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Sheridan Voysey

Sheridan Voysey

シェリダン・ヴォイジー氏は、英国オックスフォード在住の執筆家、講演家、およびラジオパーソナリティです。ヴォイジー氏には、「復活の年」「挫折をばねに新たな出発」「イエスに似た生き方はいかが」など数々の著書があります。また、オーストラリアで毎週日曜夜に放送されるラジオの生トーク番組「オープンハウス」の司会を長年務めました。現在、講演会や各種イベントのスピーカーとして世界各地で活躍中です。大学では神学およびコミュニケーション学を専攻し、これまでに教会や宣教団体の責任者を歴任しました。ヴォイジー氏のブログや音声は、sheridanvoysey.comにて公開されています。フェイスブック(facebook.com/sheridanvoysey)、ツイッター(@sheridanvoysey)のアカウントもあります。(注:サイトは全て英語のみ)

寄稿一覧 Sheridan Voysey

まずは乳から

現在の英国は、7世紀、多くの王国に分かれて争っていました。ノーザンブリア王国のオズワルド王はイエスの信者になり、自国民を導くためにコーマンという宣教師を迎えました。しかし、コーマンは、人々が頑固で野蛮で、彼の説教に興味を示さないと言い、苛立って去りました。

やっかいな人々

有名人は理不尽なことを言われたりしますが、英国のテレビ番組の司会者、歴史学者のルーシー・ウォースリーも例外ではありません。彼女には軽い言語障害があって「r」の音が「w」のように聞こえます。あるとき「その話し方を何とかして欲しい。イライラして番組を最後まで見ていられない。ダレンより」とコメントされました。こんな無神経な批判をされると、辛辣な反撃をする人もいるでしょうが、ルーシーは違いました。「ダレンさん、ネットの匿名性を使って面と向かっては言わない発言をされましたね。失礼な言葉を再考してください。ルーシー」と返しました。彼女の賢い返答は、良い効果を生みました。ダレンは謝罪して二度とこのような失礼はしないと約束しました。

スラムの歌

南米パラグアイのカテウラはスラムです。人々は貧しく、ゴミ捨て場から拾ってきたもので生計を立てています。ところが、ここから美しいものが誕生しました。オーケストラです。

恐怖に立ち向かう

ウォーレンは牧師として小さな町に赴任し、教会運営は順調に進んでいました。ところが、突然、地域の住民のひとりがウォーレンの反社会的な行為をでっち上げ、地元の新聞社に持ち込みました。同様の内容のチラシも印刷し、全戸に郵送するといいます。彼は妻と懸命に祈りました。もし、皆がこの嘘を信じたなら、彼らの人生はおしまいです。

忙殺される

近所のホームセンターの売り場には緑色の大きなボタンが設置されています。店員を呼ぶボタンですが、押すとタイマーが作動し、 1分以内に誰も来ないと商品の値引きをしてもらえます。

未知の未来へ漕ぎ出す

ニューヨークのタイムズスクエアのボールドロップ、ビッグベンが鳴り響くロンドンのカウントダウン、シドニーのハーバーブリッジを彩る壮大な花火など、年越しイベントは、新年のワクワク感を盛り上げます。新しい出会いや飛躍のチャンスが待っているかもしれません。または、波乱含みの一年かもしれません。

本当の成功

番組のゲストは丁寧でしたが、インタビューの最中、何となく違和感を覚えました。それが何なのかは、「あなたは何万人もの人に感化を与えました」と、私が言ったときに分かりました。彼は「何百万だけど…」とボソッとつぶやき、自分の複数の肩書や華々しい功績を語り、私の無知をあわれむかのようでした。

驚きと畏れ

ある晩、会議でロンドンに行きました。土砂降りの雨の中、急ぎ足でしたが、角を曲がると立ち止まりました。リージェント通りの上に何十もの天使が舞っています。輝く羽は道路をまたぐほど巨大で、無数の電飾がきらめき、これほどのクリスマス飾りを見たのは初めてです。大勢の人が一様に驚いて見上げていました。

闘い

最近、友だち数人で話しましたが、皆、大きな課題を抱えていました。癌で闘病中の親を世話する人がふたり、摂食障害の子どものいる人、慢性疼痛に悩む人、大手術を控えた人などです。まだ30代、40代なのに大変です。