寄稿者

すべて見る
Patricia Raybon

Patricia Raybon

パトリシア・レイボン氏は、デンバーポスト紙日曜版の元編集者、コロラド大学ボルダー校のジャーナリズム科元准教授です。現在は、神と人を愛するインスピレーションとなるような著書を手掛けています。彼女の目指すのは、恵みをもって信仰と人種問題に取り組むことです。みことばを愛し、世界各地の聖書翻訳プロジェクトにもかかわっています。数々の賞を受賞した著作には、"My First White Friend" "I Told the Mountain to Move"が含まれます。母であり妻であるレイボン氏は、夫ダンとコロラド州に暮らしています。レイボン氏の詳細は、patriciaraybon.comをご覧ください。(英語のみ)

寄稿一覧 Patricia Raybon

聖霊によって装われる

メイン州の田舎に住む2人の8歳の少年は、毎水曜日にスーツで登校し注目されました。まもなく、他の児童や先生たちも彼らに同調し、「おしゃれな水曜日」は大人気となりました。発案者のジェームスは、みんなに褒められて、とてもうれしかったと言います。彼らは、水曜日の装いで、人としての誇りを表現しようとしたのです。

心配事を主に委ねる

ナンシーは悪いことばかり想像して不安でした。夫のトムがハイキングの最中、3度も失神したのです。現地の小さな病院で異常なしと診断され、都会の大きな医療センターで追加の検査をしましたが、異常は発見されませんでした。彼女は非常に不安だったと語ります。医療センターの専門医に最後の質問をしました。「これからどうしたらよいでしょう?」その時の医者の答えが、彼女の視座を完全に変えました。「自分の人生をしっかり生きてください」。それは、気休めではなく知恵の言葉でした。

キリストの平和

ニューヨーク州北部アディロンダック・パークの自然をめぐり、開発か保護かで大論争になりました。商工会のリーダーは、環境保護団体の人たちに「よそ者はさっさと帰れ!」と怒鳴りました。しかし、町役場の人は「強硬な主張で勝てますか? 怒鳴らずに話し合いましょう」と呼び掛け、コモン・グラウンド・アライアンス(共通の土台連合)という仲介組織を作りました。住民の対話集会の成果は、約4,000平方キロメートル(東京都の面積の約1.8倍)の自然が保護されただけではありません。町は過去20年間で最も豊かになりました。

愛で関わる

メレディスの母親は、娘の結婚式でコリントの信徒への手紙一13章のみことばを朗読しました。これは「愛の章」と呼ばれていて結婚式にぴったりです。「愛は忍耐強い。愛は情け深い。ねたまない。愛は自慢せず、高ぶらない」(4節)。それを聞きながら、新郎新婦や列席者たちは、これが書かれた背景を知っているかしらと考えました。使徒パウロは恋愛の詩を書いたわけではありません。彼は、激化する反目を解決してほしいと教会の人たちに嘆願しているのです。

試練は贈り物

人類初飛行を達成したライト兄弟の人生は苦難の連続でした。失敗や人々の嘲笑、資金不足、一人は大怪我もしました。しかし、めげずに前進しました。弟オービルは「鳥も無風では高く飛べない」と言いました。伝記作家マカルーによると、これは「高みを目指すために試練は不可欠」という意味で、「彼らの喜びは登頂ではない。登山そのものだ」と語りました。

神の守り

孫たちは私の高校の卒業アルバムを見て、当時の髪形や服装、車の形にびっくりしました。一方、私の目は、旧友たちの笑顔を捉えました。今でも親しい人もいます。しかし、何より神の守りを思い出しました。私は皆と違うということで学校でつらい目に遭いましたが、神は私を包み込んでくださいました。神はご自分を求める全ての人に良くしてくださいます。

神は待っておられる

牧師が着る詰め襟の服を着ていると、空港などで、「祈ってほしい」と言われることがよくある、とティモシー牧師は言います。なぜでしょう。それは神が慈しみ深いからです。

キリストの光が輝く

ミシガン州ハイランドパーク市は、数十年間の人口減少によって財政が厳しく、電気料金を支払えませんでした。電力会社は、街灯向けの電力供給を止め、1400基の街灯の電球を撤去しました。暗闇は安全な市民生活を脅かします。ニュースの取材にある人が言いました「ほら、学校に行く子どもが来ました。まだ薄暗いのに灯りがありません。子どもが暗く危険な道を歩かなければなりません」。その状況を変えたのは、太陽光発電の街灯を設置する非営利団体です。この団体は、市民のニーズに応えて光源を確保すると同時に、市の光熱費支出を削減しました。

賢い選択

実家の売却は、気の重いことでした。父亡き後、一人暮らしの愛する母が亡くなり、私の気持ちは複雑でした。私たち姉妹は2年間、空き家を売却する準備のため、掃除や修繕をしてきました。2008年、世界は深刻な不況に見舞われ、不動産は売り値を下げても下げても買い手がつきません。そんなある朝、聖書を読んでいて、この一節に釘付けになりました。「牛がいなければ飼葉桶(おけ)はきれいだが、豊かな収穫は牛の力による」(箴言14:4)