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Xochitl Dixon

Xochitl Dixon

ソーチル・ディクソン氏は、読者が神の恵みを喜んで受け入れ、キリストとの関係や人間関係を築くために励まし、支えることを目指します。執筆や講演活動をする中、xedixon.comにてブログを公開しています。趣味は歌を歌うこと、読書、写真撮影等です。また、一番の親友であり夫のW.アラン・ディクソンSr博士との結婚生活や子育ての毎日を楽しんでいます。(注:サイトは英語のみ)

寄稿一覧 Xochitl Dixon

天国で再会

母の帰天を知らせようとしたとき、「死」という言葉は、天国で再会する希望にふさわしくないと感じました。それで「母はイエスの御腕の中に迎えられました」と書きました。それでも、家族写真に母が写っていないと、悲しみがこみ上げてきます。ところが最近、亡くなった人を含めて家族の肖像画を描いてくれる画家を見つけました。その人は、先に逝った家族の写真を使い、その人たちの姿を絵に描き入れるのです。天国で再会する神の約束が、絵筆によって表されます。私は、傍らで微笑んでいる母の姿を思って、感謝の涙を流しました。

愛の絆の内に

母を看病するために、家族や友人から遠く離れた町のがん治療センターにやってきました。心細く不安でしたが、荷物を運ぼうとした時、笑顔の素敵な人が助けてくれました。フランクです。母のいる6階に着く頃には、彼に付き添う妻のロリにも会おうと決めていました。私たちはすぐに打ち解け、家族のようになりました。共に神を仰ぎ、互いに頼り合いました。一緒に笑い、愚痴を言ったり、​​泣いたり、共に祈ったりしました。ホームシックを感じながらも、私たちは、支え合う中で、愛の絆を深めていきました。

光り輝き漂う

サンディエゴの海岸で、2020年、サーファーたちは夜間に光る波に乗っていました。光の正体は、発光する植物プランクトンです。それは水中を浮遊し、日中は赤褐色の帯ですが、光合成をしてエネルギーを蓄え、夜間になると青白い光を放ちます。

自然を守る責任

夫婦で旅行に行き、浜辺を散歩していると、仮設の柵で仕切られている大きな正方形の砂地がありました。それはウミガメの卵を守るためだそうです。ボランティアが24時間体制で働いていると若い男性が説明してくれました。ふ化したばかりの亀の子が巣から出てくると、動物と人間の両方が、生存の脅威です。「私たちの懸命な努力にもかかわらず、科学者の推定によると、5千匹の子亀の内、成体になるのは1匹だけだそうです」と言いました。しかし、彼はこの暗い予測にもめげません。亀を守ろうという彼の情熱は、私の心を動かしました。私は今、ウミガメのペンダントを着けています。神の被造物を世話するという私たちに課された責任を忘れないためです。

信仰の筋トレ

動物園に行ったとき、ナマケモノのおりのそばで休憩しました。ナマケモノは逆さにぶら下がって動かず満足そうです。私は溜息をつきました。私は健康上の理由から、じっとしていると辛く、せかせかと動かないわけにはいかないのです。そして、常に疲れている自分にうんざりしています。しばらく眺めていると、ナマケモノは、片方の腕を伸ばして近くの枝をつかみ、また動かなくなりました。静止には筋力が必要です。もし私が、ナマケモノと同じくらいゆっくり動いたり、じっとしていようとしたりしたら、相当な筋力がいるでしょう。辛い日、憂うつな日、私が神を信頼するには、超自然的な力が必要なのです。

天空で聖餐

アポロ11号月着陸船イーグルは、1969年7月20日、月の「静かの海」に着陸しました。バズ・オルドリン宇宙飛行士は許可を得て、聖餐のためのパンとぶどう酒を持参していました。月面に降りる前、彼は聖書を読み、天空での聖餐にあずかりました。彼は次のように書いています。「教会が持たせてくれた聖杯にワインを注ぎました。6分の1の重力の中、ぶどう酒は優雅にゆっくりと杯の側面を上っていきました」

神の備え

配給品の積み下ろしをママが毎週手伝うので、3歳のバディも教会に行きます。トラックが故障したという話を聞いて、バディは「配給はどうなるの?」と心配しました。ママは新しいトラックを買うために教会が献金を募るだろうと言いました。バディはにっこりして「僕、お金あるよ」と貯金箱を持って来ました。38ドル分の硬貨が入っています。大した金額ではありませんが犠牲的な献げ物です。神は、みんなとバディの献金で新しい冷蔵トラックを購入させてくださり、教会は地域に仕え続けることができました。

希望の虹

旅行に出かけたのに最初の数日間は持病の痛みのために部屋にいました。気分は冬空のようにどんよりしています。近くの灯台を見物しようと夫婦でやっと外出できたときも、目に映ったのは灰色の景色でした。それでも私は、曇り空と影のある山々の写真を何枚か撮りました。その夜、土砂降りでどこにも行けないことに落胆しながら、撮った写真に目を通していると、何と「虹」が写っています。私は己の憂鬱(うつ)さばかりに気を取られ、疲れた心を癒やそうとされる神の希望の御業を見逃していたのです(創9:13-16)。

希望で嵐を突き抜ける

数名の竜巻追跡人たちが、2021年春、テキサス州で発生した竜巻とその横に現れた虹のビデオを撮影しました。その一つには、長い麦の穂が渦巻く風の力でしなり、鮮やかな虹が灰色の空に曲線を描いて竜巻に向かって伸びている様子が写っていました。道路わきに立って、ねじれたじょうごの形をした雲の脇にはっきり表れた希望のシンボルを撮影する人もいました。