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Patricia Raybon

Patricia Raybon

パトリシア・レイボン氏は、デンバーポスト紙日曜版の元編集者、コロラド大学ボルダー校のジャーナリズム科元准教授です。現在は、神と人を愛するインスピレーションとなるような著書を手掛けています。彼女の目指すのは、恵みをもって信仰と人種問題に取り組むことです。みことばを愛し、世界各地の聖書翻訳プロジェクトにもかかわっています。数々の賞を受賞した著作には、"My First White Friend" "I Told the Mountain to Move"が含まれます。母であり妻であるレイボン氏は、夫ダンとコロラド州に暮らしています。レイボン氏の詳細は、patriciaraybon.comをご覧ください。(英語のみ)

寄稿一覧 Patricia Raybon

本当の力

米国の重量挙げ選手ポール・アンダーソンは世界一強い男と言われました。1956年のオリンピック、メルボルン大会では、39度の高熱にも負けず優勝しました。1回目と2回目は失敗し、金メダルへの唯一の望みは3回目で五輪新記録を出すことでした。そこでアンダーソンがしたことは、どんな弱者でもできることでした。自分の強さを手放し、神の強さを求めたのです。そして、3回目で187.5キロを持ち上げました。彼は「取引とかではなく、助けが必要だった」と語っています。

追いかけてくる

初めてアルバイトをしたアパレル店では、女性警備員が客を装って万引防止をしていました。店側が疑うべき人のプロファイルを定め、それに合致する人を尾行し、そうでない人は放っておきます。私自身、いくつかの店で尾行されたこともありますが、背景を知っているだけに複雑です。

スナック菓子の教訓

ドミニカ共和国に派遣された米国人宣教師が、スナック菓子を通して大きな教訓を学びました。教会の委員会の席で、ポテトチップスの袋を開けると、周囲の人が次々に手を伸ばしました。他人の食べ物に手を伸ばすとはずいぶん失礼だと思いましたが、実は、自分が仕え始めた人々の文化を理解していなかったのです。米国では個人主義を良しとしますが、ドミニカ共和国の人たちは共同体を強調します。食べ物や持ち物を分かち合うことは、関係作りの一環です。彼女の礼儀作法は、現地の実情と違っていたのです。彼女は、この発見で謙虚に内省したと語ります。自分には偏った考えがあると気付き、へりくだって自分のものをみんなで分かち合うなら、現地の人により仕えられると分かったと言います。

神に仕事を献げる

ある雑誌の仕事を引き受けました。私が「重要」と感じる雑誌で、一流と評判の編集長は高いレベルを要求します。私は重圧を感じながら、何度も文章を書き直しました。なぜ、こんなに大変なのでしょう。テーマが難解だったのかもしれません。あるいは、この不安は、自分に関することなのでしょうか。不評なら、文章だけではなく、自分が否定されると感じているのでしょうか。

愛に根を張る

詩人サラ・ティーズデールは「五月」と題した詩で「風がライラックを揺り動かし」と詠みました。これは失恋の詩で、悲しみの描写が続きます。我が家のライラックも災難に見舞われました。花の季節が過ぎた頃、芝刈りをした人が強剪定をしたのです。私は丸坊主になった株を見て涙が出ました。花をつけず、うどん粉病にもかかって、もうダメだとあきらめていると、3年後、花が咲きました。時間が必要だったのです。私は待つだけでよかったのです。

温める

コロラド州の我が町は気温の変化が激しく、数分で激変することもあります。ですから、夫は屋内外の温度差に興味を持ち、家の周りの4カ所の温度測定ができる温度計を買ってきて、気温の違いを調べています。くだらない装置だと笑った私も、今では頻繁に温度をチェックして、外と内の温度の差を面白がっています。

夜の働き人

不安な患者が午前3時にナースコールをしました。この1時間で4度目です。看護師は文句も言わず対応しました。すぐに別の患者が呼んでいますが、彼女は冷静です。その人は、5年前に自分から夜勤を希望しましたが、勤務は日勤より苛酷です。緊急時に医師を呼べるように、患者の様子をしっかり観察することも必要です。

シンプルに伝える

切迫した短いメールでした。「救いを求めます。イエスを知りたいのです」。家族や友人は福音になかなか心を開いてくれないのに、何と、この人は単刀直入です。私の役目は、懐疑的にならず、救いの概念、関連の聖書のみことば、信頼できる情報を提供することでした。そこからは神の領域です。神が彼の歩みを信仰によって導いてくださいます。

賜物を用いる

俳優のデヴィッド・スーシェは、アガサ・クリスティー原作のTVドラマ『名探偵ポワロ』の主役を務めました。最終シーズンを撮影中の2013年には舞台の主役も務めましたが、合間に「人生で最大」の仕事をしました。音声版聖書制作のために、200時間以上を費やし、聖書全巻、75万2,702語を朗読したのです。