寄稿者

すべて見る
Xochitl Dixon

Xochitl Dixon

ソーチル・ディクソン氏は、読者が神の恵みを喜んで受け入れ、キリストとの関係や人間関係を築くために励まし、支えることを目指します。執筆や講演活動をする中、xedixon.comにてブログを公開しています。趣味は歌を歌うこと、読書、写真撮影等です。また、一番の親友であり夫のW.アラン・ディクソンSr博士との結婚生活や子育ての毎日を楽しんでいます。(注:サイトは英語のみ)

寄稿一覧 Xochitl Dixon

神の御手は届く

身体検査を受けて所内に入り、面会簿に記名して混雑した待合室の椅子に座りました。ため息をつく大人や駄々をこねる幼い子どもたちを見ながら、私は心の中で祈りました。かなり待たされてから、武装した看守が名簿を読み上げ、部屋に案内されると、指定された椅子に座りました。厚いガラス窓の向こうに継息子が座り受話器を手にしたとき、私は自分の無力さに圧倒されて涙を流しました。しかし、神は慰めてくださいました。彼はまだ、神の御手の届くところにいると。

神は見て理解し行動する

慢性的な痛みと疲労を抱えていると、家の中でも孤立し、孤独に苛まれます。私はよく、自分は透明人間のようだと感じます。ある朝、そんなもんもんとした思いを抱えて介助犬と散歩していると、遠くに熱気球が見えました。あそこから住宅地を眺めても、私の姿は見えないでしょう。私は家が連なる近所の通りを歩きながら、ため息をつきました。玄関扉の向こう側で、自分に目を留め、気をかける人などいないと感じている人が、どれほどいることでしょう。そして、祈りました。私は目を留めます、もちろん神も目を留められます、そのことを伝える機会を下さい、と。

イエスのように愛する

ジョージア州アトランタの駅で、ワイシャツにフォーマルなパンツ姿の若い男性がベンチに座り、ネクタイを結ぼうと悪戦苦闘していました。初老の女性がその様子を見て、夫に手伝うように促しました。高齢の男性が、前かがみになって青年を助けていると、通りがかりの人が3人の様子を写真に撮りました。この写真がネットで拡散されると、多くの人が親切についてコメントしました。

賛美の涙

母の最後の4カ月間をホスピスで介護して見送ったとき、そうできたことを神に感謝し、悲しみからの癒やしを祈りました。感情がもつれて賛美できない時もありましたが、母が息を引き取ると、号泣しながらも「ハレルヤ」とつぶやきました。こんな状況で賛美だなんてと罪意識もありましたが、後年、詩篇30篇を精読して教えられました。

御声を聞き分ける

長年の研究で、狼は声色を使って仲間と話していると分かってきました。特殊な装置で解析すると、どの個体の鳴き声か100%の精度で聞き分けられるといいます。

罪を取り除く

庭の水道の横に雑草が芽吹いていましたが、大したことはないと無視していました。まさか芝生を傷めるとは思わなかったのです。しかし、数週間後には小さな茂みとなって庭を占領し始めました。伸びた茎は通路をまたぎ、別の場所にも芽が出ました。大問題です。夫婦で根こそぎにし、除草剤をまきました。

祈りのカード

文章セミナーの講師をしたとき、参加者のタミーが手書きのカードをくれました。彼女は、講師陣の経歴を読んで、各々に関する祈りをカードに記し、祈ってから渡しにきたとのことでした。私はその詳細な祈りに恐縮しつつ、神の励ましに感謝し、彼女のために祈りました。講座の期間中、疲れと痛みで辛かった時は、カードを読み返し、神から元気を頂きました。

ただ想像するだけ

礼拝賛美で『アイ・キャン・オンリー・イマジン』(ただ想像するだけ)を賛美していると、前の席の女性が、美しいソプラノで合わせてくれました。その人、ルイーズは病気のことを打ち明けてくれ、私たちは彼女の治療のために共に祈ることにしました。

圧倒的な勝利者

夫が少年野球の監督をしていた時のことです。打ち上げパーティーをすると、最年少のダスティンが「今日は負けたんじゃないの?」と言いました。「ええ。でも、みんながベストを尽くしたことが誇らしいの」「でも負けたよね」私はうなずきました。「なのになぜ、勝ったように感じるの?」私は「それはね、あなたが勝利者だから」と笑顔で答えました。