新たな歩み
拍手喝采の中、成績優秀者に続いて、著しく前進した生徒たちが表彰されました。赤点ラインからの脱出、問題行動の解決、授業への出席や参加などを目指して1年間頑張った人たちです。この生徒たちの親は、過去ではなく、良い方向に歩み出した我が子の今を見て、笑顔で喜びました。
寛大な愛
米国の退役海軍大将ウィリアム・マクレイブンの大学卒業式の祝辞は、動画再生回数が1億回に達しました。それは「世界を良くしたいなら、自分のベッドを毎朝きっちり整えるところから始めなさい」というものですが、彼は他にも説得力のある教訓を語っています。それは中東での軍事作戦で、無実の人々が誤って殺された時のことです。彼は間違いを認め、真摯(しんし)に謝罪しようと決意すると、通訳を介して故人の父親に伝えました。「私は軍人です。しかし、私にも子どもがおり、あなたの心中をお察しします」。彼は家族から「赦し」という寛大な恵みを受け取りました。生き残った別の息子は「ありがとうございます。私たちはあなたを恨みません」と応えたのです。
分断されない
ティファニー・ゴルソン博士は、イリノイ州イースト・セントルイスで、治安の悪さが町に与える影響を見てきました。しかし2023年までに、犯罪率が殺人で31%、全体でも37%減少したのです。何が起きたのでしょう。市の治安改善グループに、州と市の警察、市内の園および学校、宗教団体などが参加し、市民のために協力した結果、流れが変わったのです。
孤独な人の友
仕事でロンドンに移り住んだ当初、ホリー・クックには友だちがいなくて、週末は惨めでした。世界的な調査によると、ロンドンは憂うつな町の上位にランクされていて、市民の55パーセントが孤独だと答えています。隣国ポルトガルのリスボンではわずか10パーセントなのに……。ホリーは勇気を出し、つながりを求めて「ロンリー・ガールズ・クラブ」というSNSグループを立ち上げました。すると、約3万5千人が登録したのです。数週間ごとに開かれる少人数の集まりでは、公園でピクニック、絵画教室、アクセサリー作り、ディナー、さらには子犬の外遊びセッションなどが催されます。
空を見上げて
英国の感動的な気象現象の研究者アレックス・スモーリーは、人々に日の出や日の入りを眺める時間を取ることを勧めています。それはつかの間ですが、一日で最も美しく荘厳な時間です。スモーリーによると、日の出や日の入りを見ると、青空やきらめく夜空を見る以上に良い効果があるそうです。気分が上向いて前向きになり、ストレスが軽減されるといいます。「壮大で神々しい風景を見ると、自分の問題がささいなことに思えて、それほど悩まなくなる」と言います。
本質から新しく
我が家の針葉樹が葉を落としたので樹木医に来てもらうと、一目見るなり「コロラドトウヒだから」と言いました。もう少し詳細な説明か対処法を期待していましたが、彼は肩をすくめて、「コロラドトウヒだから」と繰り返しました。この木はもともと落葉するのです。それを変えることはできません。
神の助けで人を助ける
コペンハーゲン在住のオーレ・カソーは大の自転車好きです。ある朝、歩行器を横に、ぽつんと座る老人を見かけました。その時ふと、自転車の自由を高齢者に提供したいと思いました。天気の良い日に自転車式人力車を借りて高齢者施設に行き、乗りたい人はいませんかと呼びかけると、女性住人と職員が手を挙げました。こうしてサイクリング・ウィズアウト・エイジは始まったのです。
うちに住むイエス
吹雪の間、我が家に避難したことをきっかけに、母と同居することになりました。知恵や助言をもらったり、先祖のことを教えてもらったりと、良いことがいろいろ起こりました。私の夫とも親友になりました。母はもう客ではなく、かけがえのない家族の一員になりました。神のみもとに帰った今でも、私たちの心を永遠に変え続けています。
神の開かれた門
スラム街から郊外の学校に転校した時、最下位のクラスに入れられました。前の学校からの優秀な成績表や、作文で校長賞を受賞した経歴も提出したのに……。担当者は黒人の私をちらっと見て、実力も適正もないと判断したようです。最上位クラスへの門は閉ざされました。