-15、27:9)。ユダはイエスを軽んじていたので、ただ同然でイエスを売ったのです。
イエスが軽んじられたのですから、あなたが軽んじられたとしても驚くには値しません。あなたの価値は、人にははかれません。自分ではかるものでもありません。それを決められるのは、神だけです。そして、あなたのためなら死ねる、と神が言ってくださるほどの価値があるのです。
*健全な自己イメージについて、「自分を好きになる-聖書は何と言っているか」で読みましょう。
分かった
ワトソン・ジョーンズ牧師が、子どもの頃の話です。父親に支えてもらって自転車の練習をしていましたが、女の子たちの姿を見て「パパ、もう分かった」と言いました。ところが、ひとりでバランスは取れません。自分が思うほど、成長していませんでした。
イエスが戻って来る覚悟
カントリー歌手のティム・マグロウの歌、「死ぬ覚悟で生きろ」に刺激を受けました。余命を宣告された人の、死ぬまでにやっておきたいことにかかわる歌です。彼は、人を大切にし、赦し、優しい言葉づかいを心がけて…と語ります。そして、人生がもうすぐ終わるかのように生きなさい、と勧めます。