深夜の友
真夜中に「助けて!」と電話できる相手がいますか。以前、こう質問されて戸惑いました。迷惑と知りつつも頼れる友人を何人持っているでしょう。分からないと思いました。
深い淵
サン・フルットゥオーゾ修道院は、イタリア北西部沿岸の徒歩かボートでしかたどり着けないへき地にあります。そこには美しい建造物に加えて、さらなる宝が存在します。水深約15メートルにたたずむ『深淵のキリスト』です。これは1954年、世界で初めて水中に設置されたイエスの彫像で、深淵から両手を天に上げています。
全て赦される
ヘミングウェイの短編小説に、疎遠な息子と再会したいスペイン人の父親の話があります。彼は地元紙に次のような広告を載せます。「パコ、火曜日の正午にモンタナホテルに来てくれ。全て赦(ゆる)すから」。すると、800人の「パコ」がやって来ました。この物語のテーマは人の心の奥底には赦されたいという願いがあるということでしょう。それはイエスのたとえ話を想起させます。放らつな生活を求めて家を出た若い男性はやがて窮地に陥ります(ルカ15:13-14)。そして「我に返って」家に戻ると(17節)、父は駆け寄ってきて、彼に謝罪を口にする間さえ与えず、抱きしめます(20節)。父は「この息子は、死んでいたのに生き返り、いなくなっていたのに見つかった」と喜びました(24節)。この物語で、父は神を表し、息子は私たちを表します。私たちが神の元に戻るとき天の御国は喜びに湧くのです。
弱さが生み出す美
画家のドガは網膜の病気を患い、視力が低下すると、油彩画よりもはっきり見えるパステル画を描きました。ルノワールは、関節リウマチで指が湾曲し硬直すると、その間に筆を固定して描き続けました。マティスは、手術して動けなくなると、壁に大きな紙を広げさせ、切った色紙を指示どおり貼らせ、「切り紙絵」を作りました。どの場合も、画法の創造性を躍進させました。ドガの『青い踊り子たち』、ルノワールの『ピアノに寄る少女たち』、マティスの『王の悲しみ』などの傑作は、彼らが試練に適応する中で生まれました。
神は強固な土台
床がきしみ、台所は問題だらけ。我が家は改築が必要でした。家の大半が解体され、建設業者が新しい土台のために床下を掘ると、興味深いことになりました。たくさんの割れた皿や1850年代のソーダ瓶、ナイフやフォークなどが出土したのです。この家は、古いごみ捨て場の上に建てられたのでしょうか。真偽のほどはともかく、この状態では、もっと深く掘って土台を据えなければ、壁にひびが入るだろうと言われました。
情けをかける
小説『アバウト・グレース』の主人公デイビッド・ウィンクラーは、娘の消息を求めていました。頼れる人は唯一ハーマン・シーラーですが、問題がありました。その娘は、ハーマンの妻との不倫関係から生まれた子で、彼は接近を禁じられていたからです。
野望と友情
ナジアンゾスのグレゴリオスとカイサリアのバシレイオスは、4世紀のキリスト教会の名高い指導者です。哲学を学ぶ学友として出会い、グレゴリオスが「二つの身体を持つ一つの霊」と後述するほどの親友になりました。
神と人の協力
子どもが授からない友人夫妻が医師に不妊治療を勧められましたが、「祈るだけではダメなの?治療は神のみこころなの?」とためらいました。友人は、神の働きに人がどう関わるべきなのか悩んでいました。
喜べるペース
来年のことを祈り心で思い巡らしていると、「喜べる速さで」という言葉が湧いてきて納得しました。私はつい働き過ぎて、好きな仕事なのに、喜びが奪われてしまいます。来年は楽しいと思えるペースで働き、友だちと過ごしたり、趣味の時間を作ろうと決めました。3月までは順調でしたが、私が立案した学科が実現し、大学の新学期が始まると、長時間労働になりました。どうすれば、喜べるペースで進めるでしょう。