神に飢える
アポラピは中国雲南省山岳地帯に暮らす、アカ族の長老のひとりです。私たちは伝道旅行で彼に会ったのですが、大雨のせいで週一回のバイブルスタディを欠席したと言い、「神のみことばを分かち合ってください」と懇願されました。
やさしい光
中国雲南省の田舎に住むワン・シャオイン一家は、夫が病気で貧困にあえいでいました。姑は、この災難はシャオインの信仰のせいだと言って彼女をいじめ、先祖を拝むように言いました。しかし、妻が内から変えられたことを見ていた夫は、「母さん、シャオインだけではダメなんだ。僕たちも神を信じよう」と言ったのです。妻の変化を見て、彼はイエスの福音を信じるべきではないかと真剣に考えていました。
私が心配することではない
常にあらゆることを心配している人がいました。ところがある日、彼がくつろいで口笛を吹いているので、友だちがどうしたのかと尋ねました。すると、人にお金を払って心配をしてもらうことにしたと言います。いくら払うのかと問うと、週に20万円とのこと。「そんなに払えるの?」と言うと、「無理だよ。でもそれは彼が心配することだから」と答えました。
奇跡の雨
中国雲南省の丘陵地帯に住む村人の生活は厳しいものです。彼らの主食はとうもろこしと米ですが、2012年の5月、ひどい干ばつに襲われ、作物は枯れかかっていました。村人は心配して様々な雨乞いの儀式を行いましたが、何の効果もありません。すると今度は、クリスチャンになった5人の村人のことで、先祖の霊が怒っていると言い出しました。
この5人は集まって祈りました。すると、まもなく空が暗くなり雷鳴がとどろきました。雨が激しく降り出し、一昼夜つづきました。作物は救われたのです。村人の多くはクリスチャンの神が雨を降らせてくださったとは信じませんでしたが、信じた人もいて、その神とイエスのことをもっと知りたいと言いました。
列王記第一17~18章は、イスラエルのひどい干ばつについて記します。しかし、この干ばつは神のさばきでした(17:1)。イスラエルの民はカナン人の神であるバアルを拝み、その神が農作のために雨を降らすと言いました。そこで神は預言者エリヤを通して、自分こそが本当の神であり、雨を降らせる権限があると示されました。
全能の神は、私たちの祈りに耳を傾け、私たちの嘆願に応じようとされます。神の目的やタイミングについては、分からないこともありますが、神は常に私たちにとって最善の道を用意してくださいます。
神は気にされないのか
飲酒運転のドライバーが事故を起こしても無傷で、しらふの被害者が重傷を負ったのはなぜでしょう。悪人が栄え、善人が苦しむのはなぜですか。身の回りで起こることに困惑して、「神さま、どうなっているの!」と叫びたいことが何度あったでしょう。
ピープル・パワー
電車に乗ろうとした人が足を滑らせ、車両とプラットホームの間に太股まで挟まってしまいました。数十人の乗客が救助に駆けつけ、ありったけの力を振り絞って隙間を広げ、挟まっていた人を無事助け出しました。鉄道会社の広報部のデイビッド・ハインズ氏は、インタビューに応えて言いました。「乗降客のみなさんが協力してくれたおかげで、大けがをしたかもしれない人が無事でした。いわばピープル・パワーです。」
またか!
携帯電話にメールが来たので読んでいると、頭に血が上り、腹わたが煮えくり返りそうでした。もう少しでとげのある返信をするところでしたが、ふと、「冷静になって、返信は明日にしなさい」という内なる声が聞こえました。一晩ぐっすりと眠り、翌朝になってみると、あんなにも腹立たしかったことが、大した問題でないように思われました。私が過剰に反応したのは、自分の都合より相手の都合を優先させる気になれなかったからです。人を助けるために、自分が不便な思いをしたくはありませんでした。
平凡な人たち
ギデオンの話、士師記6章は、私を励ましてくれます。ギデオンは平凡な人でした。彼は農夫で、臆病な性格でした。神は、イスラエル人をミデヤン人から救いなさいとギデオンを召されましたが、彼の最初の返答は「ああ、主よ。私にどのようにしてイスラエルを救うことができましょう。ご存じのように、私の分団はマナセのうちで最も弱く、私は父の家で一番若いのです」でした (士6:15)。神は、ご自分がギデオンと共にいるので、命じられたことを成就できると約束されました(16節)。ギデオンの従順はイスラエルに勝利をもたらし、彼は信仰の偉大な勇士のひとりに数えられています(ヘブ11:32)。
父はともにいる
孤独に苦しむ友人は、フェイスブックにこんな書き込みをしました。 「ひとりぼっちだと感じるのは、友だちがいないからじゃない。私にはたくさんの友だちがいる。話をしたり、支えたり、認めてくれる人、私のことを心にかけ心配してくれる友がいる。でも、彼らは、いつもいっしょにいるわけじゃないし、どんなときにもいてくれるわけじゃない。」