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寄稿一覧 Tom Felten(ゲスト寄稿者)

秩序の神

セスは家にあった薬を全部飲みました。崩壊家庭で育った彼の人生は混とんそのものでした。父は自死するまで妻を日常的に虐待していました。セスは人生を終わらせようと思ったのです。しかし、「死んだらどこに行くのだろう」という思いが頭をよぎりました。そして、神のあわれみによって命を取り留め、やがて友人と聖書を学び、イエスを自らの救い主に迎えました。彼が神に引かれた理由の一つは、被造物の美と秩序に気付いたことです。「そこに美があります。誰かがこの全てを造ったのです」と語りました。

神の偉大な力

第2次世界大戦中の1945年3月、「ゴースト・アーミー」はライン川横断に成功し、連合軍の拠点が西部戦線にできました。彼らはもちろん幽霊(ゴースト)ではありません。米陸軍本部の第23特殊部隊の兵士たちです。彼らは空気で膨らませた偽物の戦車を用いたり、砲兵隊や車両の効果音をスピーカーで流したりして、1100人の部隊が3万人の大軍であるかのように偽装しました。実数をはるかに超える巨大な部隊と思わせて敵を恐怖に陥れたのです。

心地よい眠り

悪い思い出や非難の数々がよみがえり、ソルは寝付けませんでした。心は恐怖で満たされ、じっとり汗をかいています。明日は洗礼式なのに、どす黒い思いが襲来します。イエスの救いを受け入れ、己の罪は赦(ゆる)されたと分かっているのに、霊の闘いは続いていました。その時、妻が手を取って祈ってくれました。すると、恐怖が消え、平安が訪れました。彼は起き上がり、洗礼前に話す証しを書きました。それまで出来なかったのです。その後、心地よい眠りにつきました。

未知の環境

頭の中をいろいろな問いが駆け巡りました。「神よ、なぜですか? これは本当にあなたのご計画ですか?」幼い子どもがいるのに、私はがんで深刻な状態だと診断されたのです。最近、家族で宣教に携わり、多くの子どもたちが救われ、御業の実を見て大喜びしたのです。それなのに、どうして……。

壁を壊して一つになる

ベルリンの壁は家族や友人を分断してきました。東ドイツ政府が市民の逃亡を防ぐために1961年に建設したのですが、実際、250万人以上が1949年から壁の完成までに西側に移ったと推定されています。米国レーガン大統領は、1987年、壁の前で「この壁を壊しなさい」と演説しました。彼の言葉は歴史の大きなうねりを反映しており、それが頂点に達した1989年、壁は崩壊し、やがてドイツは再統一しました。

愛のある厳しい指摘

その人は何でも卒なくこなし評価されていました。しかし、仕事ができたばかりに、怒りを制御しない点を真正面から指摘されず、長年にわたり、多くの人が傷つきました。その結果、時期尚早で退任したのです。この主にある兄弟は、もっとできたはずでした。ずっと前にきちんと意見してあげるべきだったと悔やんでいます。

知ることと愛すること

スポーツ記者で34歳のジョナサン・ジャークスは「僕の息子は君を知っている?」という手記を書き、末期がんの闘病と遺される妻と幼い息子に対する思いを綴りました。キリスト者のジャークスも父を早く亡くしました。彼は寡婦や孤児の世話を促すみことばを示し(出22:22、イザ1:17、ヤコ1:27)、「天国で会う時に僕が尋ねることはただ一つ。僕の息子と妻に良くしてくれた? ……息子は君のことを知っている?」だと友人たちに宛てて書きました。

自分の足を撃つ

あるエンジニアは弓で世界一の飛距離(620メートル)を狙う野心家でした。彼は2021年、自ら設計した足で引く弓を使って1600メートルを狙いました。ところが、30センチメートルも飛ばず、自分の足に当たって大けがをしました。

余白を作ろう

医師のリチャード・スウェンソンは、著書『余白』の中で次のように書いています。「私たちは息をするゆとりを持たねばならない。物思いにふけり、癒やされる自由が必要だ。人間関係は慌ただしさのおかげで瀕死の状態……子どもたちは大人が良かれと思って詰め込んだものに押しつぶされ、あえいでいる。神は消耗戦に賛成なのか。静かな水辺には導いてくださらないのか。ゆったりとしたあの時を奪ったのは誰だ。取り戻す方法はないのか」。スウェンソンは、私たちには静かで豊かな「余白」が必要だといいます。神と会い、神のもとで安らげる場所です。あなたも同感ですか。