どちらの知恵を求めるか
強盗が2018年のイースター直前にスーパーに押し入り、2人を殺し、1人の女性を人質にしました。救出が難しくなった時、ある警察官が身代わりになると申し出ました。
違っても一つ
経営アナリスト、フランシス・エバンズが、保険の販売員125人を対象に調べたところ、彼らの成功の理由は営業力ではありませんでした。客は、政治観や教育レベル、はたまた身長まで、自分と近い人から買う傾向にありました。学者はこれを「同類性」と呼びます。
縁の下の力持ち
友人のミックは、開発途上国へ無料の医療を届ける「アフリカマーシー号」で働いています。病気を放置せざるを得なかった多くの人が、毎日、訪れます。テレビの取材が時折あります。彼らは医師や看護師たちが、口蓋裂を治し、内反尖足(せんそく)を矯正する様子にカメラを向けます。時々は、別の仕事をしているスタッフにもインタビューします。しかし、ミックの仕事に気付く人はほとんどいません。彼自身、考えてもいなかった配属先だったそうです。彼は、船の下水処理のエンジニアなのです。日々4万リットル近くの有害物質を含んだ水の処理は重要です。ミックが配管やポンプを管理しなかったら、医療船の活動は成り立ちません。
見捨てられた人の信仰
トンガの10代の生徒たちが、1965年6月、島から脱出しようと海に出ました。しかし、初日の夜に嵐に遭い、船のマストもかじも折れました。水も食料も無く漂流し、無人のアタ島に漂着しました。
ゴーカートを修理する
実家のガレージには、いくつもの思い出があります。少年時代の最高の思い出の一つは、ただで入手したゴーカートの修理です。父と一緒にタイヤを交換し、カッコいいプラスチック製のフロントガラスを装着しました。そして、父に見守られて実家の駐車スペースを走ったものです。今振り返ると、ガレージで行われていたのは、単なる修理ではありません。父が息子を教育していたのです。それは神の働きに似ていました。
神の季節
最近「冬ごもり」という言葉に助けられました。冬は自然の営みが静止したかのようですが、人生にも冬があり、休息と回復の時だと、作家キャサリン・メイが述べています。私は父をがんで亡くし、力が抜けて何カ月も戻らず、人生の停滞に焦っていました。私は夏の力が戻るように祈っていましたが、学ぶべきことがあると悟りました。
真実を求める人々
教会を混乱させている論争があるというので、それは何かと尋ねると、「地球が平らかどうか」だと言いました。また、クリスチャンの男性が「奥の部屋」に監禁されている子どもたちを救出しようと武装してレストランに乱入し、逮捕された、と報道されました。「奥の部屋」はありませんでした。どちらも騒ぎの発端はネットの偽情報でした。
レンタル友だち
世界中で人間関係が希薄になっています。友だちゼロという人の数は、アメリカでは1990年の4倍です。国民の20%以上が独りだと感じている欧州の国もあり、BBCニュースは、刑務所に行けば仲間がいるという理由で犯罪を繰り返す日本の高齢者について報じています。
満足を手に入れる
幸せを求めて頑張ったのに空しいと、人生相談のコラムで嘆く人に、ある精神科医がにべもない回答をしました。人間は幸福になるためではなく「生きて子孫を残すためだけに」存在している。そして、呪われ、満足という「捕まらないチョウのちょっかい」に翻弄(ほんろう)されている、というのです。