寄稿者

すべて見る
Sheridan Voysey

Sheridan Voysey

シェリダン・ヴォイジー氏は、英国オックスフォード在住の執筆家、講演家、およびラジオパーソナリティです。ヴォイジー氏には、「復活の年」「挫折をばねに新たな出発」「イエスに似た生き方はいかが」など数々の著書があります。また、オーストラリアで毎週日曜夜に放送されるラジオの生トーク番組「オープンハウス」の司会を長年務めました。現在、講演会や各種イベントのスピーカーとして世界各地で活躍中です。大学では神学およびコミュニケーション学を専攻し、これまでに教会や宣教団体の責任者を歴任しました。ヴォイジー氏のブログや音声は、sheridanvoysey.comにて公開されています。フェイスブック(facebook.com/sheridanvoysey)、ツイッター(@sheridanvoysey)のアカウントもあります。(注:サイトは全て英語のみ)

寄稿一覧 Sheridan Voysey

すべては贈り物

ロンドンのカフェ・ランデブには洒落た照明と心地良いソファーがありコーヒーの香りが漂います。このカフェは教会のビジネスとして始まりましたが、一年後に経営陣が変わりました。新しい人たちは、神が思い切ったことをするように召しておられると感じ、すべてを無料で提供することにしました。店内には献金箱さえありません。なぜそんなに太っ腹なのかと尋ねると「神が私たちにしてくださっているようにお客をもてなそうとしているだけです」と経営者のひとりは言いました。「神は人が感謝してもしなくても、与えてくださいます。神の気前良さは人の想像を超えています。」

太っ腹が太っ腹を呼ぶ

シェリルは宅配ピザの届け先が教会だったので驚きました。戸惑いながら入っていくと、牧師は「大変なことばかりでしたか」と尋ねました。シェリルがうなずくと、彼はふたつの献金かごのお金を取り出しました。何と8万円ほどのチップです。実はその日、経済的に一番困っている配達員を送ってくださいと教会はピザショップに頼んだのです。シェリルは呆然としました。しかし、これで滞納している家賃を支払えます。

まばゆいばかりの神の美

オーストラリアのロードハウ島は、透き通った海と白い砂のパラダイスです。数年前に訪れ、その美しさに圧倒されました。ここでは海ガメやヒラアジのような光る魚と一緒に泳ぐことができます。オトメベラがネオンサインのように輝きながら漂っていきます。サンゴ礁には鮮やかなオレンジ色のクマノミや私の手にキスしようと勢いよくやってくる黄色い縞のチョウチョウウオがたわむれています。私はこの壮麗な光景に神をあがめずにはいられませんでした。使徒パウロは、神の本性は素晴らしい自然の中に垣間見えると語りましたが(ロマ1:20)、私はこの驚くべき美の中に神の力とご性質の片鱗を見たのです。

感謝する

オーストラリアでは車で州をまたぐ旅行をする人が多く、長時間運転の疲れが事故につながります。そこで休暇の時期には休憩所が設けられ、ボランティアが無料のコーヒーをふるまいます。

親しい関係

宇宙は驚くほど壮大です。今この瞬間、月は時速約3,700キロメートルで地球の周りを回り、地球は時速約10万7千キロメートルで太陽の周りを回っています。その太陽は、銀河系の2千億の恒星と一兆を超える惑星のひとつにすぎず、銀河系は宇宙にある2兆個の銀河のひとつと言われています。

花を咲かせるとき

昨年の春、裏庭のバラの茂みを切ってしまおうと決めました。この家に住んで3年、ほとんど花をつけない上に枝が伸び放題です。ところが、忙しくて実行できないでいるとすごい勢いで咲き始め甘い香りを放ちました。

甘い香り

作家のリタ・スノーデンが、英国ドーバーのカフェの庭でお茶を飲んでいると、甘い香りが漂ってきました。どこから来るのかと店の人に尋ねると、道行く人からだと言います。村人のほとんどが近くの香水工場で働いているので、仕事帰りの人が道を通ると、残り香が漂って来るのだそうです。

イメージマネジメント

英国の元首相チャーチルはケルビムやブルドッグを比喩に語られることが多く、自身、まんざらでもなかったので、80歳の誕生日に肖像画を贈られることになると、そういうイメージで描くのかと尋ねました。ところが、画家のサザーランドは、見たとおりを描くと答えました。その作品は、お世辞にも素敵とは言えず、チャーチルに嫌われました。最後には、こっそり処分されました。

波の支配者

クヌート王は11世紀にイングランドを支配した王で、強大な権力の持ち主でした。彼が浜辺に置かせた椅子に座って、「私は支配者だ。それゆえ命令する。この地に潮を満ちさせてはならない。私の服や足を濡らしてはならない」と海に命令した話は有名です。しかし、潮は満ちてきて、王の足は水に浸かりました。